これが私の第六感

佐倉涼@10/30もふペコ料理人発売

第1話

小説を書いたことのある人なら、多分誰でも感じるであろう事。

ふと湧いたネタ。

個性豊かな登場人物。

次々に組み上がるプロット。

予想外の展開。

書けば書くほどテンション上がってくる。

やばい! 楽しい! 

これは今までにない展開……今度の小説は絶対にいける!!


一気に書き上げ、キリのいいところまで行ってから読み返してみる。

ウンウン、面白い。こりゃー投稿した途端にPVうなぎのぼりだね。

星もハートも沢山ついて、注目の作品に乗って、さらにPVが増え、フォローが増える……そんなボーナススパイラルに突入だ!!


そう自身の直感が告げているのだ。

きっとこれは第六感というやつだ。

これで書籍化待った無し、一躍有名作家になれるに違いない。


そんなワクワクの思いで投稿ボタンをポチりと押す。

さあどうか。

落ち着かない気持ちで数時間おきにPVをチェックする。

あれ、おかしい……思ったより伸びてない……まあまだ初日だからかな。

翌日の投稿後にも確認するも、やっぱりそんなにPVは伸びていなかった。

どうしてだろう。こんなに面白い小説なのに……。

翌々日、さらに翌日。

一日が二日になり、三日になり、一週間が過ぎ、一ヶ月もすぎると冷静になってくる。


この小説じゃあ、カクヨム読者の心をつかむことができなかったんだなと。

吹き抜ける虚無感。

瓦解してゆく夢。


それでも私たちは、小説を書いて投稿し続ける。

いつか自分の第六感が当たることを信じて。

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これが私の第六感 佐倉涼@10/30もふペコ料理人発売 @sakura_ryou

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