真実の口(ウドゥンの口)
「真実の口」若しくは「ウドゥンの口」は、フィルモサーナ大陸中央部にあるカザン王国にあるアーティファクト。かつては、その奇跡の力によって数多くの人々の病や怪我を癒したという。
【概要】
「真実の口は、カザン王国北西区にあるラーナリア教会の地下に設置された箱状の小部屋。その表面側には、魔神ウドゥンキラーナの顔とされる石の彫刻が施されている。その口には大きな穴が開いており、傷病者がそこに足を入れることで治癒の奇跡が起こったと伝えらえている。現在では奇跡は失われており、観光客が口の中に足を入れられないように内部に柵が設けられている。
【奇跡のはじまり】
現在は北西区復興教会と呼ばれているこの教会は、人魔大戦が終わった直後、北西区の復興拠点として利用されていた時期がある。このときにドワーフによって作られたとされる「真実の口」が、地下に運び込まれたことが教会の記録に残っている。
このときの教会副長を務めていたシスター・エヴァが、ラーナリア女神の御使いから啓示を受けたことから、真実の口の奇跡が始まったとされている。※要出典
最初の奇跡は、シスター・エヴァそのものが体験することとなった。当時、既に初老に達しようとしていた彼女は、この奇跡によってまるで20代だった頃の身体に若返ったと云われている。
この真偽について様々云われているが、この奇跡の翌年に行われた北西区の保養施設ソープランドで開催された、「第一回 ピッチピチ水着ギャルコンテスト! ポロリもあるよ!」において、シスター・エヴァは総合2位の快挙を達成している。
この件については、当時の審査員の発言が記録として残っており、その信憑性は高い。審査員評のひとつとして、次のようなものが残されている。
『見た目は水もはじけるの肌、ハリがあるのにたわわと揺れる豊かな美乳! 金髪をまとめあげたポニーテイルと青い瞳は、若い女性の美を体現しつつも、そこからチラチラ見えるうなじとその所作には、多くの人生経験を経なければ醸成されようもない 熟女の色気がムンムンくるでござる! 少女と熟女の色気が濃密高級ブレンドしてるでござるよぉお! デュフコポー!』
このイベントのときには、すでに「真実の口」の奇跡は失われていたが、シスター・エヴァの存在は、その後も長きに渡って奇跡を世に知らしめる象徴的なものとなったことは間違いない。
【奇跡の効果】
シスター・エヴァの身に起こった奇跡は、北西区の人々の
当初シスター・エヴァは、真実の口を戦後復興が遅れていた北西区の人々に対してのみ解放していた。
当時は、戦争直後ということもあり、北西区には一般の治癒では回復不可能な重傷者が多く、またそのほとんどが治癒を受ける金銭的な余裕もなかった。
そんな状況下において、無料若しくは極めて低額の寄付によって奇跡を受けられることを知った北西区の人々はこぞって教会を訪れるようになる。
その評判に尾ひれがつき、ついに人々の間で、聖女でしか起こし得ないと言われる欠損治癒の奇跡が起こったと言う噂まで流布されるようになった。
当時、北西区の住人に対して行われた王国の聞き取り調査においては、欠損治癒は確認されていない。しかし、噂を信じるものは多く、ついには王侯貴族や富裕層にも伝わるようになる。
北西区の復興を第一に考えていたシスター・エヴァは、当初、王侯貴族が奇跡を受けることを拒んでいたが、後に、教会への多額の寄付と引き換えに彼らにも真実の口を解放するようになる。
そのときに教会が得た寄付額については、記録に残されている以外にも膨大な額があると云われており、それが新復興局やソープランド建設にあたっての資金になっていると考えるものもいる。
【奇跡の終焉】
真実の口は、その奇跡を王侯貴族への解放後、ひと月も立たないうちに失われることになる。
その後も、奇跡を求めて教会を訪れるものが後を絶たず、観光客が多くなった今でも奇跡を求める人々は多い。
【奇跡の手順】
奇跡が行われていた頃は、真実の口の前に木の板で作られた小部屋が設けられていた。奇跡を受ける者は、その中に設置された椅子に座った状態で、口の中に足を入れることになる。奇跡は、足を入れるとほぼ同時に起こり、一瞬で怪我や病気が癒されたと伝えられている。
【資料】
現在の「真実の口」。観光客のイタズラ防止のために、口の中に柵が設けられている。
https://kakuyomu.jp/users/teikokuyouitaisakukyoku/news/16818093088573774937
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