エピローグ

 土曜日に出勤した僕は、職員室の窓の近くに置いてあるポットでコーヒーを入れ、ベランダに出る。梅雨がもう終わり、夏に向け季節が準備を始めていた。校庭には無数の水たまりができているが、空には雲一つない。空の色が水溜りに反射し、校庭が眩しく輝いていた。

 あの経験が起こってからは色々と変わった。何よりも、あの人に空から見張られているような気分になる。

 世界を変えるなんて体それたことはできないかもしれないけど、僕の手が届く世界だけは、それだけは、先生がやったように守っていきたいと思います。

 

 誰もいないことを確認し、ポケットからライターを取り出す。そうして僕は最近吸い始めた煙草に火をつけた。

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僕が過去に戻ったのは、きっと教師だったから たなかみづき @karuha1999

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