第100話

それから3日が経つのにお母さんは

まだ目を覚まさない


この3日間僕は冒険者ギルドと商業ギルドに全財産を報酬にして依頼を出した


ーーーーーーーー

秘薬の納品


秘薬を1本納品


報酬

白金貨3枚

ーーーーーーーー


こんな感じの依頼だ

これで秘薬が見つかるとは思わないけど

何もしないでいたらどうしていいか分からなくなる


「エスタご飯の時間だよ」


ダンが声をかけてくれる


「いらない」


「ちゃんと食えよ」


みんなでお母さんの傍から動かない僕に代わる代わる声をかけてくる


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「このままだとエスタまで倒れちゃうよ」


部屋から出ていたクリスとエリサとグエンにそう声をかけると


みんな頷きながら同意してくれる


「でもどうしようもないわ」


確かにエリサの言う通りどうしようもないんだよね

僕たちには何も出来ない


「我は前きた冒険者に飯を買ってきて貰うのが良いと思う」


確かにそれならエスタも食べてくれそうだな


「じゃあクリス、ザルトに念話してもらってもいい?」


「分かったわ」


クリスがザルトに念話して今の状況を伝えた


ザルトはダンジョンに行っているみたいで

今から戻っても夜になるそうだ


まだお昼くらいなのに夜までか…

長いな…


ドーラは一体どうしたんだろう

なんで起きないんだ


体には異常ないって診断だったけど

じゃあなんで起きないんだ


このまま起きないのかな…


エスタも早く元気になって欲しいな

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る