道の先 8-18


 行くあてもないまま歩くのは、なぜか怖い。


 目の前の闇に飲み込まれてしまいそうで。

 轍に足をとられてしまいそうで。

 それに、行った先が行き止まりかもしれなくて……。


 でも、ぼくは前に進むんだ。


 怖くて脚が震えても、ライトの電池が切れようとも。

 道の先には、あたたかな何かがあると信じているから。

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