たかが詩じゃないか

詩音 悠

『恐れるものなどありはしない』

果てしのない孤独のなか 無になって

目を閉じて耳を塞ぎ しゃがみ込んだあの日

口惜しくて唇を今 噛み締めて

呟きも祈りさえも 言霊に変えたんだ

呆れ果てた愚か者だとしても この想い譲らない

迷いさえも怯えさえも 全て捨て去って

恐れるものなど どこにもありはしない

野心と情熱 誰にも負けはしない

自己満足だと 笑ってもいい



自分の手で切り開くさ 運命は

幸せに背を向けてた 長い旅は終わる

零れ落ちた涙が今 頬つたい

囁きも叫びさえも 言霊に変えていゆく

意味ありげな言葉を投げつけられ 心を試されても

不安さえも我慢さえも 何も怖くない

恐れるものなど どこにもありはしない

嫉妬と屈辱 心にせめぎぎあうんだ

自己否定なんか しないよきっと



やりきれない毎日でも 諦めず

痛烈に笑い飛ばす 挫折なんかしない

見透かされた心が今 揺れている

悔しさも虚しささえ 言霊が知っている

現実はいつでも残酷だから 懸命に耐えている

涙さえも笑顔さえも 全て消し去って

恐れるものなど どこにもありはしない

理性と感性 忘れたりはしないよ

自己犠牲なんて しなくてもいい

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