#002 コルト・パイソン(2,5インチモデル)

 造ってみたい現代武器・・・それは、小柄な身体でも十分な火力を得る回転式拳銃リボルバーだ。銃名称はリボルバーだが、それだけだとどんな拳銃なのかが分からない。だから決めた、リボルバーの名前はコルト・パイソンだ。普通、この名前を聞くと4インチバレルの方を創造する人がいるかもしれないが、今回造るのは2,5インチという銃身バレルがコンパクトな方だ。


 コルト・パイソンの使用弾薬は、9×33ミリR弾.357マグナム弾を6発だけだが装填できる。


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 造り方は沢山あるが、パーツ毎ごとに作成しそれを後で組み立てる方法を採用している。それによって精密性が上昇し、射撃時の散弾性が減少すると前世ガンスミスだった時の記憶を持っているからだ。


「ふぅ・・・、なんとかシリンダー・フレームまでは作成したぞ。 後は、銃身内のライフリングだけ――だけど・・・、どう生成しようか」


 悩みに悩み抜いた末に、コールドハンマー方式を採用した。この方法は、銃身内側の形をした芯棒を作り銃身の素材を被せて外部から強い力を加えて形を作るという方法だ。その前にライフリングとは、弾丸に安定した回転を与えて飛行させ命中精度を向上させるために銃身内部に刻まれている溝の事だ。


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 完成したライフリングが刻まれた銃身をほぼ完成している本体に取り付けて完成したのが2,5インチバレルモデルのコルト・パイソンだ。銃本体は完成したが、弾薬はまだだ。しかも、火薬も存在しない世界だから頭を悩ませた。


「(待てよ・・・? 魔法で代用できないのか?)」


 考えていた末に編み出した方法が、魔術液体で弾丸を造り出す方法だ。


「(そうだよ、なにも火薬しかダメという事じゃないでは無いか!この世界は魔法が出来る、ならば――!)」


 思い立ったが吉日、早速樽の中に手を突っ込ませて9×33ミリR弾.357マグナム弾を思い出し始めた。


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 1ヶ月後、俺は簡易的に自作した的にコルト・パイソンの銃口を向けていた。


 身体強化ボディー・バフ四肢ししに付与してリア・サイトを目の前に向け突っ立っていた。


 撃鉄を親指で引き起こし、引金トリガーを引くたびにシリンダー内に装填された9×33ミリR弾.357マグナム弾銃身バレルを通り抜けてライフリングを刻まれた状態で銃口マズルから飛び出した。


 シリンダー内に装填された次弾を発射させるために再度、撃鉄を親指で引き起こすと「――ガキンッ!」という音と共にシリンダーが回り次弾発射準備完了状態になった。そのまま、残りの5発すべてを撃ち尽くすとすぐにシリンダー本体ごと交換して瞬時装填クイック・リロードをするとすぐに照準を合わせて再度射撃を開始した。

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