LIVING BY NECK HUNTING EXTREME REBERION Ⅳ【七乱】
SEN
LIVING BY NECK HUNTING EXTREME REBERION Ⅳ【七乱】
LIVING BY NECK HUNTING EXTREME REBERION Ⅳ【七乱】
台本:SEN 声劇9人台本(男6・女3) 所要時間:90分
説明欄や詳細文などに『作品タイトル・台本URL・作者名』の明記をお願い致します。
※各作品の著作権は放棄しておりません。無断転載や自作発言等、著作権を侵害する行為はお止め下さい。もちろん無断での改編や再配布も禁止です。
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※アドリブ等はストーリーを捻じ曲げない、雰囲気を壊さない程度であればOKです。
キャラクター紹介↓
ミアナ (女・23歳)
リヴィアを陥落させ世界最強と言われる女を倒し、世界平和に向けリヴィア大陸の覇者となり王女となる。ヘッドハンターズ世界大会を開催するなど戦争の無い世界を目指し外交なども常に行っている。
フラス(男・36歳)
リヴィア帝国七騎士団長の一人【義心】リヴィアを我が手にする為計画していた。ミアナ達によって阻止され殺されたはずだが…
ラウト(男・28歳)
リヴィア帝国七騎士団長の一人【蜥蜴】のラウト。ウサチの兄貴分で妹のように可愛がっている。ネイアによって殺されたはずだが…
ウサチ(女・27歳)
リヴィア帝国七騎士団長の一人【変激】のウサチ。ラウトを兄のように慕っている。ミアナに見逃してもらった後キギアによって殺されてしまったはずだが…
ロウガ(男・36歳)
リヴィア帝国七騎士団長の一人【頑槍】のロウガ。槍の使い手。元カイユの部下、兼弟子。フラスによって殺されたはずだが…
ユクロ(男・28歳)
リヴィア帝国七騎士団長の一人【畏怖】のユクロ。カイユとの死闘の末、首をもぎ取られ死んだはずだが…
イーア(女・26歳)
リヴィア帝国七騎士団長の一人【疑心】のイーア。ジャミ民族最後の一人。シマクが大好きで全ての世話をしていた。ネイアに殺されたはずだが…
チダイ(男・26歳)
リヴィア帝国七騎士団長の一人【楽撃】のチダイ。陽気でひょうひょうとし隠密行動が得意。ネイアに殺されたはずだが…
ラニス(男・35歳)
エンスの使い。痩せ細り力も無い。だが流れるような動きで相手の攻撃を返す。相手を怒らせるように冷静に話すが服を汚されるとキレる。相手の攻撃を利用し攻撃に転してくる。
配役表
ミアナ:
ロウガ:
フラス:
ラウト:
ウサチ:
ユクロ:
イーア:
チダイ:
ラニス:
本編↓
ロウガ
「デスタ隊長まで……よっっしっ!!!」
イーア
「……誰?」
ミアナ
「私のお父さん……いえ、隊長かな?」
ユクロ
「しかし、これだけの奇跡を同時に起こしている魔女。本当に凄いですね…僕もお会いしたかった」
チダイ
「歴史オタクがでてきてますよ~?ユクロはんー」
フラス
「しかし…目的が見えんな……何の為にこんなことをするんだその魔女は」
ロウガ
「っだからミアナがさっき言ってただろうがっ話聞いてんのかてめぇ」
フラス
「聞いていて尚、問うのだ。少しは頭を使え石頭。いや失礼、性格が尖っているから槍頭か?」
ロウガ
「っ!?やっりっ!?」
ラウト
「まぁまぁまぁ…フラスが言わんとしてることはわかるぜ。こんな事をして何のメリットがあるか…だな?」
ウサチ
「まったくないよね……ただ戦いが見たいが為にこんな大それた事するぅ?普通」
ラウト
「しねぇな…よほどの暇人か、はたまた狂人か…それか何か企てている策士か。何にせよ戦いがみたいが為にこんなことはしねぇよ、普通は」
ミアナ
「……そうよね……普通じゃない。いったい何の為なのかしら」
ラニス(耳元で囁くように
「そのご質問には僕がお答えしますよ」
ミアナ
「っっなっ!?」
ラニス
「あっはははは!これはこれは大変失礼いたしました…ミアナ王?」
フラス
「何者だ…リヴィアの者ではないな」
チダイ
「このぼっちゃんも嬢ちゃんの知ってるやつかいな?」
ミアナ
「いえ……会ったことも無いわ」
イーア
「ヒョロヒョロで…いかにも……弱そう」
ラウト
「見た目だけで判断するな……警戒しろ、構えは解くなよウサ。死んで解ったよ、俺はもぅ…敵を甘く見たりはしねぇ」
ウサチ
「うんっ!今度こそ私達の力で生きよう」
ラニス
「そんな殺気だらけで。…やんなっちゃうなぁ…なるべくなら戦いはしたくないのですが」
ユクロ
「……貴様は…魔女と何か関係があるな?」
ロウガ
「っ!?そうなのか?」
ラニス
「んふふふふふー!さっすが歴史オタクくんだねぇ……さっきのミアナ王の話を良く聞いていましたねぇ?」
ミアナ
「…もしかして」
ラニス
「そぅ……ご紹介が遅れました。私、魔女エンスの使いの者でラニスと、申します。以後お見知りおきを」
ロウガ
「何の用だ?貴様に用はない、とっとと失せ──」
フラス
「黙れ槍男」
ロウガ
「やっ!!?……ユクロ、聞けぃ」
ユクロ
「ありがとうフラス、ロウガ……さて、ラニスさん。色々聞きたいことがあるんだがいいかい?」
ラニス
「何なりと…今は、答えられる範囲ならば答えましょう?」
ユクロ
「助かる。私は、リヴィア帝国七騎士団団長が一人ユク──」
ラニス
「そんなの知ってるんだよ。自己紹介なんか時間の無駄なんだよ」
チダイ
「いけ好かんやっちゃな」
ユクロ
「何でも知っているようだな……では単刀直入に聞かせてもらうよ。魔女の目的はなんだ?このような奇跡を起こしてどうするつもりだ?」
ラニス
「今は答えられない」
ミアナ
「……じゃぁ、この空は何?何故風が止まっているの?他の人はどこにいったの?」
ラニス
「……この空は終焉が迫っているから。風が止まっているように感じるのは時間が止まっているから。人は…今は消している…邪魔だからな」
ミアナ
「終焉?…時間を止めている?何?そんなことができるはずがない」
ユクロ
「終焉とはどういうことだ」
ラニス
「今は、答えられない」
ラウト
「……今は、ねぇ?後なら答えてくれるってことかい?」
ラニス
「えぇ、時が来ればね」
ラウト
「ほぅ?信じろって?」
イーア
「何故あなたは…ここに…来たの?」
ラニス
「んー!一番良い質問しますねぇイーア嬢。百点だ」
イーア
「え……ひゃ、百点……嬉し」
ウサチ
「やったねイーア!」
フラス
「黙って話を聞け」
ラニス
「んふ、ここに来た理由は一つですよ……君達の力を試しに来た。ただそれだけです」
チダイ
「力ぁ?おいおいおいっ!そらぁ強いにきまっとるやないかい!天下の七騎士団やぞ?」
ロウガ
「どう試すというんだ?」
ラニス
「エンスから申し受けた命は一つ。私に触れれば、一太刀でも当てることができたら…合格としましょう。全て話します」
フラス
「触れれば?一瞬でケリがつくが?いいのか?」
ラニス
「まぁ無理だと思うので一斉にかかってきてもいいですよ?」
ロウガ
「は?一斉にってお前…」
ユクロ
「当てれたら……他にも色々教えてくれるんだろうな?」
ラニス
「全て、お話ししますよ?」
ユクロ
「乗った。どんな手を使っても当てる…倒してもいいんだな?」
ラニス
「えぇ…ただ一つ忠告しておこう。僕は一切攻撃をしない…まぁ元々剣を握る力など無いですから」
ミアナ
「っ!?」
ラウト
「剣など無くとも…ということか?よほどの自信があると、そう言いたいのか?」
ラニス
「そうだ。だから気を付けることだ」
チダイ
「笑わしよる…攻撃がけぇへんのに何に気をつけぇ言うねんあほとちゃうか」
ユクロ
「何かあるんだろ、あの気迫と眼…本気で言ってるんじゃないかな」
フラス
「面白い……では私から行こう。こんなくだらない茶番は一瞬で終わらせる。話せないことも話してもらう、右手一本は覚悟しろ」
ウサチ
「フラスの居合なら一瞬で決まるね、私達でさえ見切れないもん」
ラウト
「ウサ、侮るなよ」
ウサチ
「あ……うん、ごめんラウにぃ」
◆SE納刀→構え
ミアナ
「気をつけて…何かあるわ」
フラス
「貴様に心配されるとは…フンッ、私も落ちたものだな」
イーア
「でも、フラスの居合は神速……一撃でケリがつく…かも」
ウサチ
「だと…いいんだけど」
イーア
「何が…心配なの、ウサ」
ウサチ
「ううん、もぅ誰かが居なくなるのって嫌だなって思っただけ」
イーア
「…そう…よね」
ラニス
「んふっ!さ、いいですよ~?どうぞ?」
フラス
「参る………はぁぁっ!!!」
◆抜刀→空を斬る
ラニス
「んふ」
フラス
「なっ……剣先ギリギリをかわしただと…いや、かわしたというより、去なされたか」
ロウガ
「……まずい」
ミアナ
「どうしたの?ロウガ」
ロウガ
「俺には…どちらの動きも見えなかった……それぐらい速かった。速かったのにだ…かわされている。フラスの居合が」
ラニス
「それで全力です?速いつもりです?」
フラス
「いや?まだ本気ではない」
◆SE納刀→構え
フラス
「はぁぁぁぁっ!!」
◆SE抜刀→空を斬る
ラニス
「んふふっ、何度でも試すがいいですよ…全て避けてあげますから」
フラス
「っく……ヒラヒラとまるで紙のように避ける……当たるまでやってやりたくなったよ」
ラニス
「あっはは!……ほら?どうぞ?」
●間3拍
チダイ
「どない思う?ユクロはん」
ユクロ
「フラスの全力の居合でさえ簡単にかわされている……何度見ていてもあれは簡単にかわせるものじゃぁない……初見一発でかわしてきている」
チダイ
「要するにバケモンっちゅうこっちゃな…一人に任してたら日ぃ暮れるかもしれんなぁこれは」
ユクロ
「何かするつもりかい?」
チダイ
「そりゃぁはよぉこんなん終わらせたいもん!仕掛けるよぉ?せこい手ぇで」
ユクロ
「君らしいよ。けど、皆に迷惑かからない程度にね」
チダイ
「はいは~い、わ~ってますよ~ワテのやりたいことは一つです~後は皆さんに任せますわ」
◆SE歩き遠のく
ユクロ
「……さて、俺は見だ。アイツの動きと癖、見極めてやる」
●間3拍
ラニス
「はぁ……残念です。そんなものなんですか?」
フラス
「はぁっ……はぁっ……」
ミアナ
「もう何発打ち込んだかわからない……全てかわされている」
フラス
「まだだ」
◆SE納刀→構える
ラニス
「まだやるってのかい…はい、どうぞ。僕はここだよっと」
フラス
「くっ!はぁぁぁぁっ!!!」
◆SE抜刀
ミアナ
「っ!?フラスっ!!!ダメっ!!!」
フラス
「っ!?」
ラニス
「んふ」
◆SE剣交
ロウガ
「ぐぅっ!……お前っ、誰を狙っているっ!!!」
イーア
「ぅ……ぁ」
ラニス
「んっふふ~?あれあれぇ~?僕に当てられないから仲間に当てようとされました~?最低ですね」
フラス
「っ……よくイーアを護った、よく受けたなロウガ。褒めてやろう」
ロウガ
「お前…本気でイーアを狙ったのか!?」
イーア
「……」
ラウト
「いや、フラスはイーアを狙ってはいない。アイツが避けた先にイーアが居たんだ。誘導させ攻撃を去なして、同士討ちを誘発させたんだ」
ロウガ
「…そうなのか?」
フラス
「ふんっ」
ミアナ
「そうよ、いつの間にかイーアと直線状に誘導させられていた。私と姉さんの交互居合みたいだったからすぐわかった」
ラニス
「気をつけてくださいよ~?意図しない同士討ちなんて格好悪いですよ~?」
ユクロ
「あのフラスをも手玉に取るか…厄介だな」
ラウト
「個々の戦いは特化しているが…俺たちが戦闘で連携を取れないのも読まれているみたいだな。だが、唯一連携の取れるコンビがいるのは知らないみたいだな?」
ラニス
「んっふふ…知っていますよ?お二人共同時にどうぞ?かかってきてください?」
ウサチ
「なんか段々腹立ってきたなぁ…やってやろうよラウ兄ぃ」
ラウト
「あぁ!フラスよぅ…手ぇ出さんでくれるか?」
フラス
「好きにしろ」
◆SE納刀
ラウト
「うっし……動きで翻弄するやつは動きで翻弄してやるだけだぁ!いくぜウサぁ!」
ウサチ
「ぁいよーラウ兄ぃ!キィィールくぅぅん!よいっしょっとぉぉ!」
◆SE大剣抜刀
ラニス
「んふ、でっかい剣ですねぇ」
ウサチ
「でっかいだけじゃないんだからねぇぇ!!」
◆SE振り回す
ラニス
「重そうですねぇその華奢な身体でよくそんな物が持てるね」
ラウト
「いくぞひょろっちぃのぉ!!」
ラニス
「あ?えぇ、いつでも?」
ウサチ
「おぅりゃぁぁぁぁぁ!!!」
◆SE剣大振り
ラニス
「ほぅ!面白いですねー!剣ごと飛んでくるとわ!しかしこれに当たるのは草原をノロノロ歩く珍獣サイタンぐらいではないでしょうか?」
◆SE小型ナイフ飛ぶ
ラニス
「っとぉ。その剣に張り付いているんですよねぇラウトさんは?読めていますし当たりませんよ~?そんな攻撃」
ウサチ
「ってぇぇぇい!!」
◆SE剣大振り→石欠片飛ぶ
