拝啓 Mくんへ

ゼパ

第1話

これは僕が中学3年だった時の話です。


中学1年からの友達で、Mくんという友人がいまして。

3年間部活も塾も同じで結構仲も良かった方でした。

まぁ、どちらとも自分より成績低くてサボりがちのやつだったんですけど。

これはそんなM君の話です。


中学3年生、12月の受験勉強真っ只中にMくんは塾の宿題をやり忘れてまして。

12月といっても僕達、陸上部に所属してたんで駅伝の練習もやっていて

文武両道、という言葉がよく似合っていたと思います。

まぁ普段から彼、テストの点数もあまり良いほうではなくて、

モンストっていう今も流行ってるゲームばっかり印象だったんですけど。


その日、彼が宿題を忘れたことを当時の教師に見つかってしまいまして、

「お前、やる気あんのかぁ!」って目の前で教師から怒鳴られてました。

やべぇ、今日の教師ガチギレやわ・・・って伝わるくらい緊迫した状態でした。

それで教師が「契約書かけ!」って言って、

奥の部屋で宿題を忘れたら塾を辞めますっていう契約書を書かされたらしくて。

その時めちゃくちゃMくん泣いてて可哀そうだなぁって。


まぁ僕も宿題やってなかったんですけど何故かバレてなくて、

心の底からマジで助かったぁって思いましたね。

本当に、授業中たまに寝てたのになんででしょうね。

まぁ、俺次忘れたら同じ目に会うわっておもって明日からしっかり忘れずにやろうって思いました。





まぁ次の日、塾に行ったらMくん宿題忘れてそのまま退塾させられたんですけどね。

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