talk 11-14


 久しぶりに話し込んだ。

 口ではなく、指先で。


 お互いに顔を合わせていないから、言葉だけでは少し不安だ。

 だから私は、一音一音を発するように、丁寧にキーを叩いた。


 そうすれば、ちゃんと気持ちが伝わる気がして……。


 昔から、話を聞いてくれるあなた。

 その存在に助けられていると、改めて気付いたよ。

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