第二幕【神様の想い】



一時、毎日の様に降りていた神様の言葉やイメージとしてのメッセージはなく、日々に追われていた。


リャクリョの件が落ち着いてから、自分の中の心が伴わない状況に疲弊していたのかもしれない。


それほどまでに衝撃的で、困難で。

後がないと思っていた。

確かに…更なる何かが覆いかぶさって来たらと思うとゾッとする。


そして見つけた一つの答え。

神様同士の世界での戦い。

私がするべき戦い。

そう割り切れる様になってから、楽になったのかもしれない。

十和田湖の件以降、間も無く二度目の夏を迎える。

脳内麻薬が出っ放しで、生きるか死ぬか…そんな異世界に身を置いていた遠い記憶。


もう、いい加減終わりだよね…

が一向に終わらない。

終わらないどころか、満月までに解決しなければならないと、焦りながら必死だった日々。


そうなのだ。

神様とみゆきちゃんに説明されていた。

お月様はどんなに時代が変わっても変わらない暦でしょ?と。


現代の私たちのカレンダーや旧暦にとらわれない捉え方【月齢】。

その月がキーワードになり、満月を目安に、問題を解決して来た。

しかし、今ならわかる。

満月までに問題をあぶり出し、新月までに解決する。

その繰り返しの中で、一つのステップの様に私たちは多くのことを学び、そして考え方捉え方を教えられて来た様に感じる。


今だから書くとこうして穏やかに聞こえるが…それまで取るか取られるかの戦争だった。

自分の人生をかけて一大勝負のエンドレスの中、駆け上がって来た。


流石に疲れたと言っても許されるだろうと、今なら思う。


そして時たま、ご褒美的に何か嬉しいことがあると、単純すぎる私は元気になっていた。


飴と鞭ではないが…その都度リセットできた。

リセットしながらじゃないと、進めないほど、ある意味追い詰められていたのかもしれない。

感情にひきずられることも、余韻に浸かる暇もなく、次々問題が起きていた。

モグラ叩き状態の日々。と言うとリャクリョを思ってしまう。


今ならリャクリョすら、愛おしいと思ってしまう。

自然界にある生きとし生けるもの全てが愛おしいと思ってくる。

そしてふと疑問が浮かぶ。

コレは誰の感情だろうかと。


普段の自分はやらなきゃいけない事柄に追われて、焦りながらも動けない自分の言い訳ばかり考えていた。


気持ちが共なわずに、作品が作れない。

以前の様な強烈に、駆られる想いは何処へ行ってしまったんだろうと思うほど半年近く腑抜けになっていた。


一つ一つ、絡まった感情の糸をほぐしていくと気づく。

あ、私疲れていたんだと。


そんな気づきさえ、ほっとする。

人は追い詰められて、発揮できる可能性と同時に、再起不能的なところまで堕ちる可能性が、いつも隣り合わせであるのだ。

絶妙なバランスと、息抜きで活路を開かない限り、成長できない。


それを人生の半分が過ぎる頃、学んだ。

神様のスパルタ教育の賜物である。


そして同じ質問を問う。

なぜ生きる?と。


今なら言える。

最高の経験をして、最高の仲間と過ごして、最高の人生だったと笑って死ぬために生きている。


最高のゴールを目指して、あなたは努力をしていますか?


何気ない日常に埋もれていませんか?

その何気ない日常の紙一重=神一重の世界を一緒に感じてみませんか?


今ある常識がひっくり返る瞬間、新たな扉が開くのかもしれない。

日常に疲れ、全てを投げ出したくなった時こそ、大きなチャンスだと思うんだ。


自分の中に眠っている潜在意識にアクセスする。

そして可能性が無限大だと知ってほしい。

まだみぬ、あなたに贈るギフト。

それは神様の想い。

人を愛し、時にはガツンとする。

感情豊かで、個性的な神々との出逢い。

私は今、幸せです。


追記:裏話的な話はアメブロへ更新

https://ameblo.jp/nisiki-mikoto/

訳あってシャーマン始めました。

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