凛とした空気がふたりの儚さと強さを色づけ、体温が伝わってくる作品。

いちゃいちゃ可愛いやり取りがたくさんあるのに、最後は泣いてしまいした。
空気感がとても好きです。

声が震えるのも鼻をすするのも寒さのせい…そんな強がりと、抱き寄せた瀬里の体温を儚く感じさせる冬間近の凛とした空気に包まれてるふたり。
情景描写に心情を隠していて、惹き込まれました。

登場人物はふたりとも変態なのに何でしょう、この清々しさは…笑。ラブコメ百合も、美しいシリアステイストも書ける人なんだなぁと作者の幅の広さを感じます。

瀬里さんのぶっきらぼうな物言いなのに可愛い口調もツボでした。一気に3回読み直し「もっと長く読ませてくれーーー!」と悶絶。
ふたりの第六感が外れますように……。