限定ノート始めました。一部公開します
お小遣い月3万
GONという俳優について
友達の事を書くので、ぼくの大腸ぐらいの臓器は差し出すつもりです。
別に知らんがな、と思う人は、今回のテーマは「略歴って必要だよね」というテーマで分かりやすく書かせて貰いますので、もしよかったら読んでください。
GON。
インディーズ映画で活躍する俳優。
だから彼が出演した映画について語れば、彼のことが浮き彫りになると思う。だから映画のレビューをしていきます。
観たことがなくても、なんとなくわかるように書きますので、もしよかったら読んでください。
(映画のレビュー)
タイトルはバカドロン。
それじゃあ映画のレビューいきまーす。
五年前に一度だけ見た映画だから、間違えてたらごめん。俺の記憶がんばれ。
リサイクル業者で働く仲のいい2人。
この映画では2人というのが、すごくミソになるんだ。かならず登場するキャラクターは2人組になっている。
作り手が意識しているのかどうなのかはわからない。
GON本人に聞こうにも、彼は前情報も後情報もぼくにはくれない。
議員さんと謎の女。
お姉ちゃんと息子。中国人女性と店長。
しかも全部凸凹になっている。
なぜ2人組になっているのかはのちほど解説。
リサイクル業者で働く仲がいい2人。
タツオとボン。ちなみにタツオ役がGON。
このクズ2人はお客さんの家に行って物を盗む。
それがバレて会社をクビになり、タツオのお姉ちゃんのところに2人で行く。
会社クビになったんだからタツオとボンは離れ離れになるようなものの、ずっと2人でいるのだ。
やっぱりココが物語というか、作り手の本質があるように思う。気づいていないぐらいの異常な性質。
北野武監督のアウトレイジという作品にも同じような違和感をぼくは覚えた。
登場するキャラクターはかならず二人組。
そして二人組は、どんな事があっても離れないのだ。物語においての異常な性質。
苦楽を共にする二人組って、夫婦以外に考えられるのは漫才師しかないよね?
たぶん作り手の人が、異常なまでにお笑いが好き、あるいは北野武から影響を受けているんだと思う。
北野武から影響を受けている割には北野イズムは無いように思う。
たぶん考えられるのは前者なんだろう。異常なまでにお笑いが好き。
北野武と同じような才能を持った監督が作った作品のような気がした。
誰にも認められていなくても、この監督は天才だ、とぼくは思う。
それぐらいに面白いんだ。
物語の続き。
お姉ちゃんの家に行ったクズ2人。
そこで息子をイジるわ、グウタラに生活するわ、早く働けよ思考がバクってるのかよ、という日々を送る。
そして近くの中国料理店でタツオは恋をする。
だけど恋は破れ、それでもタツオとボンは2人寄り添って歩く。
構成方法はヒーロージャーニーを使っているのかな?
純粋に思ったのは、この監督さんの作品で、もっと狂ったキャラクターを見てみたいなぁ、というものだった。
凸凹の2人組だから、現実に戻す常識人を置くことができる。1人じゃあ成立しないキャラクターだって、この監督さんなら成立させる事ができるんだ。
一作品しか見ていないけど、大好きになったなぁ。
男性の監督なのか、女性の監督なのか、ぼくは知らない。
そして次の作品。
ぽんぽん。
2作品だけレビューさせていただきます。
実はぼくもこの2作品しか見ていないんだ。
この2作品がちょうどGONを語るには、すごくいい作品になっている。
物語は今ひとつ覚えていないんだ。ごめんなさい。
この作品を語る時、たぶん物語を語っては、うまく作品の良さを掴めないような気がする。
一応覚えているところは書いておく。
主人公は物書きになりたくて、グウタラな生活を送っている。
だけど物書きにもなれない。女のヒモになってモラトリアムな日々を送っている。
モラトリアムというのは子どもの頃の悩みや理想などにとらわれて大人になれない状態のこと。
なぜぼくが物語を語っては作品の良さを掴めない、と思ったのか。
この監督さんの才能が珍しいタイプの才能だからである。
画が頭にこびるつくのだ。
タバコを吸っているシーン。
パンを食べているシーン。
今でも覚えている。
もしかしたら物語には何1つ関係がないシーンなのかもしれない。
何にもなれないモラトリアムなキャラクター像が、そういった日常に隠れていて、そこを映像としてうまく捉えているからなんじゃないかな、とぼくは思うんだ。
ただのタバコを吸っているシーン、ただのパンを食べているシーンを見た時に、純粋にぼくはカッコいいと思ったし、この人にならアタイ裸を撮られてもいいわ、と思った。
たぶん1人のキャラクターを見せる作品にたけている監督さんなんだと思う。
アイドル映画や、もしかしてヤクザ映画とか、写真家になったとしてもぼくは驚かないと思う。
そういうタイプの才能を持った珍しいタイプの監督さんなんだ。
(GONについて)
ちなみに普段はGONなんて呼んでないよ。
