美少女オレを着せ替えする⁇
そして遊園地に行く前日
コンコン
理央ちゃんがオレの部屋を訪問してきた。
「はーい。」
シャララ〜ン
白のワンピースを着た天使が入ってきた…
「どうかな…?」
「うん!最高‼︎」
「本当⁈なら明日これで行こうかな。」
「だね!楽しみ」
「で、良夜くんは何着ていくの?」
「あー、まだ決めてないや」
「そうなの⁉︎なら私選びたい!」
「うん。いいけどあんま楽しくないよ。服少
ないし。」
「いいよ!それでも全然楽しい!」
…そうか。
ならば
ガラガラ
クローゼットを開けた。
理央ちゃん…なぜそんな宝石箱あけるみた
いに目を輝かせているんだ。
「選んでいい⁉︎」
「うん」
「うわっ、これいい〜。きゃ〜これも似合い
そ〜。どれも着せ替えしたい。うはぁ〜」
り、理央ちゃん…。
心の声ダダ漏れじゃないか⁉︎
はうっ‼︎
いきなりこっちを振り向く理央ちゃん。
「あの…今心の声ダダ漏れだったよね⁉︎聞き
流してくれていいから。私心の声がよくダ
ダ漏れするってお母さんにいわれてたんだ
った。」
恥ずかしそうに理央ちゃんは、笑った。
「うん。オレもよくダダ漏れするからいいん
じゃん?かわいいよ」
ウクッ
「か、かわいい⁇」
「うん」
「あっ、ありがとう。良夜くん、こんな私に
いつも優しくしてくれて。」
理央ちゃんは、照れながら服を選び出した。
「これなんかどうかな?着せてもいい⁇」
えっ⁉︎着せ替えしてくれるの⁈
それは、やばくね⁉︎
「いいけど…」
やっぱ恥ずかしくね⁉︎
「じゃあ、着せ替え開始ー‼︎」
「…うん」
理央ちゃん…きっと何も考えないで行動し
てるな。
「じゃあ、上着からね!まずボタン外さない
とね。」
…近い、すっごく近い。
オレの鼻息大丈夫か?
落ち着こうとすればするほど呼吸が荒くな
っていくじゃねーか‼︎
落ちつけ‼︎オレ‼︎
って一人で格闘しているといきなり理央ち
ゃんが顔を上げた。
うわっ…、近い。近すぎ。
この距離感は…
…理央ちゃんが固まった…。
着せ替えに浮かれていた理央ちゃん。
あまりの距離感にびっくりしてフリーズし
ていた。
やっぱり何も考えないで着せ替えしようと
していたんだ。
「あのっ…私変態みたいじゃん⁉︎ごめん‼︎」
「いいよ。オレも変態だし。」
「「アハハ」」
「でも、着替えはやっぱ自分でしよっかな」
「…うん。じゃあ、後ろ向いてるね」
「はいよー」
脱ぎ脱ぎ。
「終わったよ」
「うわー、似合うー‼︎じゃあさ、じゃあこっ
ちもいい⁉︎」
「うん。」
脱ぎ脱ぎ。
「どうだろ?」
「うはっ‼︎ヤッバイわぁ」
…理央ちゃん。
オレの着せ替えでこんなに興奮してくれる
なんて…。
「良夜くん!では、二番目の服装で行きませ
ん?」
「うん。ならそうする」
「あー、明日楽しみだね!ダブルデートって
すっごく憧れてたの。ありがとうね。良夜
くん。」
ありがとうは、こっちのセリフだろう…。
「こちらこそありがとうね。理央ちゃん」
「えっ、なんで良夜くんがありがとう?もし
かして良夜くんもダブルデート憧れてたり
した?」
そうじゃないけどま、いっか。
「あー、まあね」
「そっかぁ。じゃあ、明日たくさん楽しもう
ね。」
「うん」
「じゃ、おやすみ。良夜くん」
「おやすみ。理央ちゃん」
…なんか、恋人みたいじゃん⁉︎
これって恋人じゃないの⁈
でも、恋人ってお互いが好き同士を言うの
か。
オレたちは…ってか、オレが好きなだけで
別に両思いってわけじゃないもんな。
きっと理央ちゃんは、初めて恋人ごっこを
してなんか錯覚を起こしている感じなのか
な。
オレと恋人のフリでいいのかな?
なんか申し訳なくなってきたぞ。
明日それとなく聞いてみようかな。
そろそろクラスのみんなとも馴染めてきて
るみたいだしもうオレと恋人のフリしなく
ても良さそうだもんな。
ちょっと寂しいけど理央ちゃんにとったら、
それが一番だよな。
さ、寝るか。
ー朝ー
とっても晴天。
「おはよう。良夜くん。晴れてよかったね」
「うん。だね!」
二人で朝ごはんを食べいざ待ち合わせ場所
へ。
向こうから、美紗子ちゃんと彼氏のナオト
くんが手を振っていた。
なんか恥ずかしいな。
理央ちゃんにコーディネートしてもらった
服きて一緒にダブルデートなんて。
ナオトくんは、はじめましてだ。
だから、軽く自己紹介をした。
いい人そうだ。
ってかさ、この二人ずっと手繋いでんじゃ
ん。
付き合いたてってのもわかるけど…
目のやり場に困るかも。
そしていざ遊園地に到着‼︎
ここからは、一旦二人きりでデート楽しん
で、またお昼に合流しようってなった。
まず、どれから乗ろうかな。
続く。
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