ラニス
「なるほど、流石に考えてますね。兎さんの派手な攻撃の裏で密かに動くラウトさんの攻撃。なるほどなるほど?」
ラウト
「まだまだだ」
◆SEバラまく
ラニス
「からの爆弾ですか~芸が無さすぎますね?おや、また姿をくらませましたか」
ウサチ
「ぅぉぉぉおおおりゃぁぁぁ!!」
◆SE大振り
ラニス
「なっ!?」
ミアナ
「凄い…爆弾が風圧で浮いた」
◆SE小さい爆発音数発
フラス
「まるで曲芸だな」
ウサチ
「まだまだっ!攻撃はゆるめないぃぃ!!!」
◆SE大振り→石欠片飛ぶ
ラニス
「良いですねぇその気迫。伝わってきますよ?負けられないって気持ちが」
ウサチ
「うぅぅぉおおおおおりゃぁぁぁ!!!」
◆SE大振り→小型ナイフ飛ぶ
ラニス
「んふっ…こんなものですか?かすってさえいませんよ?…おや?」
ロウガ
「貫けぇぇアハルイベルトぉぉっ!!!」
◆SE槍が空を斬る
ラニス
「おっとぉ?あなたが手出しするとはびっくりでしたよロウガ」
ロウガ
「色々と事情があって手をだした」
ラニス
「事情?」
イーア
「うぅぅぅぅっっぁあああああああ゛!!!!!」
ラニス
「イーア?あなたまで飛び掛かってくるとは…っ!?」
◆SE空振る
イーア
「チッ…はずした」
ユクロ
「はずしたかぁ…残念」
ラニス
「おやおや~?ユクロさんまで…もっと賢い方かと思っていましたが?全員でかかってくることを選びましたか?おっと?」
◆SE抜刀→空振り
フラス
「チッ…やはり当たらぬか」
ラニス
「いやはや、よっと…私嬉しいですよ、全員で協力していただけてるようで───」
ラウト
「そこだよヒョロイの」
◆SE鞭が多数しなる
ラニス
「っ!?」
◆SE倒れる
イーア
「わ……倒れた」
ミアナ
「倒れた?!当てたの!?凄い…何が起きていたの?」
ロウガ
「連携ってやつだよ、俺らのな」
ミアナ
「連携!?いつ打合せしていたの?」
ラニス
「………」
ラウト
「ヤツをそこに着地させたかった、全てはそれだけだ。な?チダイ」
チダイ
「皆さんようやってくれはったでほんま」
ウサチ
「打合せなしでこれはよくできたよね~?」
ミアナ
「何?どういうこと?」
ユクロ
「説明しようか?ラウトとウサチが全力で戦っていたのには理由があった。それはある場所に着地させたい為なんだ」
イーア
「着地……させたかった…罠に」
ユクロ
「そう、チダイが自分の鞭を使って足払いをするように罠をしかけておいたんだ」
ロウガ
「もうあと一押しってところまで来ていたからな、行動範囲を削るために攻撃したまでだ」
ミアナ
「凄い…全て眼で伝えていたの?」
ラウト
「ん~…雰囲気だな、おそらく。なぁウサ」
ウサチ
「うん!上手くいったね!あいつに一発当てれた!」
ユクロ
「うん、これでより詳しい話が聞け……るのか?これは……」
ミアナ
「え?」
ラニス
「おいおいおいおいぃ……許さない、許さないよ?……僕のお気にいりのローブがぁっ…汚れた?汚れた!?汚れた汚れた汚れた汚れた汚れだぁぁぁあ゛っ!!!」
ウサチ
「えぇ?何か凄い怒ってるぅ」
ユクロ
「おい、話してくれる約束だ、話してもらお──」
ラニス
「僕に触れるな」
◆SE空を斬る→重い一撃
ユクロ
「ぐふぉぁっあ゛!!!」
ロウガ
「ユクロッ!!」
ラウト
「っ!?今…何しやがった」
チダイ
「一瞬でユクロはんを地面に叩きつけたんや…ってかそうとしか見えんかったんやけど」
ラニス
「おぉぉぉいおいおいおい!…僕の大切なローブが汚れちゃったじゃないかぁ……どうしてくれんのさぁ?なぁ?おぃってぇ!!」
ミアナ
「さっきまでと別人みたい…殺気が凄い」
ロウガ
「しかしアイツ、武器も何ももっていない…どう攻撃してくるっていうんだ?」
フラス
「フンッ…ユクロをみただろ?やつの凄さは、体術だ」
ミアナ
「体術?」
フラス
「あぁ…あの体格で…一番小柄で痩せ細ったアイツがいとも簡単にライトメイルをつけたユクロを去なし、投げつけ、地面に叩きつけた。体術、それ以外考えられん」
ラニス
「おいおいおいおいなぁなぁなぁなぁ?どうしてくれんだってぇ!?なぁ!!?」
ウサチ
「ひっ!?こっちこないで!!」
イーア
「ウサッ!!その子にぃぃ!!触れるなぁぁ!!っぅぅぅぅぁぁぁぁああああ゛!!!
◆SE走る→抜刀
ラウト
「だめだっ!!イーア!!!」
ラニス
「ふっ!!」
◆SE空を斬る→回転→重い一撃
イーア
「っごぁぁあ゛あ゛っ!!」
ウサチ
「イーア!?ラウ兄、合わせてっ!!」
ラウト
「だめだ!熱くなるなウサ!そいつから離れろ!!」
ウサチ
「だってラウ兄!イーアが!!」
ラウト
「いいから下がれ!!こっちへ来い!!ウサ!!」
◆SE早歩き
ラニス
「んんんんん!!なぁなぁ汚れたっていってるじゃないか早くなんとかしろって言ってるじゃないかぁぁっ」
ウサチ
「ひっ!?くんなあぁぁぁぁああああ!!!」
◆SE大剣構える→持ち上げる
ラウト
「ウサァァァァァァ!!!」
フラス
「ロウガ、走れ」
ロウガ
「あ?……わかった」
◆SE走る
ウサチ
「おぉぉぉぉぉおりゃぁぁあああああ!!!」
ラニス
「その重み、倍にして返す」
ウサチ
「ひっ!?」
ラニス
「ん?」
ロウガ
「突き刺されぇぇぇぇぇっ!!!」
◆SE槍遠投
ラニス
「ふっ!!!」
◆SE空を斬る→回転→重い一撃
ウサチ
「うぁぁぁああ゛っ!!!」
フラス
「ぐっ!!?」
ラニス
「兎さんを受け止めたか、思ったよりもやるねぇさすがさすが」
ミアナ
「凄い……何が起こったのか全然わからない」
チダイ
「安心せぃお嬢ちゃん…俺もやで!」
ラウト
「ウサの攻撃に合わせて二人が連携したんだ…ロウガ、フラス……すまん、俺は動けなかった」
ウサチ
「いてて……ありがと、フラス」
フラス
「無闇に攻撃するな、やつには一人では勝てん」
ロウガ
「俺の投擲も去なしやがった…なんなんだやつは」
フラス
「お前は相変わらず攻撃する時に叫びすぎるな……しかしよく合わせたなロウガ…褒めてやろう」
ロウガ
「うっせ馬鹿」
ラニス
「なぁなぁ?ところでさぁ…誰がこのローブ綺麗にしてくれんのさ?なぁ?早く綺麗にしろって言ってんだろぉ?!」
フラス
「まだご立腹のようだな…ロウガ、俺に合わせろ」
ロウガ
「あ?お前が俺に合わせろよ」
フラス
「…なるほど、そうしようか」
ロウガ
「お?素直じゃないか」
フラス
「たまには華を持たせないと可哀そうだろう?」
ロウガ
「黙れ、いくぞ」
◆SE構える
フラス
「ふんっ、いい加減終わらせるぞ、こんな茶番」
◆SE構える
ロウガ(二人同時に
「うぉぉぉぉぉぉぉぉおお!!!」
フラス
「はぁぁぁっ!!」
◆SE飛び掛かる
ラニス
「舐めてんのか」
フラス
「っ!?ロウガッ!!避けろっ!!!!」
◆SE剣交
ロウガ
「ぐっ!!!」
◆SE剣振る→落ちる
フラス
「チッ」
ミアナ
「ロウガ!?」
チダイ
「軌道変えよったな」
ミアナ
「信じられない…あの速さの剣の軌道を変えたっていうの?」
チダイ
「そうとしか考えられへんなぁ…軌道変えてフラスの剣をロウガに向けたんやろうなぁ。しかしあの居合を去なすとか…いよいよバケモンやん、アイツ」
ロウガ
「チッ…いよいよ手詰まりだな」
フラス
「いや?今のでわかったことがある」
ロウガ
「なんだ?」
フラス
「勝手に聞いてろ」
ロウガ
「は?」
フラス
「聞けチダイ」
チダイ
「えぇー……わてかいなぁ」
フラス
「作戦を立てる」
ウサチ
「ユクロもイーアも気絶しちゃってるのに大丈夫なの?」
ラウト
「勝つしかないだろ…負けられない」
ミアナ
「あのっ…私はどうすれば」
フラス
「貴様の手は借りん。そこで見ていろ」
ミアナ
「ぅ……はぃ」
ラニス
「なに?もしかして作戦立てないと勝てないぐらいリヴィアは弱いの?個々の強さは大陸一って聞いてるから来てるんだけどなぁ僕ぅ!何か興醒めだなぁ!!」
ラウト
「黙れんか?」
ラニス
「黙んないね!この汚れた服を何とかしてもらうまではねぇ!!?貴様らが何とかしろよ!?あ?」
ラウト
「めんどくせぇな、距離を取りながら話せフラス」
ウサチ
「ウサが囮になってあげようか?」
ラウト
「…ウサ、遊びじゃないんだぞ」
ウサチ
「ぁ…ごめんなさい」
チダイ
「ほんで?なんなん?作戦って」
フラス
「あれの反撃は並大抵じゃないことは気づいているな?」
ロウガ
「見りゃわかんだろうが」
フラス
「全て殺気と意識的な攻撃に反応している」
チダイ
「ほー?………どゆこと?」
ラウト
「おそらくだが、少なからずあいつを攻撃する時に殺気がこもるはずだ。その殺気に反応して反射的に回避し、去なし、反撃してくるんだろう」
チダイ
「ほーぅ?…わからん」
フラス
「大事なのは意識外からの攻撃だ」
ロウガ
「意識外?わからないように攻撃すればいいのか?」
チダイ
「さっきの攻撃で何かしかけたんやな?」
フラス
「あぁ、小石を真上に投げた」
ウサチ
「小石?なんで?」
フラス
「全ての攻撃を防ぐのかと思って試した。案の定。当たっていたよ、小石だけは」
チダイ
「なるほどなぁ…初めの俺の鞭の罠もそういうことやねんな」
フラス
「そうだ、そういうことだ」
ラウト
「話はよくわかった…で?作戦は?」
チダイ
「せやったな!肝心の作戦がまだやで」
フラス
「?」
チダイ
「いやいや、「?」やあらへんて」
ラウト
「まさか…今のが作戦?」
フラス
「そうだが?なんだ?」
チダイ
「あかんわコイツ」
ラウト
「どうする…さっきのはもぅ読まれているぞ」
ミアナ
「ねぇ…私にやらしてくれないかしら」
ロウガ
「ミアナ?」
ウサチ
「無理だよ!ユクロやイーアみたいにやられちゃうよ?」
チダイ
「嬢ちゃんにぃ?無理に決まってんやろそんなん。ワンパンやで?」
フラス
「貴様が一人でか?何か根拠があるのか?」
ミアナ
「うん、昔を思い出したの…姉さんもあぁなって手がつけられないことがあったの」
ラウト
「お前今の俺たちの話聞いてたのか?その時とは状況が違うだろ、ちゃんと考えてから言えよ──」
ミアナ
「言ってる、大丈夫」
◆SE歩く
ロウガ
「おい!やめろミアナ!!」
フラス
「止めるな」
ロウガ
「何だと!?」
チダイ
「やらせてみたらええんや、ワテらの戦力のが大事や…それに、よー観察できるやん」
ラウト
「……だな、元々アイツは、敵だ」
ウサチ
「ラウ兄ぃ……お姉ちゃん、気をつけて」
ミアナ
「大丈夫だよ、任せて」
◆SE歩く
ラニス
「はぁ?君が僕の相手をするっていうの?はぁ?この僕に?勝てるとでも?思っちゃってるわけなの?」
ミアナ
「えぇ…私があなたを止めるわ」
ラニス
「冗談は顔だけにしてなよ?君が僕に勝てる?この僕にだよ?」
ミアナ
「勝てはしない…けど、負けもしないわ」
ラニス
「はぁー?どこから来る自信なの?やってみりゃわかるよ…君が僕に勝てないことぐらいねぇ!」
ミアナ
「………」
◆SE納刀→歩く
ラニス
「……は?剣、収めたの?正気?大丈夫?イカレテル?」
ミアナ
「大丈夫」
◆SE歩く
ロウガ
「ミアナッ!!下がれ!!!」
チダイ
「やめぃて…何か策があるんやろうて」
ロウガ
「っ!?…あれは明らかに自暴自棄だろ」
フラス
「さて、どうなるだろうな?」
ラウト
「即負けだろうな、とても勝てるとは思えない」
ウサチ
「お姉ちゃん…何を考えてるの」
◆SE歩く
ラニス
「っ!?……(こいつ…何考えてるんだ?…読めない。行動が…殺気が感じられないっ…しようとすることが読めない。何なんだこいつ!)
