靉靆
@inu_daisuki
第1話 あぁ、そっか
18歳去年の7月、私は自殺未遂し入院した。
4人相部屋の病室、私のいるスペースには何もない。医療保護入院になったおかげでテレビもスマホの充電器も靴紐もコードや紐類は全てお預けである。なぜなら私は家の延長コードで自力で首を絞めて窒素して死のうとしたから。
私は幾度となく自殺企図をしてきたがここまで本気で死のうとしたのは初めてだった、まあ怖気付いて死ねなかったけど。ああそっか、私フラれたんだっけ。5月の初め私は振られた。高校時代に付き合い遠距離恋愛をしていた元恋人に大喧嘩をしたすえ別れた。もともと精神が弱かった私がさらにおかしくなったのはこの頃だった。SNS全てブロックされ裏ではありもしないことをを吐かれていた。私か怒り狂ったが怒りの矛先をどこに向ければいいのかわからなかった。向かった先は自分だった。気づいたら専門学生になっていたが別れたショックでそんなことすっかり忘れていた。一ヶ月後私は限界を迎えた。気づいたら左手首に生える傷極め付けには電車で大泣きをし、パニックになり学校やバイトに行けなくなった。それから入院するまで私は怒り、泣き続けた。実際入院したのは1ヶ月半ぐらいだったが最初の2週間は何もない部屋でただ天井を見て呼吸をしていただけだった。
落ち着いてきたということで医療保護入院から任意入院に切り替わりテレビや病院の施設内のコンビニに行けるようになった。沢山の検査を受けた結果、診断は鬱だった。その診断が出てからは私は抗うつ薬を飲み始める生活が始まった。最初の薬は体に合わず吐いてしまったため変更。2つ目の薬に変わった時が一番辛かった。吐き気はしないが体のプラグを全て抜かれたかのように毎日がだるく、眠く、辛かった。
入院中初めて、母と面会をする日があったが薬の副作用が強すぎて覚えたいない。殺してくれって思ってた事だけ覚えてる。そしてまた薬が変わり3つ目の薬になった。そうしてやっと落ち着き退院できた。少し肌寒い春の日から外に出た時は蝉が鳴いていた。私は8キロ痩せていた。
靉靆 @inu_daisuki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。靉靆の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
近況完全網羅備忘録/詩川
★3 エッセイ・ノンフィクション 連載中 48話
三角関数と君/澪凪
★2 エッセイ・ノンフィクション 連載中 16話
森谷はなねの鬱日記/森谷はなね
★37 エッセイ・ノンフィクション 連載中 30話
人生、谷あり、アタ丘あり。/水仙マドカ
★9 エッセイ・ノンフィクション 連載中 12話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます