遺書 8-17


 自らこの世を離れる選択をするなら、どんな言葉を遺せばいい?


 感謝、怨恨、疑念、悔恨……。

 いつもは色んな感情が胸の中を支配しているのに、ペンを取るとそれは静かに消える。


 目を閉じて考えると、浮かんでくるあなたの顔。

 そんな姿を思い描きながら書いた遺書は、愛の言葉だらけのラブレターだった。


 

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