ミアナ
「……」
ラニス
「く、来るな!お前っ!!何だその眼はぁっ!!?あ、憐れんでいるのか!?この、僕をぉ!!」
◆SEゆっくり抱きしめる
ラニス
「っ!?」
ミアナ
「辛かったよね…もぅ大丈夫だよ」
ラニス
「やめ……やめろっ!!」
●間3拍
ラウト
「すげえ・・・ヤツに触れやがった…だがしかしあれからどうするつもりだ?首を折る気か?」
ロウガ
「反撃されていない…どういうことなんだ」
ウサチ
「凄い…お姉ちゃん」
チダイ
「ほぇ~…やるなぁ!ちゃんと考えてるんやなぁお嬢ちゃん。色じかけってわけやな!?」
フラス
「殺気、威力を込めていないからこそ反撃不可能か…なるほど」
●間3拍
ラニス
「何の真似だ!?くっそ!こんっのっ!離せっ!離せぇぇ!!」
ミアナ
「大丈夫、よく頑張ってきたね…辛かったね」
ラニス
「なっ……はぁ?き、貴様に何が、僕の何がわかるっていうんだ…僕の、何を、何を」
ミアナ
「その力で苦しんできたんだよね、あなたの悲しみが伝わるよ…もぅ苦しまなくていいんだよ?頑張ってきたね」
ラニス(ジワリと泣き始める
「っ……僕の…苦しみが、お前に…わかる…ものか」
ミアナ
「わからないよ?わからないけど…今まで耐えて苦しんで…ここまで来たのはわかる…その身体でどんな目にあってきたのか、聞かなくてもわかる」
ラニス
「僕の…っく…るぅ、ぐっ…ぅぅぁ」
ミアナ
「この力だけの世界で力が無く生まれたのは…地獄だよ。よく生きて耐えてきたね」
ラニス
「ぅぁ、っぐ…っぐぅ」
ミアナ
「大丈夫…今は泣いていい…泣いていいよ」
ラニス
「っ!?……うぅぅぁ、うわぁぁぁぁぁぁあ」
●間3拍
ロウガ
「ど、どうなってんだ」
チダイ
「泣かしよった」
ラウト
「納得できない勝ち方だけど勝ちは勝ちだな、やるじゃん」
ウサチ
「やっぱり優しいよね…お姉ちゃん」
フラス
「時には慈愛の心も武器になるんだな、ふふっ…いい勉強になったよ」
イーア
「ぅう……はっ!?アイツは!?」
ウサチ
「ん!イーア気づいた!おはよ~!」
イーア
「お、おはよう…いてて……頭ずきずきする」
ラウト
「じっとしてろ。後頭部から思いっきり地面に叩きつけられてんだ」
イーア
「うん…あら?何で…泣いてんの…アイツ」
ロウガ
「ミアナだよ…全く、アネミナ様そっくりだ」
フラス
「…」
チダイ
「おい、おいって…ユクロはん、起きや~」
ユクロ
「う、うぅ…」
チダイ
「おーい…起きんと大変なことなるでー」
ユクロ
「ん…ぅ…ぅう」
チダイ
「今すぐ起きんと女装させて俺の部下に入る申請勝手にするで~?」
ユクロ
「起きた」
チダイ
「よっぽど嫌やねんな」
●間3拍
ラニス
「……うっ……っく」
ミアナ
「落ち着いた?」
ラニス
「……ぅん」
ミアナ
「そぅ、良かった」
ラニス
「……(深呼吸)……僕に母親が居たら…こんな感じだったのかな」
ミアナ
「あなたも…孤児だったのね」
ラニス
「うん……親もいない、力も入らない……生まれた事を毎日、毎時…呪っていた」
ミアナ
「…」
ラニス
「孤児院でもずっと役立たずだった…何をするにも足手まとい…けどお腹は減る…ただ生きてるだけだったんだ」
ミアナ
「辛かったら言わなくてもいいよ?」
ラニス
「ん、大丈夫……そんな時にエンス様が僕を引き取りに来たんだ」
ミアナ
「魔女が?どうしてあなたを…」
ラニス
「目的は実験台だった……知っているだろ?ラニアガスの種」
ミアナ
「えぇ…とても強大な力が手に入る…目の前で見ていたわ」
ラニス
「それも未完成品だよ」
ミアナ
「未完成?あれで?」
ラニス
「君は相対したはずだ、何を感じた?」
ミアナ
「狂気……フラスもアキミさんも普通ではなかった」
ラニス
「そぅ…あれは力を代償に人格を破壊し狂気に走る…壊す事が最優先になりすぎるんだ」
ミアナ
「そんな種の実験を…あなたで試したというの?なんて酷い…」
ラニス
「勘違いしないで…僕は感謝しているんだ……実験台として飲んだのはラニアガスの種とまではいかない試作品…成分も半分以下の物だ。僕は元々腕に力が入らない障害があった……何かを失い生まれてきた者にラニアガスの種はどう効くのか、それをも治す力があるのか?エンス様はそれを知りたかったんだと思う」
ミアナ
「けど…治らなかったのね」
ラニス
「あぁ…だが素晴らしい力が開花した。反射力がずば抜けてあがった…と、言うより人の殺気や気迫を感じ取れるようになった」
ミアナ
「…」
ラニス
「あの人達の攻撃が当たらないのはあの人達が殺気を込めているから…【絶対当ててやる】そんな小さな思いでさえも読み取れるよ…だから当たらない。けど君は違った…初めてだよ……君みたいな人」
ミアナ
「ん、私は戦いには向いていないの…今までも強がっていただけ…これからもだと思う」
ラニス
「君は強いよ、君が思っている以上に…」
