美少女のぬいぐるみになる
勉強も終わったし、本でも読もっと。
理央ちゃん大丈夫かな…。
理央ちゃんを気にしつつ読書開始。
するとまた雷がゴロゴロいいだした。
しかも昼間より激しいな。
なんて思ってたら、コンコンって理央ちゃ
んが入ってきた。
「どうしたの?顔色良くないね。調子よくな
い?」
「あのっ、ちょっと伺いたくて」
「伺う?なに?」
「あのー、ぬいぐるみって良夜くんちにあっ
たりする?」
「えっ、ぬいぐるみー…。ないかも」
「そっ、そうだよね。わかった…ありがと」
部屋を出ようとする理央ちゃん。
「理央ちゃん。ぬいぐるみあったらどうしよ
うとしてたの?」
「あのー、この年で恥ずかしいけどさ…雷が
苦手で抱きしめてたら安心するかなって思
ってね」
「あー、そういうこと。ならオレがぬいぐる
みになろうか?」
なんて冗談を言うと…
「えっ、ほんとに⁉︎それが一番安心する。な
ら、いい⁉︎」
なんてお願いされた。
マジか‼︎
しかも私の部屋にいいかなって。
うわー…
自分家だけど理央ちゃんの部屋なんだよな。
ドキドキする…
コンコン
理央ちゃんの部屋に入ると…
⁉︎ ⁉︎ ⁉︎
理央ちゃん…
オレどうすれば…
「あ…良夜くん。どうぞ」
布団をめくる理央ちゃん。
えっ…
寝ていいの⁈
座ってとかじゃなくて⁈
ゴロゴロー‼︎
「うきやーっ、良夜くんー。怖いよぉぅ」
理央ちゃんが怖がっている。
オレは理央ちゃんの布団に入り抱きしめな
がら頭を撫でた。
「大丈夫だよ。オレがいるから安心して眠り
な」
「う…うん」
震える理央ちゃんをなだめていた。
理央ちゃんが寝たら自分の部屋に戻ればい
っか。
はぁ。それにしてもあったけ〜。
雷を怖がる理央ちゃんをよそにオレは一人
癒されるのであった。
ん⁉︎
オレうっかり寝てた。
しかも理央ちゃんのベッドで…
外うっすら明るい。
一晩中ずっと一緒に寝てた。
はっ‼︎
しかもオレ腕枕なんかしてる…。
…にしても理央ちゃんかわいいーなー。
スースーいって寝てるよ〜。
理央ちゃんのかわいい寝顔を見ていたらま
た二度寝していた。
クスクス
サワサワ
ん⁇
目をあけてみると理央ちゃんがニッコリお
はようって言った。
今、理央ちゃんオレの髪撫でてなかったか。
変な寝顔してなかったかな…オレ。
「あ、おはよ。ごめん…理央ちゃん寝たらオ
レ自分の部屋戻ろうとしてそのまま寝ちゃ
ってた。」
「うん。朝まで居てくれてありがとう。おか
げで安心して寝れた」
「そっか。ならよかった」
腕枕したまま理央ちゃんを抱きしめた。
ムンギュ〜。
寝たままのハグは、初めてだ。
「ンキュ〜。り、良夜くん…」
「ん?」
「私…このまま化石になりたい」
「うん。オレも」
オレたちは、長いことハグをしていた。
さっきのお返しにハグをしたまま髪の毛も
サワサワ。
はぁ〜。
雷さんよ。ありがとう。
心からそう思った。
「理央ちゃんが抱き枕なら毎日最高だろうな
ぁ」
「ふふっ。私も良夜くん抱き枕ほしー」
って言いながらムギュ〜って理央ちゃんが
してきた。
もう…もうくっつきすぎ‼︎
しかもかわいいから‼︎
もうたまらなくかわいいのでキスをした。
お互いムギュ〜。ムギュ〜しながらチュー
をしたりして長いことイチャイチャしてい
た。
なんて素晴らしい癒しの時間…。
たぁっぷり癒されたので朝ごはんにする事
にした。
外はすっかり晴れて理央ちゃんの気分も良
くなったようだ。
「たっだいまー。二人ともごめんねー。大丈
夫だった?」
母さんが元気よく父さんと帰ってきた。
「…うん。大丈夫だったよ」
「そう。こっちも停電した?」
「してないよ。」
「そう。よかったー。はい!これお土産」
「わぁ、かわいい。ありがとうございます」
小さなかわいい置物を理央ちゃんにプレゼ
ントする母さん。
「お饅頭もあるからお茶でもいれようか」
「はーい」
みんなで楽しくお饅頭とお茶をいただいた。
あー、しみるわー。
うちの母親は、茶碗洗いが苦手だ。
しかし、料理を作るのはとても大好きだっ
たりする。
その様子を見て理央ちゃんは、私もお手伝
いしたいですって言いながらよく二人で楽
しそうに料理している。
「こんなに早くはなよ…っ、あっ、なんでも
ないですっ。おかあさん…今のはどうか聞
かなかった事にっ…」
「ふふっ、わかった。大丈夫!」
なんて会話が聞こえたりもした。
はなよ?誰だ?
はなよさん。
ま、よくわからないけど理央ちゃん楽しそ
うだな。
朝一緒に登校しながらご飯の話で盛り上が
る。
朝、まれに出るフレンチトーストは夢の国
にきたみたいな雰囲気になるとか、昭和の
ご飯みたいなのも意外といいよねとか。
「で、理央ちゃんは何が一番朝ごはんで好き
?」
の質問に理央ちゃん。まさかの答え…
「わ、私はね…良夜くんの朝イチのキスが一
番好き」
って。
うわー‼︎
それ聞いたらもうダメっすよー‼︎
って事で登校中思わず立ち止まってキスを
するのでありました。
続く。
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