OSHI☆KATSUのとある休日

Ray

OSHI☆KATSU将軍の一推し:サバゲ―



イヴァン:これは何のゲームだい?

将軍:オープンワールドのサバイバルゲームだよ。とにかく生き残る、それだけだ


 イヴァンからの返事はなかった。おそらく理解していないのだろう。


フミヲ:うわっ、セリーヌ。マジヤベー

将軍:どうだい、ピクセルアートでも私の手にかかれば……

セリーヌ:いいけど貝殻って、何か安直

将軍:う、うるさいっ。古き良き物という言い方があるだろっ

もえ吉:で、僕らは葉っぱっすか

将軍:そうさ、無人島サバイバルと言ったら、葉っぱだろう

セリーヌ:ってか、遭難なら普通服着てるでしょ

将軍:それじゃあつまらんだろ。形から入るんだよ、形から

フミヲ:無人島でサバイバルということは、つまり……

セリーヌ:意味わかんない。黙って

フミヲ:まだ何も言っていないっ。そして変な意味でもないっ

もえ吉:あれ、イヴァンさんがいないような

将軍:イヴァン、わかるか? 合流の仕方

イヴァン:こうかい?

将軍:……いや、いないけど

イヴァン:こうかい?

将軍:こうかいと言われてもわからんっ。そして合流もできていないっ

イヴァン:ここは、どこだい?

将軍:知らんっ。わかりやすく画像添付して送るから、今


 将軍以外初心者の皆々はその間に指示されたことを覚束ない手つきで行った。

 そして……


もえ吉:あれ、何か暗くなってきましたよ

将軍:うわっ、マジか。送信完了したから手を貸せるぞ、誰か木材持ってないか?

もえ吉:はい、あります

フミヲ:ここが、愛のスイートホームか

セリーヌ:マジキモイ。黙って

フミヲ:くっ。言っておくがな、お前は女の内に入っていないからなっ

もえ吉:うわっ、何か出て来たっ

セリーヌ:わっ、何これーっ!

フミヲ:こらーっ、唯一の女に手を出すな、この化け物めーっ

セリーヌ:これ何? ゾンビ? フミヲの所に行ってよっ

将軍:ほら、みんな。中に入れ!


 バタンッ


フミヲ:おい、俺がまだ中に入っていないぞ!

セリーヌ:ちょっと、開けないでよ、ドア

フミヲ:俺が死んでしまうだろっ

将軍:イヴァン、これからベッド使って夜をスキップするから。まだ入って来なくていいぞ

セリーヌ:何か気味悪い

もえ吉:ゴゴゴゴって音が聞こえますね

フミヲ:おや、ベッドがないぞ。愛の巣にはかかせな……

セリーヌ:ちょっと、私の隣に寝ないでよね

将軍:そうだった。ほら、これを取れ。今、投げるから……

イヴァン:こうかい?

将軍:うわっ、イヴァン。まだ入って来るなと言っただろっ


 ザンッザンッザンッという音が聞こえる……


イヴァン:これが君達かい?

将軍:違うっ、それは敵だっ。中に入れっ、ほら近くに建物があるだろ。そこに入り口があるからっ。

イヴァン:ここかい?

将軍:わからんっ、ここからじゃ見えないからっ。ほら、ドアがあるだろ。そこをクリックしてだな……

もえ吉:うわっ、壁がっ

セリーヌ:ちょっと、何? 何?

フミヲ:モンスターって壁も壊すのかっ?


 壁穴から見えたのは、イヴァンだった……


将軍:おいっ、そこはドアじゃな……


 ドカーン!



『あなたは死にました』

と表示されたメッセージ。


 どんなお笑い番組を見るよりも、この人達を見ていた方が面白いと、思った。

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OSHI☆KATSUのとある休日 Ray @RayxNarumiya

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