第7話
それから数日間、俺はひたすら2つの草を育てていた。ラルメン王国の雑草と、ニクク王国の雑草だ。
「ふおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
ただひたすらに画面をタップする。孤独の栽培人のレベルを上げるには、ひたすら草を育てるしかない。ただただ無心に草を育て続ける。
「おめでとうございます! レベルが4に上がりました」
「おおお! 来たか!!」
「育成可能な植物のリストが増えました!」
「よっしゃ! これはありがたい」
そろそろ新しい草を育てたいと思っていたんだ。
「売買機能が追加されました!」
「売買?」
アプリのホーム画面に戻ってみた。
「おお。ショップメニューとかいうのが追加されてるぞ!」
早速ショップを開いてみる。
ショップ画面は、売るメニューと買うメニューに分かれていた。
「ひょっとして、育てた植物を売れるとかか?」
売るメニューを開いてみると、倉庫のリストが表示された。
「やっぱそうか! これはテンション上がるぜ!!」
正直雑草に関しては余り過ぎて困っていたんだ。毎日サラダを食べるにしても限度があるからな。早速ラルメン王国の雑草とニクク王国の雑草を売ってみた。
「異世界の雑草もこの世界の雑草も1本1コインか」
今の俺にはこのレートが高いのか低いのか判断できない。とりあえず不要な分は売っておくか。
不要な雑草を売却。合計で1000コインという結果になった。
メニュー画面に戻り、買いメニューを開く。ズラッと購入可能な商品が表示された。
「あ~ やっぱ1000コインだと日本円で1000円ぐらいって事か」
商品画面には、雑貨道具のような物が大半を占めていた。
「ん~... パンとかチーズみたいな物も売ってるけど、これなら普通にスーパーとかで手に入るしな」
そのままスイスイと商品ページをスライドさせていく。
「おお! これなんかいいんじゃないか?」
そこには、低級ポーションという商品が表示されていた。
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