待たずに部屋を出た。

待て、と言う言葉を無視されるのは、甘やかされて育ったクライヴにとっては、堪えることに違いない。

クライヴは、私を追ってこなかった。

私は笑みをこぼしながら、臨時収入をどう使おうかと考える。

行ってみたいと思っていた店でコーヒーを飲みながら、明日の悪だくみを考えるのはどうだろうか。

クライヴを痛めつけ過ぎないようにいたぶるのが、楽しみだ……。

【ＥＮＤ12　悪だくみはコーヒーを飲みながら】

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