四章 公開可能情報統括 時系列

能力スキル



“天心眼”


 [千里眼]:遠くまで見通す。“天心眼[透視]”と合わせれば、どんな障害物があろうと数十キロメートル先まで見通せる。



・魔法



 〝魂衝破〟:魂魄に衝撃を与える魔法。如何なる物理的防御も透過し、よほどの精神力がないと意識を失う。



・職業



 “万具使い”:あらゆる道具を使いこなす職業。職業保持者が道具と認識できたものが道具とされる。人類では扱うことすらできない神代の幻想具アイテムすら、その構造を詳らかにすることができる。そしてその道具の全力の性能を最適に引き出せる。やろうと思えば、その道具の限界を超えた性能を引き出せる。



・???

 

 神に愛されている人よ。恐れるな。安心せよ。強くあれ。強くあれ。:ダニエル書、10章13―21。



・化生:この世ならざる存在。つまり異界からの来訪者を指す。異世界転移に耐えられるほどのものであるがゆえに、寿命等々も長かったりする。もちろん、人もおり、地球人と交わることのなかった者たちの子孫も指す。


 化生かい:化生の中でも魔力をもった存在。使うのは魔法。


 よう化生かい:化生の中でも妖力をもった存在。使うのは妖法である。日本にいる化生の中でもっとも数が多く、それゆえに日本では化生のことを総じて妖怪とも呼んだりする。


 せん化生かい:化生の中でも仙力を持った存在。使うのは仙法。日本にいる化生の中でも数が少なく、片手でも足りるほど。



・妖魔界:京都府全域に重なるようにして展開されている異空間。同位相にありながら、空間軸がねじれた場所にある感じ。京都周辺の東西南北に起点となる四つの封印石と、それらを補助するように配置されているおよそ数百に近い封怨石によって維持されている。起点の四つの封怨石が壊されると、方位神――朱雀、玄武、青龍、白虎が一時的に維持の代わりをする。その間に修復する仕組みである。

元は平安時代に起こった化生の巨大侵攻を抑えるために神々やそれに使える神官、陰陽術、僧などが一丸となって作り上げた封印空間。日本どころか世界を滅ぼせるレベルの存在すらも封印ができる。そのため、内側から簡単に外に出れないように毎秒事に空間自体が編纂されている。その複雑な乱数を解き明かさない限り妖魔界の外には出られない。

その後、時が過ぎていくごとに力が弱まり、肉体などを失った化生たちが消滅しないようにする空間にもなった。多くの化生が住んでおり、よう化生かい化生かいせん化生かいの順で数が少なくなる。せん化生かいは片手で数えられるほどしか妖魔界に住んでいないため、妖魔仙界ではなく、妖魔界となっている。

基本的に人が妖魔界やそれを構成する封怨石に知りえないように、過越しの結界にも似た運命操作が組み込まれている。ただし、神々が全力で作り上げたものであるが故に、過越しの結界のような不具合は発生しない。



・幻力:実体や質量をもたず、けれどこの世界に存在する非実体エネルギー物質。魔力や血力、妖力、仙力などがそれにあたる。幾つもある世界の固有の非実体エネルギー物質であり、基本的にその世界でしか生成されない仕組みとなっている。強弱や特性があるものの、全てにおいて理に干渉する力を有し、魂魄を持つ存在に対して反応しやすいようになっている。

実は地球がある世界宇宙はあらゆる世界のプロトタイプであり、世界の意思がほかの世界を創造しようとした際、理知ある生物をより生まれやすくするために作り出した機構。



・法と術:幻力を行使して世界の理に干渉する際の必要性の違い。言葉や道具を媒介にしなければ発動できないのを術。それ以外を法である。法はなくても問題ないが、言葉や道具を媒介にしたほうが干渉のしやすさが上がる。基本的に異界の存在が法を使うと認識してもらえれば問題ない。

必要性の違いが生まれる理由は、幻力を直接操作できるかどうか。地球人はあらゆる幻力を受け入れる素質はあったものの、幻力を意志で操作できず、正確には幻力を操作するための波を発する機能が魂魄と肉体にないため。

大輔たちが魔力を直接操作できるようになったのは、女神による魂魄の改造と、異世界の肉体を与えられたから。直樹たちが地球に送還された際にステータス等々が減少していたのは、魂魄は異世界仕様なのに肉体は地球仕様だったため。ただ、二人の魂魄はとても強く、徐々に肉体を異世界仕様に変えている。



