第3章突入!真の外道
第17話 動く組織
「クソっ!どういう事だ半グレ集団は壊滅し、ニュースを見ても俺の知ってる仲間が死んで殺人犯が全く出てこねぇ!」
そう怒りを
「確かに奴が死んだのは痛手です。組の存続に関わって来ましたから。富樫さん、この一連の騒動は全部、地獄の落し蓋と言われている神楽坂とジェイクという奴らの仕業です。我々も相手を殺したり派手な動きをすれば最後、絶対に逃れる事は不可能なんです。もう対象を一般人をターゲットにするべきではありません」
「クソっ!一般人をターゲットにしたせいであいつら(外道)が死んだというのか?」
「おそらく。中には言うことを聞かず、金よりも性欲に走った馬鹿もいましたが・・・」
「それはお前の管理能力が低いからそうなったんだろうが!!!」
冨樫は勢いよく灰皿を投げ、組織の中の若頭である
「クッ・・!申し訳ございません。でも落ち着いて下さい富樫さん、これは裏カジノで働く
「さっきから何を神楽坂と連呼してやがるそんなもん後ろから刺せば死ぬだろう」
冨樫は激しい怒声と共に机を叩く。
「だめです。神楽坂は裏社会最強暗殺者とも言われているのです。我々では勝つのは不可能かと、現に山奥で神楽坂を見た者もいます。しかし、その先立つオーラに怯んでしまい逃げました」
「チッ!とにかく今相良の言う通り一般人にもう手を出すな!」
冨樫は舌打ちをし、残りの組員にも命令をする。
◆◆◆
―――事務所の外。
「大丈夫ですか相良さん」
「吉田ありがとう、大丈夫だ。でも富樫さんの言う通り相手を殺さなきゃ良いし、何より一般人に手を出すべきではない神楽坂に見つかったら本当に死ぬぞ」
この吉田という男は横暴の富樫よりも、相良の事を気にかけている組の若い衆の1人である。
◆◆◆
――繁華街
繁華街へと足を運ぶ相良と吉田、今日も自分たちの常連の店の状況を聞く。こうすることで
「どう?店長調子は?」
「相良さん、今のところ問題ありません。ところでその傷は?」
「あぁ頭をちょっとな。心配かけて悪いね」
「また富樫さんですか?」
「ん?違うよ本当なんでもねぇ、こういう稼業だ傷の1つや2つあってもおかしくねぇだろ?」
相良は例えそういう事があっても、外で親の悪口を言わないのも、相良なりの考えなのだろう。こうして様子を伺うとある店に異変が発覚する。それは店で酒を飲み暴れているとの連絡を受ける。急いでそこへ駆け寄る相良たち。
「ここか」
「相良さん!助けてくださいこの客が女性キャストに無理矢理身体を触って・・・」
「おい、お前何やってんの?」
「うるせーなどこからしゃしゃり出てきたんだよ!」
男は、そう言い瓶で相良の頭を殴り、瓶が割れる。
「あ〜なんか今日は、よく頭を殴られるなぁ。んで、それで終わり?」
「うわっ!何だコイツは?」
相良の何ともない反応に怯える男。
「その顔面1回潰れてろ!」
「ぐはぁァー!!!!」
拳1発だけだった。強烈な一撃で顔面がまるで鈍器のような物で殴られたんじゃないかって程の強さだった。男は一発で気絶した。
「相良さんあとは任せて!警察がもうすぐで来る。話は俺のほうでするから早くここから去ったほうが良い」
その後、俺は立ち去ったあと、店内に警察が来た。
電話が鳴りマスターからの電話だった。
「ありがとうございます相良さん。怪我の方は?」
「俺は大丈夫だがマスターは?」
「大丈夫ですよ。本当いつも助かります」
そう言い、マスターと相良の電話が終わった。警察との話もマスターが話をうまくまとめ店を襲ったあの男も捕まった。
◆◆◆
――事務所内。
「ただいま戻りました」
「コラー相良!聞いたぞ、お前殴られたそうだな」
「申し訳ありません油断してました」
「何が油断だバカヤロー!」
「かはっ!」
富樫がそう言い、強烈な膝蹴りが相良の腹をめり込ませる。
「やめてください富樫さん。これ以上は・・・」
「やかましい!今俺と相良が話し合ってるだろ!何横槍入れてんだてめぇは!」
と、その時咄嗟に相良が盾になり吉田を必死で守る。
「相良さん!」
「富樫さん今日はこの辺で勘弁して頂けますか?」
相良が膝を着いてそう言った。
「チッ!」
冨樫は舌打ちをし、奥の部屋に入っていった。
「相良さん!相良さん!とりあえず病院行きましょう!」
ー続くー
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