こんな時、米とパンどっちを選べばいいか分からないの

!~よたみてい書

とんだお笑い草だよ

 白髪の女性は大声で叫んだ。


「今日は米の日コメディだよー!」


 白髪女性は十八歳前後に見える容姿で、身長百六十センチメートル程。前髪は目に若干かかっていて、後ろ髪は肩まで下ろしている。黒い瞳を目に宿していて、目尻はやや垂れていた。前面に、【ライス】と書かれている白いシャツを着ている。そして、胸部に小さな膨らみを一対備えていた。


 茶髪の女性も声を荒げた。


「米はイヤだ! パンが良い! 小麦最高!」


 茶髪女性の容姿は十八歳前後に見えて、身長は約百五十八センチメートルをしていた。目尻は少し吊り上がっていて、茶色い瞳をしている。前髪は眉まで垂らし、後ろ髪を後頭部にまとめて大きな尻尾に仕上げていた。黒いシャツを身に付けていて、前面にパンの絵が描かれている。そして、少し大きめの膨らみが胸部に対で出来上がっていて、パンの絵をふっくらさせていた。


 七平方メートル程の部屋で、二人の女性は向かい合って口論を続けていく。


 白髪女性は目を細めながら口を尖らせる。


「ンムギコはもっと好き嫌いを無くした方が良いよ」


 ンムギコと呼ばれた茶髪女性は、こわばった顔を作った。


「そういうンメオコも、パンは食べないの?」


 ンメオコと呼ばれた白髪女性は笑顔を浮かべる。


「パンはイヤ! 米が良い! 米最高!」


 ンムギコはその場でよろけた。


「ンメオコの言葉を、そのまま返すよ」


 ンメオコは床に背中を預け、手足をばたつかせる。


「米が良い! 米が良いの!」


 ンムギコも仰向けに倒れ込み、手足を暴れさせた。


「パンが良い! パンが良いの!」


 部屋の中に軽い殴打音が何度も響いていく。


 ンメオコは立ち上がりながら呟いた。


「パンのどこが良いの?」


 ンムギコも立ち上がりながら微笑む。


「色んな食材と合うから」


 ンメオコはその場で転びかけた。


「米も一緒だよ! ほとんどのモノと合うから!」


 ンムギコは眉尻を上げながら拳を突き上げる。


「それでも、パンの方が上回ってるから、パンディに変更だ!」


 眉尻を下げながら硬い笑みを作るンメオコ。


「なんだか、一歩間違えると卑猥な日になっちゃいそうな日だね」


 ンムギコは腕を組みながら頷く。


「だくてんを忘れると、違う単語になっちゃうね」


 ンメオコは人差し指を立てながら乾いた笑みを浮かべる。


「パンテ――」


「最後まで言ったら、アウトー!」


 ンムギコは近くに置いてあった五十センチメートル程のフランスパンを掴む。そして、前方に突き出し、ンメオコの口に突っ込ませた。


 ンメオコは目を見開きながら声を漏らす。


「てぃんカ●ベるっ!」


「その奇声も、アウトに近い! 規制します! はははっ!」


 ンメオコは目を閉じながら手をばたつかせた。




 そしてその後、二人は朝食にコーンフレークを口に運ぶのだった。

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こんな時、米とパンどっちを選べばいいか分からないの !~よたみてい書 @kaitemitayo

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