美少女とデートプランを立ててたら…

 よし!いざデートのお誘いを。

 あー、緊張してきたー。

 さて、理央ちゃんの部屋に向かおうとした。

 …しかし、あんまり気軽に女子の部屋に入

 ってもいいのだろうか…⁈

 なんか、やっぱ…あれだよな…。

 ご両親が嫌がるかな…。

 

 

 あっ、今日理央ちゃんキャーキャークッシ

 ョン座ったから、茶碗洗いだった。

 早速茶碗洗いしている理央ちゃんの元に向

 かった。

 いたいた。

「りーおちゃん。」

 理央ちゃんを呼ぶとくるっと振り向き、

「りょーやくん!」

 なんて返してきた。

 うわっ…

 まさかそんなかわいい返事返ってくるなん

 て思わなかったぜ。

 

 そしてデートであんな事が起きるなんて…

 

 ま、それはまだ先の話なので置いておいて

 おくにして、

 とにかく気を取り直して、コホン。

「あのさ、今度の日曜日デートしない?」

「えーっ⁉︎デート⁇二人で?」

「うん」

「デートってさ、あのデートだよね⁈」

 …あのデート⁇

 どのデートだろう…

「普通にデートなんだけど…」

「嬉しい‼︎夢叶っちゃった」

「えっ、それが夢だったの?」

「うん!良夜くんがデートに誘ってくれる事

 が夢だったの。新しい夢考えなくっちゃ」

 ウキウキの理央ちゃん。

 あっという間にデートの約束完了。

 そんなの夢にしなくても。

 

「で、デートどこにいくの?」

 ワクワク顔の理央ちゃん。

「あー、映画とかどうかな?」

「うんうん‼︎行きたい‼︎」

 くーッ

 かわいいリアクションしてくれるじゃない

 か。

「じゃあ、映画って事で決まりにしようか」

「はーい!日曜日楽しみにしてるね」

「うん。オレも楽しみだな」

 フフッ

 嬉しそうに茶碗洗いをする理央ちゃん。

 誘ってよかったな。

 しかもあんなリアクションまで。

 理央ちゃんってば、本当かわいいなぁ。

 

 

 土曜日の夜

 コンコン

 理央ちゃんが部屋にやってきた。

「良夜くん、明日映画何観る予定?」

「あー、決定はしてないけど観たいのとかあ

 る?」

「うんとね、いくつか調べて候補あげてみた

 の。」

「えー、わざわざありがとう」

「うん!楽しみでさ、ついね」

「で、候補ってどれ?」

「これとこれとこれ」

 丁寧に題名とおおよそのストーリー、キャ

 ストが書かれたノートを見せてくれた。

 わざわざこんな手の込んだ事を…

「すごいね!しかもこんなに丁寧に。」

「うん。ひまだし」

「で、理央ちゃん的にはどれがいい?」

「う〜ん。迷っててねー。」

「そっかー。オレも迷ってんだよなー。」

「じゃあさ、セーので決めない⁈」

「そうだね!じゃあ、セーの!」

 ピッ 

 二人とも同じ映画を指差した。

「「きまりだね」」

 声が重なった! 

 あははは

 

「あー、明日楽しみすぎて寝れるかなぁ」

「うん。オレも寝れる気がしないなー」

「ならさ、、落ち着くようにぎゅーってして

 よ…良夜くん。人はハグされるとなんか落

 ちつくホルモンみたいなやつでるってきい

 たことあるの。だからさ、」

「あー、なんかオレも聞いたことあるかも。

 じゃあ、失礼します」

「うんっ」 

 ドキドキ

 

 ぎゅーっ。

 はぁ〜。

 あったかいし柔らかくて癒される。

 …でもさ、これってどのくらいハグしてれ

 ばいいんだ⁈

 考えてるうちに一分…二分…

 もうこれ以上は、ヤバいよ‼︎

 優しく理央ちゃんから、離れた。

 すると、オレの顔をじっとみる理央ちゃん。

 そして、ニコって微笑んだ。

 なんなんだよー‼︎

 そのニコってさー‼︎

 かわいいじゃんかよー‼︎

 って事でまたぎゅーをさせていただきまし

 た。

 ムギュー

 

 すると、手に理央ちゃんの髪が当たった。

 なので、思わず抱きしめながら髪を撫でて

 しまった。

 サラサラでなんともいい撫で心地。

 サワサワ サワサワサワ

 フフッ

「くすぐったいよ〜」

「あっ、ごめん」

「ううん。ならお詫びにわたしもねっ」

 サワサワサワ 

 理央ちゃんが、オレの髪を撫でた。

 ゾクってしたぞ。

 なんなんだ…。

 ま、オレからサワサワしたんだけど…

 お互いハグしながら髪を撫で合うってさ…

 や…やばすぎますって。

「もう、もう…無理っす…やばすぎっす。」

「うん…わたしもやばいかも…です。」

 …何してんだ…

 オレたち…。

 しかもお互い変な敬語…。

 

 

 落ち着こうと言う事ではじめたハグ…。

 しかし‼︎

 逆に…逆にコレは、、、。

 あまりに刺激が強すぎた…。

 強すぎでしょーよー‼︎

 

 二人して髪を撫でた感触と撫でられた感触

 が忘れられなくて、なかなか寝付けなくな

 ってしまい…

 お互い長い夜を過ごす事となったのである。

 はぁ…。

 どうしたもんでしょう…。

 早く明日になーれ‼︎

 

 

 続く。

 

 

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