降る 5-31


 心が疲れたときは、川へ行く。


 水遊びで賑やかな本流を反れて、森のなかの支流へ。

 そこは深い緑の森である。


 身長より高い岩から飛び下りると、流れる川が。

 私は流れに足を踏み入れ、清らかな水の冷たさに身を震わせた。


 その途端。

 森の粒子が私に降り注ぐように、『モノガタリ』のイメージが降りてきた。


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