第2話

暗い所で目が覚めた


ここはどこだろう

僕はどうしたんだろう


何故こんな場所にいるのか

思い出そうとしているけど全然思い出せない


どうしたらいいんだろう

暗い

怖いよ


その時急に明かりが着いた

そこに居たのは凄く大きな2本角のうさぎだった


「あの、あなたは誰ですか?

ここはどこですか??」


大きなうさぎは怖いけど

何も分からないのも怖い。。。

勇気を振り絞って質問した


大きなうさぎは

こっちをじっとみている


(どうしよう

怒らせちゃったかな)


そんなことを考えていると

大きなうさぎは凄く優しい声で


「ここは死後の世界だよ

私はうさぎの神様みたいなものかな」


(よ、よかった

怒ってる訳じゃなかったみたいだ)


「神様ですか?

僕は死んだんですね。。。」


死ぬ直前のことを僕は忘れていた


「そうだよ

君は冒険者に殺されたんだ

でも死の間際まで人間になりたいと願った君の願いを無下にすることは出来ない

そう思い君をここに呼んだんだよ」


僕の願いを無下にできないって事はもしかして

人間になれる!?


そんな期待を胸にうさぎは神様に聞いた


「神様それは。。どういう事ですか??」


神様はとても楽しそうな顔をしながら


「私が君を人間に産まれ変わらせてあげるよ」


僕が人間になれる!!!!


今まで生きてきて1番嬉しい事だった


「神様本当ですか!?!?

僕は本当に人間になれるんですか!?」


嬉しすぎて凄いテンションで神様に

詰め寄ってしまった


神様はちょっと引き気味に


「ああ、本当だよ

君は人間になれる

特別なチカラを与えたりはできないが

うさぎとして生きてきた君の記憶は残るよ

心置き無く人間の世界を堪能しなさい」


「神様本当にありがとうございます

ありがとうございます」


うさぎは泣きながら何度もお礼を言った


「よいよい

それじゃあ人間としての生活を楽しむんだよ

君の幸せを願っているよ」


その言葉を最後にうさぎは意識を失った

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る