スノームーン 2-9

 

 酒で火照った身体を冷やすため、外に出た。

 僕の目に飛び込んできたのは、2月の満月、スノームーン。


「なんだか、あの日みたいだな……」

 思い出したのは、彼女と別れたある日のこと。


 いまも忘れられない、冷たい目。


 うつむいた僕に、月の光が降り注ぐ。

 あの日のように冷たく、白く、そして静かに……。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る