勇者ちゃんとそれ正解
南木
勇者ちゃんとそれ正解! 第1回目?
アーシェラ「さ、というわけで、始まってしまったわけだけど」
リーズ「ねえ!」
ツィーテン「いや、何が「ねぇ」なんだかわかんないけどね!」
(スタッフの笑い声)
ロジオン「このやり取り、既視感あるなぁ……」
エノー「で、
えー、今日はみんなにかつてTBSで深夜帯に放送していた「リンカーン」という番組でやっていた「朝までそれ正解」をやってもらおうと思う。
作者からお題を出すから、一人ひとりで思いついた「正解だと思う」回答を発表してもらう。回答の中から、作者の琴線に触れたものを正解とする。
リーズ「うーん、なんだかちょっとピンとこないね」
エノー「ま、やってけばそのうち何とかなるだろ」
ロジオン「ギャラは出るのか? 出演料なしはいやだぜ」
優勝した人にはアーシェラが「にんじんハンバーグ」を作ってくれるよ!
リーズ「よし、やろうっ!」
ツィーテン「よっしゃ! やる気出てきたヨ!」
アーシェラ「なんで僕が優勝賞品を用意することに……」
(スタッフの笑い声)
・第1問 「れ」で始まる怖いものといえば?
リーズ「はいはーい、まずはリーズからいきまーす!」
リーズの回答……『霊能力者』
怖いのは「霊」じゃなくて……「霊能力者」?
リーズ「お化けはあんまり怖くないけど、お化けを操れるって不気味じゃない?」
アーシェラ「リーズって怖いもの知らずだけど、悪意のある人が嫌いだよね」
リーズ「じゃあシェラの怖いものは?」
アーシェラの回答……『レバノン料理』
まさか真面目な君がいきなりネタに走ってくるとは思わなかった。
アーシェラ「だって、食べたら旅客機が落ちるなんて、怖いと思わない?」
もちろん風評被害です。
実際のレバノン料理は、野菜中心でヘルシーなんですよ!
ロジオン「ははは、二人ともその程度か。やっぱり誰しもが恐怖すると言えばこれしかないだろう!」
ロジオンの回答……『連帯保証人』
怖い! 確かにそれは怖い!
エノー「なあ、連帯保証人と普通の保証人ってどう違うんだ?」
アーシェラ「いろいろ細かい違いがあるんだけど、連帯保証人になると実際に借りてる人がお金を持っていても、保証人が取り立てられちゃうんだよね」
だから、親しい人でも連帯保証人にはならないようにしましょう。
ツィーテン「じゃあ、同じ取立人でもこっちの方が怖くない?」
ツィーテンの回答……『連合国』
太平洋戦争でボコボコにされた日本人としては、やっぱり連合国の物量は怖いですよねー
エノー「特にゲームだと、陸も海も問わず四方八方からくるからな」
ロジオン「じゃあ最後はエノーだが、お前が怖いものってなんだ?」
エノー「ふっ、これは俺だけじゃなくてみんな怖いはずだ」
エノーの回答……『㍘』
リーズ「確かにっ! 0点バレたらお母さんに怒られちゃう! でも、リーズ0点取ったことなーい」
アーシェラ「というか、僕たちはそもそもテスト受けたことないと思うけどね」
ついでに作者も、赤点は1度だけ取ったことはあれど0点は経験したことなかったです。
じゃあ回答が出そろったところで、この中で一番怖いと言ったら――――『連帯保証人』でしょう。平和な日本でも平気で起こりうる破滅要素……連帯保証人はホイホイ受けちゃダメ、絶対!
ロジオン「よっしゃ、商人の経験が生きたな」
エノー「いつの時代も、借金は計画的にしないとな」
アーシェラ「しょっちゅう身内にお金借りて装備を整えていた君がそれを言うのか…………」
(スタッフの笑い声)
リーズ「ねぇ、時間があるならもう1問やらない?」
ツィーテン「そうだね、アーシェラが意外と闇を抱えてそうだし」
アーシェラ「そんな風に思われるのは心外だね」
・第2問 「な」で始まる名言といえば?
