ちいさな光 1-26


 時計を見ると、午前2時。


 寝つけないのでカーテンを開けてみると、窓の外には闇が広がっていた。

 聞こえるのは風の音だけ。

 街の灯りもぽつりぽつり……寂しい世界。


「みんな寝てる、よね」


 ため息をつくと、遠くの窓に明かりが灯る。

 ひとりぼっちの世界に光が射した気がして……私は小さく微笑んだんだ。

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