ダンジョン
第75話 魔法学院への入校まで半年との連絡が
ジュリグー魔法学院。
ジュリグー王国随一の魔法を学ぶ学校。
ジュリグー王国の王都ジュリグーにあるその学院は下は6歳、上は20歳まで学ぶ事が出来る。
「ショースケ!半年後と決まったぞ!」
何故か伯爵さま自ら僕の所にやってきます。
「伯爵さま、おはようございます。半年後とは魔法学院への入校の事でしょうか?」
契約書をまとめ上げ、その後は伯爵さまの好意に甘え、伯爵さまの館で暮らす事になったのですが、早速翌日の朝、何故か伯爵さま自らやってきたんです。
普通貴族の当主はこんな事をしないと思うのだけど。
「そうじゃ!それよりなあ、なんかうまい酒は無いか?」
朝から酒を無心とか。
伯爵さまほどの身分であれば酒は高級なのをいくつも蔵にでも所蔵していそうなんだけど。
「ちょっと待って下さい。探します。」
ワインがいいかな?それともウイスキーかな?
あっちでは酒なんか飲んだ事ないからよくわからないけれど。
もうお金に不自由する事もなさそうなので、それなりにいい酒を探します。
日本円で10万円ほどのウイスキーがあります。
高い。
もっと安い方がいいかな?
それよりもこの伯爵さま、実際に酒の味の違いがわかるんだろうか?
なので5000円ほどのウイスキーと10万円のウイスキーを1本ずつ購入。
双方700ミリリットルほどなので、純粋に値段に違いがあるんだけど、これって何の違いかな?年数?
値段の安い方から差し出し飲んでもらいます。
「ぬ、これは中々濃いな。」
何が濃いか分かりませんが、安いと言っても5000円ですからたぶんそれなりに美味しいと思うんです。
で、もう1本を。
10万円とかめちゃくちゃ高い。
「こちらも同じ量か?どれ・・・・ぬ?何だこれは。おい!ちょっと来るのだ!」
誰を呼んだのか知りませんが、直ぐに誰かがやってきます。
「伯爵様何でしょうか?」
「2種類とも飲んで見よ。」
「かしこまりました・・・・こちらは濃いですな・・・・もう一つは・・・・え?こ、これは・・・・信じられませぬ。我が蔵に収納されております25年物よりも熟成されておりますな。そして洗礼されております。」
よくわかりませんが違いがあるようです。
「やはりそうか・・・・ショースケよ、これはどちらももっと手に入るのか?」
「先に飲んでいただいた方はある程度は。後で提供いたしましたのは後数本しかご用意できません。」
元手がかかっているのでそう出せないんです。
「これもあとで・・・・」
その後伯爵さまは呼び出したお付きの人と酒を持って去って行きました。
自信で確保するのか飲むのか分かりませんが。
その後執事の方が僕の所にやってきて、魔法学院には半年後に入校する運びとなったとの連絡がありました。
半年ですか。
まだこちらの世界にやってきて3日ほど。
色々知らなければならない事も多いですし、半年と言うのはちょうどいいのかもしれません。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます