第五章:紊乱の悪鬼羅刹

【メネルドール視点】


 エステルが地下に籠ってから既に3日が過ぎた。大方、先日捉えた女騎士に尋問して、聖騎士団の構成や、目的、王の実態などを聞き出しているのだろう。その証拠に城の下層からは断末魔のような、苦痛にまみれた絶叫が昼夜を問わずこだましている。まさかあの天使が…とあれこれ考えても一向に解決策を思いつかなかったので、俺は城の修復作業と戦力の補強を進めた。仮にあの女騎士が王や上層部の指示でこの城に攻めてきたならば、斥候が3日も帰らないとなると、次なる刺客や軍勢が押しかけてきても不思議ではない。


「サキ、あいつは大丈夫なんだろうな?」


「う〜ん、地下室の前にご飯を置いておくと、次行った時には無くなってるし、食事は取っているみたいだよ。出てきたところ見たことないけど。」


「そうか、城の修繕はどうなっている?」


「城の全体に結界が張ってあるし、修復はみんなのお陰で殆ど終わってるよ。誰かさんが大穴開けた7階層以外は。」


「ぐ…まあいい。俺は少し用があるから、あとは任せたぞ。」


「えぇ〜少しは手伝ってよぉ〜。」


「俺は修復魔法は苦手なのっ!壊せるけど直せないのっ!」


「エステルに教わればいいじゃない。」


「絶対にごめんだね。修復魔法なんて必要ないも〜ん。」


「んも〜。」


 サキは不貞腐れてその場でぐでんぐでんと身体を捻り始めた。


「外の景色が見渡せていいだろう。」


「海に行きたい…。」


「ふぁっ?」


「おサカナさん見たい。」


 この城を建造する前、少しの間だけ魔境の外を彷徨いていた時期がある。サキは海を訪れた時、とても気に入ったようで、いつまでも海を眺めていた。


「なんだ突然…海なんてニャムネルト達と行って来れば…あっ」


 我ながら奇抜なことを思いついて、その可能性に無意識に口元が緩んだ。


「サキ、海に行くぞ。」


「行くっ!!」


 途端にサキの笑顔がパッと花ひらいた。


「宝物庫から魔力の真珠をありったけ持って、7階層にこい。」


「んえ?なんで?」


「いいからほら、行った行った!」


 7階層に来てみると、壁に空いた大きな穴以外は綺麗に修復されていた。デススウォンプで歪んでいた床も元通りだ。サキが両手一杯に魔力の真珠を抱えて駆け込んできた。腹回りにはどこで手に入れたのかわからない浮き輪が装備されていた。


「どこに行く気だ?」


「どこって海でしょう?ほら早く行こうよっ!」


 サキは子供のように飛び跳ねている。


「まあ待て、ここで見ていろ。」


 俺は壁に空いた大きな穴に空間魔法の座標を固定した。次に海にテレポートして、海中に空間転移魔法の座標を固定した。


「うまくいくかな…失敗したら大変なことになるな…」


 久しぶりの魔境の外の空気は思いの外新鮮で、ずっとここにいたくなる。テレポートで7階層に戻るとサキが膨れた顔をして立っていた。


「おいてかないでよっ!」


 サキは今にも泣き出しそうな顔をしていたので、俺は説明よりも早く魔法陣を完成させることを優先した。空間魔法を発動すると、先ほどまで空いていた壁の穴が、海の水で満たされた。壁は厚さ1メートルもなかったので、外の景色が壁の水越しに透けて見えている。海の向こう側なら魔境も少しだけ魅力的に見えるものだな。


「おサカナっ!!いっぱいいる!」


 はしゃいでいるサキから魔力の真珠を一つ取り上げ、海の壁に向かって投げた。


「空間魔法、発動しっぱなしだとMP消費するけど、これなら自立するだろう。ほら、真珠投げて。」


 魔法陣に設置された魔力の真珠は、城の外側の光を受けて輝き、散りばめられた夜空の星のようにも見えた。


「キレイ!」


 サキは装備してきた浮き輪のことも忘れて海の壁を見入っている。


「あいつも水族館好きだったな…。」


「え?なに?」


「いや、なんでもない!」


 エステルに教えてもらった多重魔法は、案外幅広く応用できるもので、発想の転換次第では無限の可能性を秘めている。今度、修復魔法も教わっておこうかな。無機質でトラップだらけの魔王城に、ちょっとした癒しのスポットが出来上がった。

 

 魔王城に水族館が出来上がった日から、さらに4日が経過した。下層に響き渡る叫び声は、何やら喘ぎ声のようにも聞こえ始めた。様子を見に行ったサキが、なんかヤバイとだけ言って俺の手を引くので、1階層まで降りていくと、ようやくエステルが地下牢から這い上がってきた。片手にはダークワイバーンを拘束する為の、手首より太い鎖が握られている。鎖を辿ると足元には変わり果てた女騎士が、あられもない姿で首輪に繋がれ床を舐めていた。


「お待たせっ!」


 エステルは満面の笑みだが、衝撃の光景に二の句が出ない。


「え…んっ?!…?」


「今回の襲撃は独断専行だったみたい、王の命令ではなさそうだよ。」


「エステル、こいつに何をしたんだ…。」


 エステルは笑顔のまま無言で女騎士を足蹴にすると、女騎士は恍惚とした表情で上を見上げて口を開いた。


「あぁっ、わ…私はご主人様に、雌犬たる悦びを教えて頂きましたっ。ハァハァ、どうか無能な駄犬にもっとご褒…お仕置きをををっ!」


「うわぁ…。」


 大学受験にも就職活動でも失敗した、元半ニートの俺でもこんな目はできない。混沌とした瞳の奥には、一方的な暴力に対する淫靡な渇望しか無くなっていた。


「肉体と魂を固着させる魔法をかけたんだ。どんなことをしても決して死ねない身体にしたんだよ。そしてゆっくり痛みを感じるように、弱めの回復魔法が常に発動するアイテムを心臓にくくりつけてある。地下牢で僕はこの娘を336回、ありとあらゆる方法で殺してみた。そうしたら不思議なもので、6日目の終わりくらいから、なぜか痛覚が快楽神経に作用するようになったみたい。慣れって怖いよね〜。」


 俺はこの瞬間に命に変えても、エステルを怒らせるようなことをするはやめようと、固く心に誓った。そしてエステルから反感を買っている王のことを思うと、激しく同情する。目の前の天使は終始笑顔だが、悪魔も恐れ慄き逃げ出すような、羅刹の代名詞と化していた。


 この俺に一撃入れた、勇ましい女騎士は見る影もない。今はただただ快楽を求め、四つん這いで這いずり回る、哀れな肉塊の様相を呈している。彼女の首には、細い首が重みで折れてしまいそうなほど、重厚な隷属の首輪が付けられている。首輪の脇にはメイベルと名前が刻まれていた。このアイテムは首輪をかけられた者は、かけた者に絶対服従で、名前が自動的に首輪に浮き出る。


「もう拷問にかけても意味がないから、このメス豚の醜態を記録した水晶を、身内や知人ひいては世界中にばら撒きに行こうと思うんだ。道中、獣たちの慰みモノにでもしてやろうと思うんだけど、一緒に連れて行ってもいいかな?」


 なんたる鬼畜の所業っ!世に蔓延る自称ドS達が稚拙に感じられる。足元ではメイベルがありがとうございましゅっ!と連呼している。


「あ…あぁ、俺は構わないぞ…。」


 そうとしか言いようがないっ!


「じゃあ僕は荷物を取ってくるから、ちょっと持ってて!」


 どでかい鎖を俺に手渡すと、エステルは書庫へと歩き始めた。足元からハァハァと荒い息遣いが聞こえるが、下を見たくない。


「ヤバイねっ!」


 後ろではサキが大荷物を抱えてニヤニヤしている。


「大変なことになった…。そしてお前は何をしているんだ。」


「行くんでしょう?王都っ、私も行くっ!」


「召喚するまで待ってなさいっ!城を守るのも大切な役目でしょう!」


「えぇぇぇぇぇえええぇぇ!やだぁああああ!」


 サキはいつになく駄々をこねている。


「これ以上厄介ごとを増やされてなるものかっ!お留守番してなさい!」


「厄介って何よっ!ねぇ〜そのペットの面倒も見るからぁ〜!」


「ペットじゃないっ!」


 1階層で論争を繰り広げていると、エステルが戻ってきた。


「お待たせっ、それじゃあ行こうか。」


「ねぇエステル!私も行きたいっ!」


 エステルはサキに小声で何かを伝えると、サキは喜んで城の奥へと走っていった。


「何を言ったんだ、まさかサキも連れて行くんじゃないだろうな?」


「いや、サキは行かないよ。さあ、行こう。」


 俺は重い鎖をエステルに手渡し、城の入り口へと向かった。


「あ、ちょっとだけ時間ちょうだい!」


 エステルは城の外に出ると、またもメイベルを俺に押し付け、薬草畑もとい墓地の方へと走っていった。城の外ではラーヴァナが1人で立っていた。城の警備は階層ごとの配置ではなく、敵の進行を全て城の外で防ぐスタイルに変えたのだ。


「留守を頼むぞ。」


「はい。いってらっしゃいませ、メネル様。」


 遠くに見える墓地で、エステルが手を合わせているのが見える。亡くなった魔物達に挨拶しているのだろう。ここから始まる壮大な冒険の無事を祈って、俺も無意識に両手を合わせた。


「ほんっと、先が思いやられるわ。」


ーーーーーーーーーー


【エステル視点】


 城を出てから半日以上経って、ようやく僕らは宿屋に落ち着き、小休止を取ることにした。常に夜の街エルラスは、辺りを高い山と深い森に囲まれて、日の光が届かない。魔王城から2番目に近い街だが、王都への最短ルートからは割と外れている。いつまた聖騎士団やら王都軍と鉢合わせて、戦闘になるかもわからないので、僕たちはできる限り目立たないように王都へと向かっていた。


 メネルは買い物に行くと部屋を出ていってもう半刻が経つ。それにしても道中、メネルに言われて気が付いた。あんなに嫌いだった暴力に対してのタガが完全に外れている。むしろ他人を蔑むことに対して、一種の高揚感すら感じている自分には驚いた。メネルのいう通り、パラレルジャックが少なからず影響していると推察される。我ながら軽率な判断だったと今となっては反省しているが、僕の感情よりも優先すべきことはたくさんある。


 僕は魔王城の書庫から持ち出した魔導書を開き、普通の薬草の効能を上げる魔法について、研究を始めた。メネルには街で薬草を仕入れてくるように頼んである。常にご褒美を求めて研究の邪魔なので、連れてきたメス豚には轡をはめて縛り上げ、やっと静かになった。もはやどんなことをしてもご褒美と捉えるようになってしまったので、何がお仕置きとして機能するのか、とりあえず放置してみて探っているところだ。


 窓を開けると、まだ黄昏時前だというのに真っ暗な街に、松明の炎がゆらゆらと揺れている。魔境に比べると、深い森の空気が肺の底まで浄化してくれているようで心地よい。休憩がてらしばらく外を眺めていると、メネルが部屋に帰ってきた。


「ただいま」


 メネルは結構な大荷物を抱えていた。亜空間にしまって運べば楽なのに。


「おかえり、街はどうだった?」


「必要なものは買ってきたぞ。あとこれもな。」


 メネルは女性用の民族衣装を渡してきた。


「これは?サキへのお土産?」


「違う、メイベルに着せるんだ。」


「こういうのが趣味だったの?」


「あんな布切れ一枚じゃ目立ってしょうがないだろう!」


「あぁ、なるほどね。そういう意味なら鎖も外しておいた方がいいのかもね。」


「縛り上げておくのは正解だな、荒い鼻息がやかましくてしょうがないからな。しかし放置プレイだなんて、エステルこそそういう趣味だったのか?」


「ね、ほんとどうしちゃったんだろう僕…」


 メネルはバツの悪そうな顔をしていたが、僕がこうなったのはメネルのせいではない。僕自身の判断ミスで招いた結果だ。ひとまず甘んじて受け入れるしかない。メネルがメス豚の鎖を外し、縄と轡と目隠しを取り服を手渡すと、物足りなさそうな表情でこちらを見てきた。なるほど、逆にお仕置きとして機能しているらしい。でかしたメネル。


「それにしてもこんな遠回りをする必要が本当にあったのか?敵が何人現れようが、俺たちなら楽勝だろう。」


「無意味な戦闘はなるべく避けたいし、ルートが丸わかりだと相手に対策の余地を与えかねないでしょう?僕たちの思惑なんて王は知るよしもないことだけど、念には念を入れたいんだ。王都の高官は高額で凄腕の占い師を雇ってることが多いから、僕たち個人が特定される可能性は低くても、危険が迫っているとわかれば各街に軍を派遣してくるかもしれないでしょう?そんな時に僕たちが大暴れしていたら面倒なことになるよ。」


「確かにいう通りだな。だから俺が転移魔法で王都近くの街に行こうとした時に止めたのか。」


「暗殺者対策で王都への転移魔法は監視されているし、近くの街にも監視が敷かれている可能性もなきにしもあらずでしょう?それなら海沿いから向かって、脇の山脈から降りていった方が無難だと思うんだよね。」


「まあ、一般人が通るルートではないな。海も山も普通のレベルの人間には危険すぎる。」


「そうだね、この街を出たらアイスロック山脈に向かおうと思ってるんだ。」


「アイスロック山脈も高レベルのドラゴンか龍人族しかいないし、あまり人間と友好的ではないからな。王都軍の配備なんて以ての外だろうな。」


「僕はたくさん友人がいるけどね。」


 メネルは呆れたような顔をしていたが、これは僕たちにとっては大きなアドバンテージになる。たくさんの友人達がいるということは、それだけ情報源があるということだ。王都陥落について有益な情報が得られるかもしれないし、仲間も増やせるかもしれない。


「エステル、薬草はそこの袋に入ってるからな。」


 メネルはテーブルの上を指さした。


「ありがとうメネル。あとで街を散策に行かないか?」


「…情報収集か?」


 面倒がると思ったがメネルは案外乗り気のようだ。


「そういうこと。」


「いいだろう。」


 声色からして楽しみな様子だ。

僕は薬草が傷まないように、時間魔法で時間を停止して鮮度を保ち保管した。準備をして部屋を出るとメネルは小さな袋を渡してきた。


「お前、金持ってないだろう。」


 手渡された小さな袋には金貨がたくさん入っていた。僕は魔王城に行くまでの道中、全ての必要事項は各地でできた友人達が賄ってくれたので、金銭を一銭も所持したことがなかったのだ。


「ありがとう、借りておくよ。」


「やるよ。掃いて捨てるほどあるからな。」


 魔王城の宝物庫は確かにすごかった。一体どうやったらあんなに財宝を手に入れられるのだろう。僕はありがたく金貨を頂戴して、メネルと共に街に繰り出すことにした。


 エルラスの街は人通りはあるもののとても静かで、繁華街も申し訳程度に出店を出している。僕はエルラス名物と書かれている光玉という食べ物を2つ購入して、メネルに一つ手渡した。ソフトボール大のその食べ物は黄緑色でパンのようだったが、食感はまんじゅうのようにもっちりしていて、食べたところが光り輝く甘いスイーツだった。メネルは口の周りを光り輝かせ、満足そうに指を舐めると、他の掘り出し物を探すように辺りを見渡し始めた。あとでメス豚にも何かエサを買っていかないと。


