2022.9.29 神託から宇宙へ
2022.9.29神託
中央にあるのは、人か石碑。
その周囲を埋め尽くす手が、道となり連なる。
やがてその手は鱗となり、龍を成す。
龍はうねりながら天に昇り鳳凰となる。
救いを求める手が天を望み、やがて龍となり天に届く。
天に届くと鳳凰になり、不浄なものを焼き尽くす。
自害害他=自分も他者も不幸にする生き方をやめ、自利利他=自分も他者も利益せよとは、日蓮大聖人の教えである。
自害害他とは、欲と瞋(いか)りと愚痴の三毒にまみれた命より起こる。
日蓮大聖人は「瞋(いか)るは地獄、貪るは餓鬼、愚かなるは畜生」と仰せられているが、この様な境界にある命では、求めて得た幸せがかえって自身の不幸の原因となる。
例えばある人が、怒りに任せて殺人を犯し、金欲しさに盗みを働き、後先も考えずその場の快楽を求めて麻薬などに手を出したとする。
その人は自らの欲望を全て満たした訳だが、果たしてこれが幸せの姿だろうか?
これは極端な例ではあるが、もっと他に例えるとすれば、欲しくてたまらなかった高級車を買った結果、交通事故を起こしたとか、マイホームを買ったが為にローンの返済に追われる生活になったとか、高額な宝くじに当選したものの金銭感覚が狂い、かえって身を滅ぼした例などは、枚挙にいとまがない。
つまり、地獄餓鬼畜生の三毒の命で求めた幸せは、簡単に崩れ去るのだ。
この様な境界であっては、他人を救おうなどと夢にも思わないだろう。
その三毒の境界のままで生きていくのか、己の意志で神仏のそばまで辿り着けるよう高い次元に意識を向け、努力するのかもまた、己次第なのである。
思い描く未来にワクワクし、変わる自分を想像する。
そのワクワクする気持ちの追求こそ、変わる未来への答え合わせだと私は知っている。
自分の中の宇宙を信じず、他に救いを求め、
己の非を認めず、他者に責任を転嫁する。
内観しようとしない考えが成り立ち、己の成長を拒む結果を招いていることに気づかない。
それは紛れもなく、自己否定であり自分の中の宇宙に存在する神仏の存在をも否定する考えとなる。
他者に目を向け得られるものは無く、答えは自分の中にあり、自己肯定の低さが問題視されているが、自分の可能性を信じることが成長させてくれるのである。
自分の中の無限の可能性を信じ、相手も敬う。
なぜなら相手にも宇宙が存在するからである。
今は相手に届かなくとも、いずれ届く時があると信じ、敬う行為を諦めない。
その変革こそ自らの利益だけでは無く、他者の幸せと繋がり、小さな変化は大きな奇跡となる。
誰かを憎み、自分の中にずっと留めてしまう人もいる。
しかしその憎しみを住まわせるスペースに、自分というスペースができたならどうだろうか?
もっと幅の広い自分に会えるかもしれないと考えた時、憎しみを抱え過ごす時間が実にもったいないことに気づくのではないだろうか?
私は、神託や多くの経験を通じ学んできた。
それは正しいからこそブレる事なく、多くの神が説いてくれた。
理解しやすい言葉に変え、テーマを変え学ぶ場を与えられた。
そして桜井を通じて、私は知る。
それら全て仏の教えである事を。
仏を守る立場として諸天善神に神の地位を与え、道理を解いた存在こそ仏である。
そして諸天善神は法華経の教えを聞き、仏に等しい悟りを得る事ができたのだ。
故に諸天善神の教えは一貫しており、仏の言葉と違うはずがない。
私はそれを多くの葛藤と同時に、宇宙の理として受け入れたのである。
そして私は語る。
巫としてだけでは無く、未来を変えたいと心から思うのだ。
神々から聞いた、崩壊を止める為に選ばれた二つの意味でのハイブリッド。
魂のルーツを知り、そして思う事は笑顔を守りたい。
手の届かない多くを救えるなんて、思わない。
手の届く範囲すら守れない私が、見知らぬ誰を救えるはずがないのである。
しかし、波紋のように手の届く範囲で起きる変化が、更なる知らない誰かを変えるきっかけにはなるかもしれない。
だから思う。
私は水面に投じる石。
波紋として広がるは、宇宙へ繋がる可能性。
そう考えるなら、リアルに変わるかもしれない。
奇跡が起きるかもしれないと信じられる。
だから私は諦めない。
巫、諏訪野美琴として生き方、ルーツを信じると決めたのだ。
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