第80話 ダンジョンと魔物のレベル
僕はキラリーヌちゃんに背中をされ、さらにはクラリーヌさんとカロリーヌさんに両手を取られ、ダンジョンの奥へと連れられて行きました。
「コラリーヌ、どうするの?」
「ニネットさん、何故妹達はあれほどやる気なのでしょうね。」
慌ててショースケを追いかける2人。
「なあ、大丈夫なのか?見た所ダンジョンを攻略するつもりの装備には見えないぞ。」
「何言ってんのリーダー。あのショースケと言う少年、あの服はとんでもない装備さ。きっとドラゴンのブレスも防ぐことが出来る。」
「おい止めろよこんな所でドラゴンの話をするのは。そう言う話をするとな、本来出現しない場所で出現するんだぞ。」
「はは!ドラゴン上等!」
「オーク相手に大怪我を負った我々が言う言葉じゃない気がするけどな。」
「それは言っちゃあ駄目さ。でもジェネラルだったから仕方がないじゃないか!あれはレベル7はないと厳しいからね!」
疾風迅雷のリーダーへリックとサブリーダーのミルテのレベルはそれぞれ6。
ショースケのレベルが5である事を思えばショースケがレベル5でオークジェネラル相手に無双をしていたのが特別なのだが、この時誰も気が付いていなかった。
ショースケがオークジェネラルを含めたオークを討伐する前のレベルがゼロだったという事に。
・・・・
・・・
・・
・
このダンジョンは、1層ごとに出現する魔物・数が違う。
最初はゴブリン。
2層でウルフ。
3層でゴボルド。
4層でオーク。
5層はオーガ。
6層はゴーレム。
7層はトロール。
8層はサイクロプス。
9層はゴーレム。
10層はワイバーン。
そして11層でそれぞれ強さの上がったゴブリンやウルフ等が出現する。
魔物のレベルはレベル1から10が存在すると言われている。
ゴブリンで言えば
1 ゴブリン
2 ゴブリンウォーリアー
3 ゴブリンソルジャー
4 ゴブリンナイト
5 ゴブリンメイジ
6 ゴブリンパラディン
7 ゴブリンロード
8 ゴブリンキャプテン
8 ゴブリンコマンダー
9 ゴブリンジェネラル
10 ゴブリンクイーン
10 ゴブリンキング
高レベルになると色々あるようですが、レベル10で2種類?
レベル8も2種類とか。
魔物のレベルは人間が強さの目安として割り当てたのであって、必ずしも上記のようにはならないそうですが、概ねこんな感じだそうです。
で、このダンジョンは、
11層になればゴブリンウォーリアーが出現し、
12層ではウルフウォーリアー?
何だか名前が変ですが・・・・
ただ、この調子だと100層はワイバーンキングとなりそうですが、ワイバーンにキングはいないそうです。若しくはは今まで発見されていないとか。
なのでひょっとしたらドラゴンが出現するのでは、と言われているようです。
何故言われているよう?
それはこの階層まで辿り着いた冒険者が居たとしても、今まで生きて戻ってきた冒険者が居なかったそうです。
ここ数年は70層あたりで停滞しているのだとか。
つまりワイバーンパラディンを何とか仕留める事が出来たとして、その後71層のゴブリンロードに勝てない、という事なのでしょうか?
そして今僕達は10層に来ています。
正確には10層を攻略し終え、11層に繋がる階段付近にいます。
何故かこういう階層には安全地帯があり、休憩所があったりします。
ダンジョンって何でしょうね?
普通に呼吸が出来ますし、驚く事に明るいんです。
しかもじめじめしてたり暑かったり寒かったりしておらず。外と変わりがありません。
ただダンジョンによっては、極寒のエリアだったり、灼熱のエリアだった李が存在しているのだとか。
うーん、1層のゴブリンはいいとして、10層がワイバーンとか強さが桁違いに上がっていないですか?
「流石はショースケ様です。まさかの瞬殺ですね。」
「うーん、どうなんだろう。コラリーヌさんのサポートがなければこうはいかなかったよ。」
「そんな事はありません。私はただ魔物の出現を知らせただけですから。」
そうは言ってもコラリーヌさんが教えてくれなかったら魔物の出現に気が付かなかった時があるから。
僕の今の攻撃手段はこの手にしたナイフのみなんです。
コラリーヌさんをはじめクラリーヌさんもカロリーヌさんも、そして何とキラリーヌちゃんまで攻撃魔法を使えるんです。
ニネットさんは補助魔法が得意なようで、防御の魔法やら能力を向上する魔法を唱えてくれて補佐してくれています。
うーん・・・・魔法を学ばないでこんな所に来ちゃってよかったのでしょうか?
それよりダンジョンに着いて学ばないままこんな所までやってきてよかったのでしょうか?
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