【フワーデ図鑑】カダトゥールの闇

【概要】

 カダトゥールの闇は、霧のような形態を持つ妖異で、その全身は深紅の目と漆黒の霧に覆われています。夢と現実の境界を漂うこの存在は、心理的な恐怖を操り、人々の夢に入り込んで現実に影響を与えると言われています。古代神典では「光の守護者」と呼ばれる存在と永遠に戦い続けていると伝えられています。


​​【外観】

 カダトゥールの闇は、幻想と現実の境界を曖昧にする存在です。この妖異は、常に変化する霧のような形態を持ち、その中央に深紅の目が一つ存在します。その身体は漆黒の霧で覆われ、時折その中から無数の細長い触手が現れることがあります。その触手には透明感があり、星空のような微かな光を放っています。


【詳細】​

カダトゥールの闇は、夢と現実の間を漂う妖異で、その存在は古代の秘密結社によって語り継がれてきました。この妖異は心理的な恐怖を操る能力を持ち、人々の夢に入り込み、現実世界への影響を与えると言われています。形質や能力においてモーラス・ネムラと共通する点があり、モーラス・ネムラとの関連性が指摘されることも多々あります。また、この妖異には「光の守護者」と呼ばれる天敵が存在し、互いに永遠の戦いを繰り広げていると伝えられています。

 

 カダトゥールの闇は、正しい儀式手順と呪文の詠唱によって、敵対存在の呪殺を行うことが可能です。呪殺の対象となった者は、カダトゥールの闇によって永遠に覚めることのない悪夢の中に閉じ込められて狂死します。


 大陸の歴史の中において、これまで幾度となく混沌を信仰する教団やアサシン集団によって、こうした呪殺が繰り返されていると考えられています。村や街の人々の全てが突然失踪する事件や、全員が狂気に陥ってしまったような事件の背後に、混沌信仰の存在が確認された場合、カダトゥールの闇の召喚が行なわれたことを疑うべきでしょう。


【対処】​

 カダトゥールの闇と対峙するには、強靭な精神力が必要です。この妖異から直視されたり、また自身が直視してしまうような場合は意味をなしませんが、そうでない場合は、強い信仰心や執着がカダトゥールの闇からの影響に対して抵抗することが可能です。

 

 また古代の秘文書によれば、特定の神聖なシンボルや呪文が有効であるとされています。これらのシンボルを描いた護符や、聖属性を持つオブジェクトを使用することで、一時的にこの生物の影響力を弱めることができると言われています。


【呪文】​

「イアイア、カダトゥール、オムニア・カダトゥール・ネクストラ・シントラ、アイアイ、カダトゥール」

 この呪文は、カダトゥールの闇を召喚し、一時的に現実世界に顕現させるために使用されます。しかし正しい儀式手順を踏んでいない場合、この呪文は非常に危険であることを忘れてはなりません。



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