『ごき大将きれる』
やましん(テンパー)
『ごき大将きれる』
ごき界ひろしと言えど、ごき大将ほどの、きれごきは、まず、他にいない。
その、ごき大将が、きれたのである。
あるばん、ようやく、暖かくなりかけて、久しぶりにねこママの店に来た大将は、しばらく、テレビのニュースをじっと見つめていた。
『む、ごきごき。人類たちは、これほど長きにわたり、我がごきたちが、共に生活してやり、共に苦しみ、共に励み、まさに、真に苦楽を共にしてきたことで、生き延びてきたのであるごき。そ、それを忘れて、また、戦争に走るとは、ごきの風上にもおけぬごき。もはや、堪忍ならぬ。』
ねこママの店から、ごき大将は、憤懣やる方なく、出ていったのである。
『あ〰️〰️あ。怒っちゃった。にゃん。』
ママが、コップを、右手で、くるくると洗いながら言った。
『あれは、まずいにゃん。やましん、避難した方がいいにゃ。』
『はあ。なんで、ぼくが、自宅から避難するんだよ。まったく、人類も人類だけどな。うちのぷーさんは、おとなしくしてるのに。』
『それは、アラン・アレクサンダー・ミルン先生の書いた、ぷーさんにゃ。ディズニーさんより、オリジナルの本のシェパードさんのイラストのほうが、かわゆいにゃん。そもそも、分野が違うにゃん。でも、それも、フェイクかもにゃん。にゃ、にゃ。』
『まさか。帰る。』
やましんは、自室にかえったのである。
その、しばし後、地球連盟本部に、なぞのメールが来た。
『人類よ。良く読め。もはや、同胞をも互いに殺し会わねばならぬような人類に、地球生命体の盟主たるしかくなしごき。やむを得ず、われら、ごき軍団やましん本部は、新開発の、地球壊滅破壊ごき弾頭を積んだ弾道ミサイルを、やましんちから発射する。猶予は五時間ごき。それまでに、停戦せよごきな。ごき大将。けいぐ』
・・・・・・・・・・・・・・・
2時間後、やましんちは、地球防衛隊の新型α➕10式戦車に取り囲まれた。
どうする。やましん。
・・・・・・・・・・・
もう、おしまいです
『ごき大将きれる』 やましん(テンパー) @yamashin-2
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