 ひとしきり飲み屋や屋台で聞き込みをしたが、王都軍や聖騎士団の目立った動きはあまりないようだった。僕たちが宿に戻ると、宿の隣のバーから出てきた二人組のエルフがこちらを見ているのに気がついた。メネルは先ほど飲み屋で一杯ひっかけてきた、酒豪のドワーフも根をあげる「命の雫」通称命とりで、そこそこ出来上がり気味だ。僕がメネルと肩を組んで宿に戻ろうとすると、エルフ達は声をかけてきた。


「ねぇねぇ、お兄さん達、今夜あたし達と遊ばない?」


 大人のお姉さんといった雰囲気の金髪エルフは、しっとりと誘ってくる。


「天使君と悪魔君かな?仲良しなんだねっ。」


 隣の低身長でブラウンのショートヘアのエルフは、元気な女の子のようだ。

この世界では逆ナンパは日常茶飯事で、むしろ女性から男性を誘う方が一般的だ。既成事実を無理やり作り、婚姻にこぎつけるのは常套手段。メネルは童貞感丸出しの慌てっぷりだが、なあなあな態度は逆に失礼とされている。


「しっかりしなよメネル、お姉さん達が遊びたいってさ。」


「単刀直入に要件を言うわね。あたし達を養ってくれる人を探しているの。」


 話がわかりやすくて助かる。僕は胸元に下げていた指輪を見せると、ショートヘアのエルフが残念あたしは天使君が良かったのにと呟いていた。メネルは訳がわからないと言った面持ちでポカンとしているが、メネルはこの世界の常識について知識を欠いているところがあるようだ。


「あたし達2人をよ。どちらか片方はだめ。離れたくないの。」


 何か訳ありの雰囲気だ。


「一体どうして?」


 僕が聞くと、大人びた雰囲気のエルフは思い詰めた様子で答えた。


「愛し合ってるからよ。いけない?」


「いけなくないっ!性別を超えて人を愛することができるなんて素晴らしいことだっ!貴様たちは人一倍愛情深いのだっ!」


 メネルが突然饒舌になったが、なるほどそう言う趣味だったのか。エルフ達は驚きと喜びが混じったように、目を見開き口元を緩ませていた。それを見て僕は笑えない冗談を思いついた。


「お姉さん達、こっちの男前の悪魔はフリーだよ。」


「おいエステル何を言って…ぐっ?!」


「麻酔用に覚えた麻痺と睡眠魔法の混合術式、不可視化すると僕でも君に不意打ちできるから便利でしょう?この世界では経済力があるものは、一夫多妻制が逆に推奨されているから、2人とも面倒見てあげなよw」


 小声でメネルに助言すると、メネルは1人でトイレにいけない子供のように、情けない顔をしていた。


「お姉さん達、今日悪魔くんはいい感じに出来上がって疲れてるみたいだから、お部屋で面倒見てあげてくれるかな?煮るなり焼くなり好きにしていいからさ。」


 エルフの二人組は僕からメネルを受け取ると、宿の部屋までお持ち帰りしていった。僕は部屋に戻り、床で寝ているメス豚の前にエサのパンを置いて、窓際の椅子で一休みすることにした。


 外を見渡すと、街の松明は消灯で消されて、宙を飛び交う光虫のぼんやりとした青白い光と、道の脇に埋め込まれた光水晶が幻想的に輝いている。このまま面白おかしく平穏に旅を終えることができればいいのだけれど、予期せぬ戦いに備えて準備しておく必要があるだろうな。僕はテーブルの上の魔導書を閉じて、眠りについた。

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