ツィーテン「じゃあまずはお姉さんからいってみようかなー」
ツィーテンの回答……『為せば成る』
ザッケンナコラー! 為せば成るを知らんのか! ってやつですね、わかります。
ツィーテン「それはブラック企業だっての!」
アーシェラ「まあ、どんな言葉も使いようだよね。無理と言うから無理なんですって言葉も、自分自身に言い聞かせる分にはまだいいんだけど、ほかの人に強要したらダメだよ」
じゃあ、そんなホワイト村長のアーシェラの回答は?
アーシェラの回答……『なんてことだ、もう助からないゾ』
アーシェラ君、さてはオメー、メーデー民だな
アーシェラ「高所恐怖症なので……。でも、この言葉は基本的に生存フラグだから」
ロジオン「原文だと「Holy Cow. I'm talking to a dead man」ってんだっけ」
ツィーテン「言われたら絶望する前に腹が立ちそうね。もっとこう、明るい言葉とかないの?」
リーズ「だったらリーズの答えは明るいよ!」
リーズの回答……『涙の数だけ強くなれるよ』
アスファルトを裂く花のように、か――――
ロジオン「花強すぎぃ!」
アーシェラ「でも、リーズが花だったら本当にアスファルト裂いちゃいそう」
リーズ「えっへへ~、そう?」
エノー「涙の数だけ強くなれるなら、これなんかどうだ!」
エノーの回答……『泣いて馬謖を斬る』
エノー「実際、三国志孔明伝(※ゲーム)では馬謖を斬ると全武将のレベルが上がるから、あっさり斬っちゃうけどな」
リーズ「経験値のために斬られる馬謖さん可哀想……」
ツィーテン「私たちの物語だと「泣いて第二王子を斬る」になるんじゃない?」
エノー「あいつこそ、むしろ満面の笑みでぶった切ってやったぜ」
(スタッフの笑い声)
ロジオン「ゲームと言えば、俺も一度言ってみたい言葉があるんだ」
ロジオンの回答……『中山の直線は短いぞ』
後ろの娘たちは間に合うか?
なお、大抵は間に合わん模様
エノー「去年は耳にタコ焼きができるほど聞いたなこの言葉」
ロジオン「中山競馬場の最終直線は約310m、その上ゴールの手前には高低差2mの坂があり、特に長距離でのスパートは心臓やぶりと言っていい」
ツィーテン「どうした急に」
中山競馬場の最終直線の坂は、正面から見ると壁にしか見えないらしい。
でも、なんだかんだでリーズならあの「娘」たちと競ってもいい勝負してくれそう。
リーズ「えっへへ~、リーズが有マ記念で優勝したら、シェラと『うま〇ょい』しちゃおっかな~?」
アーシェラ「その言葉は色々勘違いされそうだから…………」
では、5人回答が揃ったけど、今回の正解は『中山の直線は短いぞ』で決定!
ロジオン「やったぜ、2連勝!」
リーズ「おめでとうロジオン、優勝だねっ!」
ツィーテン「意外といい回答だったね、もっとネタに走ってもよかったのに」
エノー「むしろアーシェラはなんでネタに走ったし」
アーシェラ「僕だってたまには、ね。それじゃあロジオンには優勝賞品として、高低差200m――――じゃなくて、2mのニンジンハンバーグを作ってあげよう。リーズも食べていいけど、きちんとニンジンも食べるように」
リーズ「えー、シェラの意地悪っ!」←ニンジン苦手
では、今回の「勇者ちゃんとそれ正解!」はここまで。
よかったら、皆さんの回答もコメント欄に書いてみてください!
第2回は――好評だったらやります。
勇者ちゃんとそれ正解 南木 @sanbousoutyou-ju88
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます