生きることと死ぬこと。
神崎 紗奈
生きることとは
"生きるって何?"
これは私が中学の頃から永遠に考えていることである。生きることとは何なのか。
別に私たちは、自ら望んで生まれてきたわけじゃない。気が付いたらこの世に存在して、ただ何となく毎日生きている。ただ寝て起きてご飯を食べて仕事に行って。帰ってきたらまたご飯を食べてお風呂に入って寝る。そんな毎日。そんな私は何のために生まれて、何のために生きているのか。…そんなものは考えたって、永遠に答えなどわからないのだろうけど、でも時々考えてしまうのだ。
じゃあ逆に死ぬことって何だろう?
そんなこともよく考える。死んだらどうなるの?死ぬときってどんな感じなんだろう。本当に死後の世界ってあると思う?…でも、これも考えたって答えなんてわからない。個人的には、死ぬときは寝るときに気が付いたら寝ているのと同じ感覚で、いつの間にか寝ていて、それが永遠に目覚めることがないだけと考えているし、死後の世界はきっとないと思っている。死の先にあるのは無。もしくは、永遠に覚めない眠りなのだから、その中で見る夢が死後の世界なのかもしれない。こればっかりは生きているうちには絶対に答えを知ることはできないのだろう。
私は正直、あんまり生きることに前向きな人間ではない。勿論普段生活している上で、楽しいと思うこともあるし、幸せを感じることだってある。でも、長生きしたいかと言われればあんまりしたくないかなあと思うのだ。理由としては、何となく私の中で、人生のピークは20代かなと思っていて、それを過ぎると落ちていくだけのような気がするから。一番楽しいのも綺麗でいられるのも20代まで(なんなら20代前半)で、それを過ぎれば衰えていく一方。それなら、一番良い時で終わっておきたい。みたいな。勿論、20代が一番楽しいかと言われれば、きっとそのあとの方が楽しいという人もいるだろうし、そこは人それぞれだと思っている。こればっかりは、実際に経験してみないとわからないところだし。でも、私の中で何となく、20代を過ぎた自分が、それまで以上に楽しそうに生活しているところが想像できないのだ。もしかしたら結婚して子供がいるかもしれないけど、きっと子育てに疲れ切って病んでいる自分が想像付くし、あんまり幸せそうに暮らしている自分が想像できない。この先の人生どうなるかなんて誰にもわからないけど、今までの人生でもあんまり幸せだとか、生きてて良かったなんて思った記憶はないし、この先は今以上にしんどくなっていくのかななんて考えちゃうから、だったらあんまり長生きしたくないなあって。ネガティブすぎるかもしれないけど、そう思っちゃうのが私なんだよね。
でも、別に早く死にたいとも思ってなくて、長生きするならそれはそれでいいしってくらいの感覚。ただ、きっと誰もが思うだろうけど、痛いとか苦しい思いをして死ぬのはやだなあって思う。最期は静かに綺麗に死にたいなあ。ってのはずっと考えてること。
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