第68話 魔法学院への入校手続きと、商品の選定

 僕は帰る事に、と思ったのですが伯爵さまが一言、


「帰る場所はあるのか?」


 まだ定宿とかないです。教会に厄介になるのもどうかなあとは思っているのですがどうしたらいいのでしょうね。


「まだ宿は決めてませんし、昨晩は教会で寝泊まりさせてもらいました。」


「そうか!じゃあ学院行きの日程が決まるまで、ここで客人として丁重に扱うのでな、泊まっていくがいい!」


 そう強引に言われ、そのまま泊まる事になってしまいました。


「それとな、その3姉妹じゃがギルドへは休職扱いになるよう働きかけておいたのでな、安心いたせ!一番下はそもそもまだ働いておらぬのであろうから教会へ一言断りを入れておけば問題なかろうて。」


 何がどう安心なのでしょうか。

 まあコラリーヌさん達は、僕と一緒に来てくれるんですよね?


「あ、色々ありがとうございます。それとその、今後の商売に関して商品を選定したいのですが、どうしたらいいでしょう?」


「おお!そうじゃったな。商会を通じて品は卸しておるのでな、ああ儂も商売はしておるのじゃよ。領地の収入だけでは色々不足するのでな。まあ塩なのじゃが。」


 あ、だから塩は伯爵さまの御伺いなのですね。


「あのその、僕は結局伯爵さまに商品を卸せばいいのでしょうか?」


「それなのじゃが儂の名を貸すのでな、商会のあの2人と交渉してくれ。まあその代わりと言っては何じゃが、儂には手数料と税金が入るのじゃ!がっはっは!!!ま、そう言う訳じゃ、商会へは話をつけておるのでな、明日向かうがいい。」


 何故明日?


「色々ありがとうございます。ではその、今後数日お世話になります。それと、街を見に行ってもよいでしょうか?」


「おうかまわん!門番には其方は出入り自由と申しておく。」


 こうして僕は伯爵さまの所で泊まる事になりました。


 そして、サティ4姉妹と街へ行く事に。あ、ニネットさんもついてくるようです。


「ねえショースケ!私も学院行けるってありがとう!早速だけど、必要なものを買いに行こう?さ、コラリーヌちゃんも、ほら、妹さん達も行くよ!」


「もう行くのですか?ですが先に商会へ向かった方がよろしいのでは?」


 流石コラリーヌさん。


「こう言うのは勢いよ!行先は必要なものを売っている店をね、見つけた時に寄るわよ!!商会はねえ、まあ後でもいいんじゃない?さ!出発!」


 何か強引に街の案内をするようです。

 ニネットさんが。


 色々買い物をしますが、スキルだっけ?ポッケの異世界売買、あれで大抵買えるよね?とか思いつつこの世界ではどんなものがあるのか見ておくのも悪くないと思い、考え直します。


 流石に魔石は手持ちにそれほどないので、魔道具屋さんに寄るのを提案されたので、寄る事に。


 何やら魔石をエネルギーとして光るランプのようなアイテムがあるようで、これを買っていくそうな。

 まあライトがあるんだけどね?


 そして服。

 うーん、僕のスキルで買えそうだけど、まあ現地現物、なので僕もいくつか買っておこうかな?いらないよねこの服あれば。


 なので僕はひたすら待つ事に徹します。


 そして皆さん買い物が終わり、商館へ向かいます。あれ?僕だけで商館寄ってもよかったんじゃ?

 その間にみんなが買い物すればよかったのでは?と後になって気が付くとかまだまだですね。



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