第15話 炎のルビナードVSラブコメ主人公


 桜崎凛一の四八の主人公補正(スキル)

 主人公ハグ:凛一に抱きしめられた純情乙女は一撃で陥落するのだ。


「四天王のリーダーでみんなのお姉ちゃん、それがこの私ルビナードよ」

「なんでオレの相手だけコロコロ変わるのかなぁ、まあ全美少女網羅できて嬉しいけど」


 レーネの代わりに来たルビナードは凛一よりもやや年上に見えるが二十歳は届かないように思える。


 凛一よりもやや高い長身にスラリと長い手足に程良く大きなヒップ、キュッと大きくくびれたウエストのせいでただでさえ大きなバストがさらに大きく見える。


 レーネの巨乳を超えた、間違い無く爆乳のレベルである。


 真っ赤なパーティードレスは腕や背中と一緒に胸元を大胆に露出させただけでは飽き足らずスカート部分に腰からスリットが入っていて、常に右の生足がフトモモのかなりきわどい部分まで見えてしまっている。


 ドレスと同じ燃えるように赤いロングヘアーをポニーテールで一本にまとめて、赤い瞳は余裕に満ちて彼女のエリスにも負けない綺麗な顔も笑顔に緩んでいる。


「ところであんた四天王のリーダーなんだってな? いくつか質問があるんだけどいいか?」

「それぐらい別に構わないわ……よ……お……」


 ルビの表情が固まる。


 まるで信じられないモノでも見るような表情でジッと凛一の顔を見つめたまま、彼女は動かない。


 何があったのだと凛一が不思議に思うのと、ルビが爆発したのはまったくの同時だった。


「かんわぃいいいいいいいいいい!!」

「え?」


 ルビが跳んだ。


 目をハートにして凛一に跳び付くと問答無用で抱きしめ頭を撫でて頬にキスをしてから自慢の爆乳の谷間に凛一の顔をうずめてさらに凛一を愛で続ける。


「何この子何この子何この可愛さ、あんなバカ勇者の仲間なんてやめてお姉さんの弟にならない? ねぇいいでしょう?」



 桜崎凛一の四八の主人公補正(スキル)

 童顔イケメン:程良く童顔で顔立ちの整った凛一の顔は年下キャラにはカッコイイお兄さんに、同年代キャラにはちょっとカッコイイ男の子に、年上キャラには思わず守って愛でたくなってしまう可愛い男の子に見え、全ての年代の女性を虜にするのだ。



 上機嫌なルビと対象的に、だが凛一の体は全細胞が悲鳴を上げていた。


「(ヤ、ヤヴァイ)」


 ルビナードは確かに四天王最強だった。そう、女性として!


 生乳(なまちち)の感触に凛一の頭の中でミサイルが雨のように降り注ぐ。


 爆乳のボリュームに心の木こり達が理性の柱に斧を入れる。


 ルビのバストが持つ硬過ぎず柔らかすぎず張りと弾力に富み外側からの圧力で簡単に形を千変万化させるのに内側から確かな力で押し返してきて離すとすぐ元の形に戻るという宇宙法則を無視した性質に凛一はもう鼻の粘膜どころか心臓そのものが破裂しそうだった。


 鼻血などとうに限界まで流れ出して止まる気配が無い。


 ルビのドレスが赤くなかったら大変な事になっていただろう。


「あら鼻血出しちゃって可愛いんだからもお、城に帰ったら一緒にお風呂に入りましょ♪」

「おフ……ロ…………?」


 

 理性が消し飛ぶ一〇〇分の一秒前に凛一はルビの腕から抜けだした。



 向かう先には森の大岩……

 それに全力で頭を叩きこんだ……


「煩悩よ死ねぇええええええええええええええ!!!」


 ルビが最初に放った炎の一撃でも完全には溶けきらなかった大岩は真っ二つ割れ、そして凛一は正気を取り戻した。


「はぁ はぁ あやうくオレの主砲が火を噴くとこだったぜ」


「あ、あなたすごいのね……」


 割れた岩を見ながらルビは口角をヒクつかせた。

 竜輝もそうだが一切の魔力を用いず人間がこれほどの身体能力を発揮できるものだろうかとルビは驚くが凛一のは少し違う。



 桜崎凛一の四八の主人公補正(スキル)

 持て余されし若き肉体:ある一定の条件を満たす事で最強の戦闘形態、性欲魔人モードになる力、性欲魔人モードの時は野獣のような身体能力や普段の三倍の妄想力を得る。だが一定の条件をクリアして賢者モードという形態になると悟りを開き宇宙の真理と一体化する事ができる。

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