第99話 クレーター
そう言えばあのナイフ、形を変える事が出来たはずだけど、どんな形にもなるのかな?
このままでは僕以外頭上の異変に気が付いていない、認識していないようなので5人を移動させようとしていますが、何か違う異変が発生しているらしく、みんなそっちの事で困惑していて思うように動いてくれません。
僕はナイフを手に出現させ、伸びるように念じます。
すると思った通りナイフは細長く伸びていきます、
時間が無いので断りを入れずにコラリーヌさんの腰にナイフだった伸びるアイテムを巻き付け、そのままニネットさんにも巻き付けていきます。
キラリーヌちゃんとカロリーヌさん、最後にクラリーヌさんの腰にナイフ・・・・と言っていいのかわからないけれど、それぞれ腰に巻き付け全員を拘束しました。
そのまま引きずるように強引にナイフの力で5人を動かしていきます。
「ちょ!何よこれ!ショースケがやったの?」
ニネットさんが腰に巻きついた物体を取ろうともがきますが、無理な様子。
僕は無視しそのまま10メートルほど移動する事に成功、その直後、凄まじい衝撃が地面を襲います。
《ドゴ―――――――ン!》
「「「「「きゃあ!!!!!」」」」」
「うわ!」
そのまま僕達6人は衝撃波で吹っ飛んでしまいました。
《ズギャ―――――――ン!》
な、何?何が起こったの?
何だか2回衝撃があった感じです。
僕は目をあけようとしましたが、周囲は砂が風と共に大量に飛んでいるようで、まるで砂嵐状態。
目を開ける事がほとんどできません。
そして妙に痛い。
痛いというより熱い?
どうやらけがをしたようなので、コップを取り出し痛みが引くようにと念じてコップの中に液体が満たされるのを確認、飲みます。
暫くすると謎の痛なのか熱さ名の変わらないけれど、それが収まっていきます。
その頃には巻き上がった砂が地面に降り注ぎ、視界がよくなってきました。
見ると近くに誰かが倒れているのがわかります。
5人とも何だかうめいています。きっと僕と同じように怪我をしたのでしょう。
一番近くに倒れていたのがカロリーヌさんだったので、カロリーヌさんにコップの中身を飲ませ、順次コラリーヌさん達に飲ませます。
全員にいきわたり、何とか回復したようで、全員立ち上がりました。
流石はベティーナ様の用意してくれた服。
服はぱっと見で傷んだ箇所は見当たらないようです。
「ショースケ様、今のは一体何でしょうか。」
コラリーヌさんが僕の顔を見つつそう問いかけてきますが分かるはずがないので、
「さっぱりわからないけれど、多分上から何かが落ちてきたんだろうね。ほら、さっきまで僕達がいた場所に・・・・何あれ?大きなクレーターが出来ている!」
僕が指さした方向を5人が注視します。
何処からどう見てもクレーターが出来上がっています。
そしてそのクレーターの中心ですが、何やらぽっかりと穴が開いています。
警戒しつつクレーターの近くに向かいますが、穴から何かが出てきました。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます