第71話 ベティーナ様のアイテム?

 僕は突き飛ばした5人が心配になったんだけど、そう大したダメージはなかったみたいで、すぐに僕の所に集まってきます。


「ねえねえ、さっきの何?」


 真っ先に聞いてきたのがニネットさん。


「あ、ええと、ここではなんですから違う場所で。」


「あ、そうなの?一体何が起こったんだか?」


 そう思っていると、ニネットさんにコラリーヌさんが何か耳打ちしています。

【恐らくは、神からの授かり物かと・・・・恐らくベティーナ様の。】

【え?でもあれショースケの頭の上目がけてきてたよ?】

【それはその・・・・恐らく別の神が・・・・そして、中身はベティーナ様が・・・・】


 一寸後の方は聞こえませんでしたが、何故分かるのコラリーヌさん。


 ・・・・

 ・・・

 ・・

 ・


 神からのギフト?ともなれば急いで確認しないといけませんね。


「とにかく、一度その、中身をきちんと確認しないとだから、どこかへ移動しませんか?」


「折角出掛けたけれど、そういう事なら伯爵様の御屋敷へ戻りましょ?」


 ニネットさんの提案で戻ります。


 そして、一応個室?

 僕にあてがわれたお部屋に皆さんと共に集います。


 僕は一度中を確認したので・・・・まあ一つ一つ手にした訳じゃないけれど、ぶっちゃけ女性用の衣類ばかり。


「ええと、誰も聞いてない?」


 僕は周囲を警戒します。


「ショースケさん、問題ないようです。伯爵様の御宅とはいえ、盗聴などの可能性がありますから・・・・魔法の仕掛けはないようです。」

 コラリーヌさんが調べてくれたようです。

「ありがとうコラリーヌさん。」

「いえ・・・・クラリーヌ、カロリーヌ、みはりを。キラリーヌは私の隣へ。」

「あ!ちょっと待って、今回は大丈夫というか・・・・中身は君達と、僕の着替えだから。」

 すると真っ先に食いついてきたのがクラリーヌさん。

「え?何々?私達もギフト貰えるの?すっごーい!」

 そしてカロリーヌさんが、

「ベティーナ様からのギフト・・・・そのような事がありえるのでしょうか・・・・驚きです。」


 で、キラリーヌさんが、

「これを私達が頂けるとして、その神意は何かしら?」


 あの手紙からは神意とかそんな大げさなものではないと思うのだけど、手紙も見せた方が良いのかな?

 そしてまあ、ここでそんな事を言っていても仕方ないので、

「じゃあその、ベッドの上に出すから、それぞれ確認してくれるかな?」

 もう既に神からのギフト・しかも自分達の服と聞いて5人供目を輝かせています。


 で、落下物の中身を取り出すと、


 さっき読んだ手紙が真っ先に出てきてしまいました。


 皆さんまじまじと見て、読んでいます。


 ”同じ服じゃあつまらないでしょ?替えの服を用意したわ。それと、今後の事を考えて、女性用の服とカバンを同封するね?意中の女性に渡せばイチコロよ?”


 ”サイズは自動調整だから、まだ小さなレディにも問題ないわよ?ショーツは貞操機能もあるから、襲われても大丈夫だからね!”


 ・・・・

 ・・・・

 ・・・・

 ・・・・

 ・・・・

 ・・・・


「これって・・・・ベティーナ様からのギフトなんだよね?」

 クラリーヌさん、そうなんだけどさ、何か違うよね?

「これって、お胸につけるのかな?ぺったんこだから私着けられないよう。」

 これからですカロリーヌさんは。

「ええとこんな感じかしら?」

 ある程度お胸のあるニネットさんが、服の上からブラ?を合わせます。

 こんなの見ても元気にならないなんて僕って不能なのでしょうか?

「ですが、これどうやって身に着けるのでしょう?形である程度こうかとは思いますが、こんなの見た事ありません。」


 ごごごめんなさいいい・・・・僕も女性の下着とか、まじまじと見た事がないので、詳しく分からないです。


「お兄ちゃん、これは何?」


 キラリーヌさんが手にしたのはガーターベルト。

 なんちゅうもん入れておくのベティーナさま。

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