ミアナ
「ありがとう……そろそろ、皆に話してくれるかな?この状況の事は私も気になるし」
ラニス
「……わかった…全て話す」
●間3拍
チダイ
「よーやく話してもらえるんかいな」
フラス
「みくびっていた…よくやったな小娘」
ミアナ
「ミアナよ、いい加減覚えて」
ロウガ
「さて、何から聞こうか?」
ラウト
「ユクロ?頭働いてるか?お前が聞くのが一番だと思うが…」
ユクロ
「待って、まだぐわんぐわんしてるんだ…」
イーア
「私も…まだ…痛い」
ラニス
「すまなかったね…あぁなってしまうと手加減なんてできなくなるんだ」
フラス
「こいつらが弱いのが悪い、気にするな…ミアナ、お前が聞け」
ミアナ
「…わかった……ラニス、魔女の本当の目的は何?こんな奇跡を起こしてどするつもりなの?終焉っていったい何?」
ラニス
「……今から答えることはまぎれもない真実。疑っても意味がないからね?忠告しておくよ」
ミアナ
「わかった…答えて」
ラニス
「終焉……それはこの大陸とエフナ大陸がこれから外界より迫る敵によって支配されようとしている。エンス様の目的は圧倒的な武力に対しての抵抗。これは外界から来る敵に短期決戦を仕掛ける為に仕組んだ奇跡なんだ」
ユクロ
「……外界より迫る敵?あの未開の地である風と雲の防壁を破ってこちら側に来るということなのか?」
ラニス
「あの風と雲の壁はエンス様が張った結界。遥か昔、魔女同士の戦いが行われていた頃だ」
ユクロ
「神々の時代まで遡るというのか……何てことだ…その壁が今破られようとしているのか!?」
ラニス
「破られるのではない…エンス様の命がもぅ持たないと解ったからだ。結界が解けてしまう…そして外界の者達が攻め入って来てしまうだろう」
フラス
「そんな敵なぞ迎え撃てばいいだけの事だろう」
チダイ
「せやせや!リヴィア総戦力舐めたらあかんで?今や20万は居るやろうに」
ミアナ
「今は30万よ。反乱軍も吸収したから」
ロウガ
「……凄いな、さすがミアナだ」
ラウト
「これでも負けると?」
ラニス
「負ける…数で勝てると思ったら大間違いだ。君達が想像する世界は所詮リヴィアの大陸とエフナ大陸だけだろ?……その20倍は広い14の大陸でなされているんだ、この世界は」
ウサチ
「じゅ…14」
イーア
「敵の…数は?」
ラニス
「5千万」
ラウト
「なっ!?」
チダイ
「あほかっ!?勝てるかそんなもん!!!」
ラニス
「12の大陸の覇権を持つ敵の総大将の名は【獄王レセミス】」
フラス
「ごくおう…レセミス」
ロウガ
「それに対抗すべく…魔女エンスは策を打っていたというわけなのか」
ラニス
「あぁ…しかし、ラニアガスの種は完成しなかった…猛者を揃え託す事にしたんだ。この護りたかった小さな世界を」
ユクロ
「その猛者というのが俺たちか」
ラニス
「あとエフナ大陸に居る人達だね」
ミアナ
「まさか…そこに」
ラニス
「君の姉さんもいるよ…細かく紹介しようか?」
ロウガ
「っ!?頼む!!」
ラニス
「ネイア、デスタ、カイユ」
ロウガ
「っしゃぁぁあああ!!!やっぱりだ!!!師匠!!!隊長!!!!」
フラス
「やかましいぞ」
ロウガ
「あ、すまん」
ラニス
「ヤヨウ、コヨウ、シマク」
イーア
「っゃぁぁああ!やっぱりだ!王子だ!!シマク様ぁぁぁ!!」
チダイ
「うるさいで」
イーア
「あ゛?!」
チダイ
「あ、はいスイマセン」
ラニス
「ヒナミ、アキミ」
ミアナ
「っ!?……シスター…アキミさんっ…よかった……」
ラウト
「誰だ?」
ウサチ
「さぁ?ウサ達が知らない人達だよきっと」
ラニス
「だね…向こうもこちら同様戦ってもらう……外界と」
ユクロ
「なるほど……しかし戦力では勝ち目が無いぞ…戦いは中身じゃない。数だ…押され負けるのは目に見えてる」
ラニス
「必ず向こうはこちらを舐めてかかってくる……そこが狙いだ」
ラウト
「なるほど…俺たちがお嬢ちゃんを迎え撃った時の気持ちだな…完全に舐めていた」
ウサチ
「でも今回は逆……燃えてきたね!!ラウ兄ぃ!!」
ラウト
「あぁ!!」
ラニス
「あれ……変だ…おかしい……もう既に一人…結界内に外界の者が居るじゃないか」
ミアナ
「え……どういうこと?」
ラニス
「結界が弱ってきているから入れたのかもしれない…が……急に反応したんだ…俺の敵意を察する能力が…明らかに殺意が宿ってる……誰だ」
ユクロ
「もぅ敵が入っているっていうのか?」
ラニス
「待て…なんだ……声が聞こえる程の殺気が……あ?……あえ?……あね?み?」
ミアナ
「……え?」
ラニス
「アネミナ」
続く
LIVING BY NECK HUNTING EXTREME REBERION Ⅳ【七乱】 SEN @sensensenkou
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