第18話、神罰


 日も落ち、雪を落としそうな薄暗い雲もあり、急激に冷え込む時刻。


 冷たい石造りの砦は、完全に沈黙していた。


「……ラストが、《神紋章》……?」


 世界に座する絶対的存在の証。シリウスと異なる気配ながらも、全く同種の超常の気質。人が持ち得る事のない別次元の力。


 この世に、十二しか在り得ない筈の超越者。


 大気が鎮まり、膝を突きそうな重圧に、灰色に沈み込む景色が厳粛な気配を纏う。


「いやだっ、嘘だろ……!?」

「……《悪神》、様……」


 新たな神が降臨した。


 それも、最も強き神と謳われる《悪神》が、十三柱目の神紋章として姿を現した。暴虐の力と神殺しの兵器を用いて、数多の《祖なる者》を殺し尽くしたとされる最高神の一角。


 そして思い至る。何故シリウスが自分や国を守る為にラストが不可欠だと口にしたのかを。


「…………」

「…………」


 マーベリックとシルヴィアに続き、対する部隊が置かれた状況を察して狼狽し始めた。退屈も寒気も忘れ、ラストから滲む冷たい敵意に震える。


「人狼型……」

「グッ……!?」


 《悪神紋》ラストが放つ憤りの視線を一身に受け、射竦められたラドーが縮み上がる。


「……子供も老人も、輝士も。お前達の行いで多くが死んだ」


 《悪神》達の周囲を漂い旋回する刃、その矛先が向けられている現実に皆青ざめて絶望していた。


 冷たく見据える赤の眼光。


「これを許せるか……?」

「ッ……!! ならばっ、ならばお分かりの筈でしょう!!」


 シリウスと同じく世界の頂きである《神紋章》を持つならば、理解ができる筈であるとジェレマイアが主張するも……。


(〈双剣デュアル〉……〈飛翔フライ〉……〈回転スピン〉……〈遊戯ゲーム〉……)


 “二百三体”を狩って得た混沌が、〈悪戯の御手〉を介して能力へと変換される。


「神を焚き付けるには薪が必要じゃった!! カニラの未来と先祖の為に!!」


 ここまでの犠牲を無駄にしない為にも、カニラの為に権能を使うべきとラドーが続けた。


 だがラストは明確な危機感と焦燥感に駆られるラドーに取り合わず、


(…… 創造クリエイト……)


