e世界エンディング
くろね
だから言ったでしょ?
2025年 3月26日 18時50分 オータイムの森北東エリア
この日、俺は初めて死んだ。
剣が頭上へと弾き飛ばされる。
まずい、と意識するよりも速く鈍色の塊が迫ってくる。
それは沈もうとしている夕日を反射してギラリと獰猛に輝き、一瞬にして左肩から心
臓までを深々と切り裂く。
背筋にぞくりと形容しがたい冷気が走る。
全身の感覚がすうっと遠のいていき、視界に蓋をされるかのように黒く塗りつぶされていく。
意識が拡散する直前、思い出したのは家族の顔でも楽しかった思い出でもない。少し前に出会った女の子から告げられた言葉だった。
————今の君は誰も救えずに死ぬよ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます