じいちゃんはオカルト 7-13


 数年前に亡くなった祖父は、足音を立てずに歩いていた。

 気付くとすぐそこにいて、「八千代」と私を呼ぶのだ。


 その瞬間、背筋がヒヤリと冷えて心臓が強く跳ね上がる。

 だから私はいつも「じいちゃんの存在はオカルトだ!」と思っていた。


 魂が肉体から離れたいまも。

 音もなく、すぐ傍にいる気がして……。

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