冥土楽園タルタロス冥土ギズィアたちが格納されている異空間。混沌の妄執ロイエヘクサの寄生していた宝石の指輪を基点に作り出した異空間。指輪の宝石の中に異空間がある感じ。

ちょっと前までは魔力が足りず、ただただ無機質な真っ暗だった。今は、魔力に余裕ができたため、最初に武家屋敷を作り、その後草木魔法で草原を生やした。

太陽の代わりに光を発する球体、光球の幻想具アイテムを使っている。もっと魔力に余裕ができたら、太陽の光を創造、蓄積できた幻想具アイテムにしたいと考えている。一見地平線の彼方かなたまで広がっているように見えて広さは、半径一キロメートルほど。




・時系列

 修学旅行初日

 ・7:00~8:00

  ・直樹、新幹線改札近くの大きなロビー。郭に殴られそうになる。大輔が恨みつらみを買ったりする。

 ・11:00~12:00

  ・龍安寺。冥土ギズィアが郭の不審な電話を聞く。

 ・16:00~17:00

  ・下鴨神社。変な含蓄を聞いた。直樹は糺の森で忍者ごっこ。

 ・17:00~22:00

  ・ティーガンが雪の家へ。

  ・大輔と杏とウィオリナのラブコメ。うん、そんな感じのトラブル。温泉イベント出したかったけど断念。

  ・ティーガンが夕食を食べ、ケーキ。優斗と遊ぶ。

  ・雪とティーガンがみんなウィのスポーツリゾートゲーム。チャンバラで白熱。

  ・雪のちょっとした独白。

 ・22:00~23:00

  ・直樹、雪たちと電話。

 ・23:00~

  ・直樹、冥土ギズィア、郭に連れていかれラーメン屋へ。

  ・ティーガンと雪が床へつく。ティーガンが法と術の違いを説明。途中で雪が寝落ちする。


 修学旅行二日目

 ・4:30~6:00

  ・直樹外出。

  ・冥土ギズィア、それを確認後、郭の行動を確認。

  ・直樹、伏見稲荷から千本鳥居へあるく。途中で精霊の残滓を発見。

  ・杏が起床。冥土ギズィア黒羽根ヴィールが直樹に巻かれる。

  ・杏の告解。冥土ギズィア、大いに悩む。悩みまくる。

  ・日の出、直樹がカガミヒメにより転移。杏がシャワーを浴びる。大輔は直樹の置手紙を見て、溜息を吐いていた。

 ・6:00~8:00

 ・カガミヒメが作り出したちょっとした異空間で会話。

 ・妖魔界に召喚され、直樹がツクヨミ宿したカガミヒメと関東を追い出された化生たちに土下座。しかし、交戦へ。死ぬ、ヤバい、ほんとゴメンってば。

  ・郭とグスタフが接触。冥土ギズィアは大輔に伝言後、グスタフを追いかける。

  ・朝食。大輔が自身の心情を再確認。漬物美味しい。むっしゃむっしゃ。

  ・大輔、杏、ウィオリナで自由行動開始。いちゃいちゃを始める。

 ・8:30~9:30

  ・グスタフがエメラダと交戦。そこへ芦屋が乱入。紅葉というお嫁さんが来て、エメラダが倒される。よかったね。

  ・グスタフたちが冥土ギズィアにより蹂躙。少し時間がかかってしまった。恋し愛する女性は強い。冥土ギズィア、致し方なし。 

  ・記憶を探り、今後の予定を立てる。

  ・重要な封怨石四つに黒羽根ヴィールを飛ばし、空間断絶の結界を張る。それからグスタフと芦屋の記憶にあった襲撃場所へと移動する。数々の工作員の魔術師たちをぶちのめしに行く。

  ・大輔たち、電車に揺られる。途中でお饅頭を買って食べる。美味し、旨し。

  ・直樹、必死になって戦っていた。

 ・11:00~12:00

  ・直樹、ようやく鎮圧に成功。ボロボロ、精魂尽き果て、気絶するように眠る。

  ・杏、ウィオリナが清水寺にて品のない高校生に絡まれる。大輔、結構怒りながら全力でその高校生たちの人生をつぶす。あとになってやりすぎたのでは……と思っていたが、自業自得だと納得している。

 ・12:00~14:00

  ・大輔たち、産寧坂へ。そこから隠れたお店的なところで昼食。京都の料理でとても美味しかった。満足。

  ・直樹、気絶から覚める。腹が減ったので、カガミヒメたちが起きるまでの間、特別配合した回復用の苦いカロリーの友達をむっしゃむっと食べる。お薬の味しかしない回復薬をガブガブ飲む。心が少しだけ荒む。