 発現した能力等を更に合成して一つの強力な能力、〈強襲アサルト〉へと。


「こんなことを許してはおけない。そうだろ、〈悪辣の刃ダリィス〉……」


 冷徹なラストの背後に、赤黒い巨大な大蛇の幻影が現れた。


 主人の静かな憤怒を表すように、縦に割れた瞳で矮小な者等を見下ろし、鎌首をもたげて牙を剥く。


 〈悪辣の刃ダリィス〉、未完成ながら神殺しの兵器がこの世に具現化した。


「…………」


 新たに獲得した〈強襲アサルト〉により自由気ままに唸り始めた〈悪辣の刃〉へと念じる。


 戦慄して硬直する人間達を他所に、大蛇が塀伝いに這い上り門上部を噛み砕いて瓦礫を崩落させ、ラドー隊の逃げ道を塞いでしまう。


「……あいつ等は任せる。俺はビーストをやる」

「っ、はぃ……」

「御心のままに……痺れる目ですねぇ。《悪神》様の命とあらば、まだまだ踊れそうだ」


 鮮やかな軌跡で返って来た双剣を掴み取り、二人の間を抜けて《祖なる者》の気配に息を荒くするビースト共へと歩んでいく。


『グゥゥゥ……』

「ッ――――!!」


 跳びつこうするビースト達に先んじ、ラストが石床を踏み鳴らす。


 赤く迸らせた脚が床を踏み抜き、派手に砕けた破壊音に打ち据えられる。雷に打たれたような痺れに、強引に制止させられていた。


「はっはっは、これは凄まじい。神の進撃に抗うなと、ビースト達でさえ叱られてしまいましたかっ」

「ぬッ――!!」


 勢いに乗るマーベリックはダンスを思わせる足取りで歩み寄り、変則的な踏み込みでジェレマイアへ大剣を薙ぐ。


 剣術の型などはない野性的で天性の大剣。


「っ……がぁぁ……!!」


 ジェレマイアへの攻撃であったものが近くの輝士の腑を裂き、腸を溢しながら絶命する。


「剣の風音に悲鳴に雄叫びに。ヤードとの戦場を思い出しますね。あなたはどうですか、ジェレマイア」

「くっ、加勢を求むっ……!」


 傷は浅くないマーベリックだが、興奮により更なる勢いに乗っていく。


 大剣の圧に押されるジェレマイアの呼びかけに輝士が集うも、独特な動きを捉えられず、その昂りを抑えることは叶わない。


 重量著しい大剣を振り続けるその様は紛うことなく超人に相応しい。それを避け続け、苦しみながらも攻め手を差し込むジェレマイアも。


 常人の目では動作を追い切れない高次元の戦闘である。


「これが、九輝将方の実力……」

「そ、そんなことより神を相手にはできないぞっ!? どうすれ――――」


 隣り合っていた同僚輝士の姿が消える。


「なんだ、何が………………」


 仲間を吹き飛ばしたものの正体を目にし、背筋が凍り付く。


 ……人狼型の上半身であった。


 視線は超人から、躍動する神狩りの《神紋章》へ移る。


「――――ッ!! フッ……!!」


 赤いオーラを腕に弾けさせ、人の領域を飛び越えた力で禍々しき双剣を振るい、怪物達を作業的に斬り飛ばしていく。


 ただ一人。無機質な灰色の舞台上で、周囲から殺到する人狼型のビーストを暴力的に斬り殺していた。舞を思わせるシルヴィアと異なり、遊びもなく淡々と斬り伏せる。


「〈強襲アサルト〉」


 羽ばたきを思わせる投擲で、左右の人狼型を斬り付けながら刃を飛ばす。


 飛翔して回転する赤刃は翳した掌に神気を込める程に加速し、赤く火花を散らして《悪神》の周囲を高速旋回する。


「フゥッッ……!!」


 赤く眩い竜巻きの如く、迫る頑強な人狼型の尽くを斬り刻む。


 やがて解き放たれた刃は再び紅黒い巨蛇へと姿を変え、殺戮という遊戯を始める。ビーストを噛み砕き、尾で跳ね飛ばし、喰い殺す。


 明確に、終演はすぐそこにあった。


「――ハァッ!!」

「ッッ……!! 退路を確保しろっ!! ビーストが生き残っている内にマーベリック共を殺して逃げるんじゃ!!」


 シルヴィアの双剣を盾で受けつつ、ラストの力量を見定めていたラドーが指示を飛ばす。


 有名な神である《悪神》は、人間や動物に限らずビーストなどをも殺す度に強くなる。


 喜怒哀楽、善と悪、徳と罪、生物が持つ様々な二面性を表す白と黒のオーラを取り込み、果てしなく強大化していく。


 混沌と暴虐を極め、蛇の瞳は悪を暴き、独自の世界に兵器を飼い、二手に分かれた神々による闘争の秩序を破壊し、歯向かう尽くを屠ったという。


 初期状態でならば常人と変わらなかったのだろうが現状でこれならば最早太刀打ちは望めない。


「お前等は純粋でいい。殺し合いに余計な事情がないから何も考えずに戦える」


 《悪神》らしい酷薄な笑みを見せる。


 残る人狼型は十八体。ビーストの存在意義が《神紋章》を殺すことである以上、倒し切るまで終わらないのが救いであった。


 にも関わらず、負傷しつつも微笑むラストから目を離せない輝士達は青褪めて畏れるばかり。


(ちぃ……!! 逃げるしかないっちゅうんじゃ!! 何をぼうっとしとるのかのぅ!!)