名前で呼んでます。この記事限定でGONで統一しております。
昔、学生の頃だっけ? 北花田の駅前で汚いオッさんがわらび餅を売っていたことがあって、それを2人で1つ買って帰って、ぼくの家で食べたんだ。
そしたら汚いオッさんの陰毛が入っていて、2人で死ぬほど笑った。
そこまではよかったんだけど、ギリギリまで食べよう、ってことになって、どっちが攻めれるか勝負したんだ。どっちか勝ったか覚えてないけど……。
普段は、すごく陽気でいい奴なんだ。
アメリカ村でナンパしようって事になって、「ナンパお前がいけや」「お前がいけや」の言い合いをした後に、ぼく達みたいな童貞(その当時は童貞だった)が女性と喋ったら唇が取れる、って結論になってトボトボと帰っていたら、気づいた時には黒人と仲良く彼は喋っていた。
なにか服を売られそうになっていた。
黒人と喋れるなんてお前すごいな、ってぼくが言ったら、「俺、英語ペラペラやから」って言っていた。
日本語で喋っていたのに。
高校を卒業して、ぼくはフリーターになって、誰とも会うのが恥ずかしくて、携帯を買い換えて、誰にも教えていなかったのに彼から電話がかかってきた。
ぼくの携帯の番号に辿り着くまで色んな人を辿ってくれたんだと思う。
誰とも会わないつもりだったのに、友達がいないとすごく寂しい事に気づいて震えていた。だから彼からの電話は凄く嬉しかったんだ。
その時の恩を今でも覚えているんだ。
彼が俳優になるために東京に行ったんだ。
その当時、ぼくは2、3冊程度ぐらいの本しか読んでいなかった。
なのに小説新人賞の一番賞金が少ない賞を貰って東京に行ったんだ。残念ながら黒歴史。
ぼくはネットでいっぱい叩かれていた。今考えれば受賞者は叩かれることもあるんだろうし、焚き火程度だったし、炎上させている彼等にも、たぶん理由があったんだと思う。俺が取れないのに、何でこいつが取れるんだ、みたいな。
そういう気持ちもわかるようになったから、(ぼくも同じことを思う)別に気にすることでもない。
それに今なら色んな方法を取って対処することができるんだけど、その当時はグッと我慢するしかなかった。ただただ怖かったんだ。
出版社から卒業式で貰うスッポンと音がなるモノを貰って、(賞状が入っている)彼と飲みに行ったんだ。
その時、ぼくは女の子をナンパしていたように思う。
女の子が家に泊まってもいい、と言ってくれたけど、ぼくはGONの家を選んだんだ。
1つの布団、1つの枕で眠った。
ネットに叩かれていることが怖くて震えているのを優しく抱きしめてくれたんだ。
あと、なぜか鶴瓶の話をした。鶴瓶がいかにすごいか、について。
GONは優しく抱きしめてくれるんだ。
本当に優しい奴なんだよ。
あと貰ったスッポン(賞状が入ったもの)はGONの家に置いていった。
「あれどうしたの?」って聞いたら、
「捨てた」って言ってた。
断捨離ができる男なんだ。
GONには2つの性格があるんだ。
2人の人間が1つの体に入っているって言った方がいいかもしれない。
過去のことや、自分の理想や、精神的な悩みしか見えなくて頭がすぐにパニックになってしまう奴。
ぼくはソイツの事を『弟』と呼んでいる。
たまにソイツがやって来る。
ソイツがやって来た時は、見た目も違うし、歩き方も、喋り方も違うんだ。
ぽんぽんの映画の主人公みたいなモラトリアムな奴なんだ。
何者にもなれないソイツをうまく捉えたのがぽんぽんの監督さんなんだろう。
だからGONは弟を肯定してくれる、ぽんぽんの監督さんが好きなんだと思う。
お兄ちゃん←この言い方も可笑しいよね。
バカドロンの方はお兄ちゃんの方が主演したように思う。
GONの周りに才能が集まっていて、ぼくは嬉しい。
なぜか昔から一芸に秀でているようなタイプが彼に集まってたような気がする。
不思議なことに、なぜかコイツは才能を惹きつけるんだ。←そういう因果を背負っているオッさん。
本を読んでいると、完璧にGONそのままのキャラクターが登場することがある。
しかも又吉直樹作品に登場する。
夢を目指して上京する物語には彼が必要なのかもしれない。
『火花』の先輩。
天才肌で奇抜な発想を持ちながら、人間味溢れているキャラクター。
これもぼくの持っている彼のイメージそのままの人物像なんだ。
GONがインスタグラムで漫画を書いているんだけど、めちゃくちゃ面白んだ。
下手くそな絵で奇抜な発想で書かれた、その漫画とも言えないモノを生み出せるのがGONなんだ。
それに先輩のように笑いのためにおっぱい付ける手術しそうだもん。
『劇場』の主人公であるナガタ。弟はコッチである。
ずっと同じことを悩み、自分の理想を相手にも押し付けてしまうキャラクター。
そしてGON自身、弟の方に悩まされ続けているように思う。
GONは昔から対極な2人を同時に抱えているんだ。
そのグラデーションで彼は演技しているんだと思う。
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