何か.....久々に会った女の子が昔となんら変わらず接してくるのですが

アキノリ@pokkey11.1

何ら変わらない少女(?)

恥ずかしさをすっ飛ばした状況

第1話 マジかお前

そもそも俺、田中悠(たなかゆう)は女子とあまり仲良くなれない。

今年で17になるにも関わらず本当に仲が良い女子など1人も居ない。

クルクルな髪の毛のせいだとは思うけど。

まあ女子と仲良くなれなくても何というかクラスでも少し浮いているのでまあどうでも良いと思う。


のだがそんな俺は大昔の事。

俺はとある女児と仲良くなった。

その子はとても男勝り?というか。


全く女の子としての自覚が無い様なそんな女の子だった。

何というか簡単に言えば。

俺とトイレに連れションを一緒に、的な女子であるぐらいだった。


つまり俺はそんな男勝りなら仲良くなれるのかもしれないが。

そんな女子など居る筈もない。

だから俺は今はこのままで良いと思っている。


「.....ふあ」


3月。

俺は大欠伸をしながら窓から外を見る。

しかし元気かな。


その女の子は、だ。

とは言え.....会ってもな想ってもな。

何故なら彼氏とか出来.....てないかもしれないが。

恐らく女の子になっているから。


「.....」


ボーッとしていていたらホームルームが始まった。

そして教室のドアが開き.....出席簿を持った先生が入って来る。

女性教師だがその女性教師がこう言ってくる。

今日は是非とも転校生を紹介するよー、と。

教室は大騒ぎになった。


「誰かな?女の子?」


「男の子かな?」


そんな感じで、だ。

だが興味の無い俺は.....その言葉を煩く聞きながら。

そのまま外を相変わらずと眺め見る。


例え男子だろうが女子だろうが。

俺に関わり合いは無い。

考えながら.....俺は外を見ていると。


さあ入って、という声と共に。

はーい!、と大きな溌剌とした声がしてくる。

そして入って来たのは.....相当な美少女であった。


どれぐらいかと言えば滅茶苦茶な。

短いヘアーに右上に笑顔のニコちゃんマークの髪留めをしている。

俺はその姿を見ながらまた外を見た。

それからふあっと欠伸をする。

のだが次の瞬間に噴き出す。


「初めまして!私は〜!行長瞳(ゆきながひとみ)です〜!宜しく!」


「ブッファ!」


大きな声は教室中に響き渡った。

その娘の声と俺の声が、だ。

俺はその声の恥ずかしさよりも。


その女の子を信じられない、という感じで見る。

ま。まさか。

そして青ざめた。


「アレェ!!!!?ゆーたんじゃん!」


瞳の顔が顔がメッチャ笑顔になる。

そして駆け寄って来て俺を見てくる。

その笑顔を浮かべたまま、だ。

俺はそっぽを向きつつ、誰ですか?それ、と言う。


だがそんな言葉が通用する人間では無かった。

瞳は、そんな事ないよ!だって昔。トイレに行って連れションした仲じゃん!、と言って.....この馬鹿野郎!!!!!

何考えてんの!?

見ろ!教室が固まってんぞ!


「お前!瞳!?ちょっとこっちに来い.....!」


「あらら?どこ行くの!?」


「良いから行くぞ!すいません先生!腸チフスです!」


担任は唖然としていたが。

取り敢えずそんな事を気にしている場合では無い。

そして俺は瞳を引き摺って行く。

それからそのままトイレに引き摺って行った。


「あれ?おしっこなの?ゆーたん」


「瞳。良いか。取り敢えず俺の話を聞け」


「え?どんな話?」


「お前は.....女子だよな?」


「そうだよ?それとも何?私にはおちん◯ん付いているって思ってるの?」


これは.....何かヤバい気がする。

何がヤバいってコイツ.....まさか。

まさかと思うが。

昔から何も変わってないって事か?

嘘だろお前.....。


「瞳。俺の話を聞いてくれ。お前は女の子だ。それは分かるな?」


「そうだよ?だってお◯んちん付いてないよ?」


「お◯んちん言うな。良いかお前は.....もう思春期に突入した。そうだよな?」


「え?何それ。し、ししゅき?ししゃも?食べれるの?」


「.....」


かなりマズイ気がしてきた。

ここまでアホと思わず。

まさか昔と何も変わらないなんて.....。

俺は額に手を添えながら見つめる。

すると、そう言えば私っておっぱい大きくなったんだよ!豊満になった!、と言う。

そして大喜びで俺の手を握りそのまま胸に押し付け......!!?!?


「おま!何するんだこのアホンダラ!?」


「柔らかいよね!?何だかすごく肉まんみたいに大きくなったから今度実際に脱いだの見てみて!凄いよこれ!」


「凄くねぇ!見ねぇ!何言ってんだ!」


何を考えてんだ!

うぉおおお!!!!!

どうしたら良いんだァ!!!!!


俺は頭をガシガシ掻きながら。

そのまま瞳を見つめる。

ヤバい.....コイツマジか、と思いながら。

何も成長してない事に衝撃しかない。


「瞳。お前は性別というものを理解しているな?俺は男だ。お前は女だ。だから俺達は関わり合いをそんなに持つべきじゃない」


「???.....何で?」


「???.....何で?、じゃない。お前な.....俺は恥ずかしいんだ!」


「私はゆーたんと遊べたら何でも良いよ?」


「あのな.....遊ぶって.....」


これはどうしたら良いのだ?

考えながらトイレ前で考える。

キリが無い感じだが。

うーん.....参った。

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