 不甲斐ない輝士を当てになどできない。


 鈍足の自分を相手にする間にも周囲の輝士を鮮やかに刺殺していくシルヴィアを盗み見る。悪鬼の如きマーベリックと合わせて屍の山が積み上がっていく。


「――――」


 小鳥の啄みを彷彿とさせる軽快な突きが、人間の急所に差し込まれていく。


「っ、――カッ!?」

「ぐぁぁ……!!」


 身躱しと同時の回避不能な突き技。コメカミ、心臓、首元、人の命とはこうも儚いものであるのか。啄み一つで精鋭中の精鋭である九輝将の部隊が確実に殺されていく――――


「――ふっ!!」


 盾を踏み台に跳躍したシルヴィアが、盾を越えて頭上から突きを三手降らせる。


「ぬがぁぁっ!!」


 仰け反り、転がりながら大楯を振り、死に物狂いなって防御する。


 一対一では不利。


「…………やるぞぉ、ジェレマイア!!」

「こちらは既にっ……!!」

「んならっ、アイギィーンよぉぉおお!!」


 権能の上位模倣イミテーション清浄の赦光ザ・サン〉。


 大楯が極端に発光し、熱量と威力が急上昇していく。一日に一度の《光神》の神血によるアイギィーンのみの能力であった。


 その威力は、全ての《光神》神血の中で最高。


「フッ、っ!? クッ……!」


 打ち付けた双剣が、何倍もの勢いで弾かれた。大小問わず数多のビーストを葬ったグランキュリスの光がシルヴィアへ向けられた。


「…………やるか」


 ちらりとそれを目にしたラストが、迷わず器から混沌の殆ど全てを消費していく。


 それは最高格の《祖なる者》のみに許された権能。


 備わる神気と引き換えに行使する、最高神が有する最後の切り札。


「…………」

「…………」


 全ての者が、赤く……赤く……神気が急激に上昇していくラストに注目させられていた。明確な天変地異を予期して。


 稲妻が《悪神》から弾ける。


 これより起こるのは、絶対的な破滅であると誰もが確信していた。


『…………グゥゥ、ガラァウッッ!!』


 我に帰った一匹の人狼型に続き、本能を取り戻したビーストがラストへ向かう。


「……――――――ッ!!」


 顎門を開き襲撃する人狼型へ、右掌を翳す。


 赤の炸裂が、視界を染め上げる。




 ――〈憤怒の神罰ラースオブゴッド〉。




 空も大地も赤い光が支配し、神気の爆発は裁きの対象を許さない。


 抵抗も思考も、逃避も躊躇も、全ての権利を剥奪する。


 存在すらも、決して許しはしない。


「…………っ」


 視界を取り戻したシルヴィアが、息を呑む……。


「…………なんじゃぁ……こりゃあ…………」

「………………」


 砦の半分から向こう側には、何もない。


 ビーストも、砦の壁も、疎にあった木々も、少しの破片や痕跡もない……。


「……神罰とは、かくも恐ろしきものなのですね……」


 マーベリックですら冷や汗が止まらず、思わず本音を吐露していた。


「……っ、ふーっ、ふーっ……」


 絶望に諦めかけていたラドーだが、盾で顔面を隠しながらジェレマイアへ目を向ける。裁きが確定したのなら、一人でも多くのヤード民を殺してカニラへ呼び掛けようと。


「っ、ぬぅんっ!!」

「っ!? お嬢さ――――」


 勝手知ったるかつての仲間同士。ジェレマイアがあらぬ方向へ鞭を飛ばした瞬間に、マーベリックも警告を叫ぶ。


「っ……!?」


 シルヴィアとラドーの狭間で神器の鞭がしなり、弾ける音と同時に強烈に発光した。


「――――ぐぅっ!?」


 咄嗟に目を閉じてすぐに、身体全体を強かに突き飛ばされる。


「血と泥の味も知らぬ小娘に戦場は百年早いわっ!!」

「……いつっ」


 薄っすらと開けた片目で朧気ながら迫るラドーを確認し、回避を試みるも受けたダメージの大きさに身体が言うことを聞かない。


「行くぞ、神器アイギィーンよ!!」


 巨象を思わせる突進を見せて、シルヴィアへ猛進する。


「っ……――――――」


 とん、と音が鳴ったのかと感じるくらいに軽く突き飛ばされる。


 次に見たのは、直前に自分のいた場所を轢き砕いていくラドー。


「こりゃまさしく神の慈悲じゃのぅ!!」

「ぐぁ……!?」


 目を血走らせるラドーが、入れ替わったラストを愉悦混じりに壁へ叩き込む。


 大楯で双剣で受け止めるラストを更に押し込み、油断なく光の加護も最大限に発揮する。


「ッ――――」

「死ねっ、死ね、死ねぃ……!!」


 混沌は最早ないに等しく、ただの人ならば怪力勝負は僅かにラドーに軍配が上がる。剣を一つ取りこぼし、必死に一つの剣で盾を抑える。


 涎を垂らし、不気味に笑み、好機に昂ぶるラドー。瓦解した壁と大楯の隙間から光が眩く漏れ出し、死に物狂いに押し付ける身体にも一層の力が入る。


 陽を宿す大楯が、熱により周りの石壁を赤く染める。


「ラスト!!」

「っ、アレは人間が食らっていいものではありませんよ?」


 根が張り巡らされるように壁全体へ亀裂が走り、這うシルヴィアとジェレマイアを相手するマーベリックも焦燥感に苛まれる。


 やがて…………光が収まり、再び静寂が舞い降りる。


「はぁっ、はぁっ……!!」


 酷使して震える脚で呼吸荒く盾に身を預ける。


「はぁ……はぁ……っ、《神紋章》狩りは流石に素直に喜べんわ……」

『……これ、くらいじゃ、死んでやれないな……』

「…………」


 ぞっとした怖気がつま先から脳天まで駆け抜けた。


 恐る恐る視線を上げると、


「…………」


 白と黒の奔流が、盾と壁の狭間に吸い込まれていた。


 蹂躙されてそこら中に散らばった人狼型の死骸から、白黒のオーラが放出されていく。


 白は向かって左側に、黒は左側に。オーロラを思わせる幻想的な光景に、残った者達も息を呑んで注視する。


「……馬鹿力が……」

「ぐっ、ぐぅぅ……!!」


 突如として手応えが変わり、盾が難なく押し返される。


「ぬぅっ、がぁぁああっ!!」


 不動の一言であった。どれだけ力を入れようとも山の如く微動だにしない。


「盾も見事だ。悪党にはもったいない」


 頭や口の端から血を流すも、黒焦げて煙を上げる左腕一つでラドーを押し出しながら歩む。


「――――」


 払い除けられた大楯が塀を越えて飛ぶのに目もくれず、


「ッ……――――ぎゅひっ!?」


 残り僅かな混沌から神気を捻り出して撃ち込まれた拳が、ラドーの無骨な顔面に抉り込みグロテスクに粉砕した。


 激しく転がったラドーの穿たれた顔を見るまでもなく、絶命が必至であろうことは誰の目から見ても明らかであった。


「…………」


 今一度、ラストの瞳が紅く染まる。蛇の視線は次にジェレマイアへ絡み付く。


 痛みも負傷も感じさせず、ゆっくりと歩み寄る。


「や、ヤードのやって来た所業をご存知か!?」

「さぁな」

「ご存知ないのだろう!? 奴等は人にあらずっ、被害に合った者は数知れず!!」

「そうかもな」


 多量の冷や汗を流して後退りするジェレマイアの言葉にふと、過去が思い起こされる。


 脳裏にこびり付いた記憶だ。


 唐突に訪れた優しい両親との別れ。枯れた涙の後に掘った拙い墓。


 そして始まった迫害の日々。


「国境付近の被害などは目も当てられぬっ!!」

「……かもな」


 底知れない苦痛と屈辱に耐えて数年経ったある日、いつものように苦労して食料を確保して森の家へ戻る帰り道。目前にして人の気配を感じ、茂みに身を潜めた。


 家が、燃え上がっていた。


 父と母と幸せに暮らした思い出の山小屋が、黒煙と共に炎を巻き上げていた。


 手から溢れる食べ物。流れる涙。崩れる身体。


 自分の知っていた世界が消えていく。自分にとって唯一の温かかった場所が無くなっていく。


「再三ながら、奴等は人にあらずっ!!」

「………………誰かが……誰かが堪えるしかないだろ」


 害獣にやるように山をどこまでも追い立てられた夜。血眼になり迫り来る大人達から必死に逃げたあの夜。


「…………」

「俺達の次の世代にまで因縁を背負わせる訳にはいかない。誰かがぐっと堪えて根本から変えるしかない」


 消え入りそうな声音で平坦に告げるラスト。無言で見守るシルヴィアが、突き刺す痛みに胸を押さえる。


『――当然だが今もラストを虐げていた者達はのうのうと生きているし、ラストが内心でどう思っているかなど本当のところは誰にも分からないからだ』


 シリウスがあの夜に告げた言葉がどうしても頭を過ぎる。


「…………無念」

「…………」


 膝を突いて項垂れ、諦める素振りを見せるジェレマイアをじっと見下ろす。


 混沌を“眼”に注ぎ、悪意を暴く。


「……大人しく捕まるのか?」

「御意の通りに……」


 消沈するジェレマイアの返答に下された判定は、『嘘』。


「そうか……」


 ラストが踵を返し終える……と同時にジェレマイアの手が跳ね上がる。距離は歩幅にして二歩、その速度もシルヴィアやジェレマイアの声が上がるよりも遥かに早い。


 ラドーと違い、ジェレマイアの〈光の炸裂〉は無制限に幾度でも使えた。これを急所に当てたならば《神紋章》と言えども勝機は生まれる。


「っ…………」


 鞭を放ったジェレマイアが、呼吸のできなくなった異変に気付く。


 視線は衝撃を感じた己が胸元へ。


「…………」


 《悪神》の刃が、深々と突き刺さっていた。驚愕の眼差しは光弾けたラストへ返される。


「……お前にそこまでヤードを恨む動機があるとは思えない」


 半身になって鞭を躱し、入れ違いに自分の身体で隠しておいた〈悪辣の刃〉を飛ばしていた。


「お前は守る側の人間じゃなくなった。これからは俺達がやる……だからもう寝てろ」


 虚脱に任せて仰向けに倒れ、空を仰ぐジェレマイア。


 神だ。思惑も策略も超えていく、これが神なのだ。


 最後の最後、死の間際にそれだけを悟った。


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