  ・ティーガンに過越しの結界を緩めるように電話。ティーガンに荒んだ心が癒される。雪へ知らせるのは後回しにした。翔たちには知らせ、すぐに何かあれば家族を守れるように頼む。

  ・カガミヒメが起きる。ちょっとした情報を得る。

  ・大輔たち、食後の休憩で近くの雑貨店めぐり。土産探し。

  ・直樹、カガミヒメと生き詰まる交渉。その後、カガミヒメに緊急連絡が入る。直樹は妖魔界の解析をしたりする。

  ・杏、飲み物を切らし、コンビニへ。

 ・14:00~16:00

  ・杏、イネスと出会う。イネスを案内することに決めて、大輔にその旨を伝える。

  ・大輔とウィオリナ、妖魔界へ紛れ込む。すべては大皇おおすめ日女ひめの計略。恐ろしや。

  ・大輔、ぬらりひょんの驚く。某冷徹の鬼を思い出す。

  ・酒呑童子、ウカが出てきた。混乱が一時収まる。

  ・カガミヒメが話し合うために場所を移そうと提案。カガミヒメの様子から猶予はありそうだと判断した直樹は、それを受け入れる。少し準備があるといったカガミヒメを置いて、先に妖魔界の中心へと向かう。転移できる魔力はないため走った。

  ・大輔たち、酒呑童子たちからいろいろ聞く。御輿を受け入れる。

  ・祭。色々会話。そして冥土ギズィアによって無理やり顕現させられていた紅葉が妖魔界に帰還し、冥土ギズィアをぶっ殺すために荒れ狂う。

  ・紅葉に加え、酒呑童子、ウカ、妖魔界の化生を相手に取る。直樹、ボロボロ。俺、疲れ果てたよ。大輔、大変。ウィオリナ、お、落ち着いてです! 結局、準備が終わったカガミヒメが来る一時間くらい交戦していた。

  ・杏がイネスを目的地まで案内。途中で色々と話したことにより、考えなどがまとまってきた。自分が見えてきた。

  ・杏、アヤと交戦。イネスが気絶させられる。攫われる。

 ・16:00~17:30

  ・直樹たち、カガミヒメと会話。

  ・杏、アヤを追う。

  ・杏、アヤと戦闘。アヤの挑発により理性を失う。色々とやられる。

  ・己を認めて、アヤからイネスを奪取。けれど、アヤは自分を生贄に封怨石の周囲に展開されていた冥土ギズィアの結界を壊す。つまり、冥土ギズィアがいなければ生贄騒動はなかった。

  ・雪がクラスメイトと文化祭についてファミレスで会話。

  ・杏、アヤを抱えて治療しようとしたら、老婆出現。杏の右腕を千切り、腹に穴を空ける。死すべし、老婆。この山がお前の墓場じゃっ! 

  ・杏、追い詰められる。殺されそうになる。

  ・大輔、杏の危機を感知。強引に妖魔界から空間転移。

  ・大輔、めっちゃ怒る。凄いキレる。

  ・杏、恋を自覚。培ってきた想いが花開く。

  ・杏、一人で立つ。老婆の首を刎ね、ミカエルと戦闘。

  ・冥土楽園タルタロスにて、冥土ギズィアの妹たちの会話。冥土ギズィアに危機が?

  ・大輔、杏とミカエルの戦闘で呆然。イネスとアヤの治療をする。

  ・途中で他の封怨石が破壊される。ガブリエル、ラファエル、ウリエル登場。青龍、玄武、白虎も登場。

  ・直樹、カガミヒメと交渉。カガミヒメ、土下座。

  ・直樹、苛立ちながら保留。ウィオリナは戦う気があるようだ。

  ・大輔が色々驚愕している中、杏、ミカエルぶちのめす。

  ・杏、大輔に告白。大輔、拒絶しようとしたが遮られる。その後の告らせてやる宣言に呆然。

  ・ボロボロでダウンした冥土ギズィアを抱えた郭登場。そして妖魔界が

崩壊し、百鬼夜行が。日が沈む。

  ・雪、変な孔に飛び込む。



 一応、時系列はこんな感じです。もし、本編と矛盾があれば指摘してください。また、時間経過は結構大雑把ですので、日の入りだったり日の出だったりが多少ずれます。

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