現代の巫シャーマン 日誌
諏訪野美琴
決意
それは小さな小さな綻び。
それでもやがて大きくなり、大きな組織の存続すら脅かす。
気づかないで済むなら、どれだけ幸せなのか。
気づいたとしても、力がない。
何も出来ない、現実には変わりない。
それでも、やってくる。
これが世の中の、闇の本質なんだとばかりに、突きつけられる。
そして知る。
ニュースに取り上げられるのは、ほんの些細な氷山の一角。
たまたま、目立っただけ。
目立たない闇など、いくらでも存在する。
それは人の想いもしかり。
だからこそ、身を整えろ言われる。
知らぬ間に闇に飲み込まれぬ様に、闇を生まぬ様にと。
それ自体、いかに人としてあることの困難さを問われる。
闇がない存在などないからだ。
なら、せめて。
闇を感じさせない、努力をしなければいけない。
追い詰められた時、見える。
人としての本質。
それを忘れてはいないだろうか。
いつでも人は、自分の価値観というベースでしか見ていない。
そもそものベースが違うのだから、仕方ない。
それをわかり合おうとしても、無理なのだ。
何をしてもダメな時、無駄に足掻くより、流れをまず見なければならない。
そしてその流れに、逆らうことなく流される先を見る余裕も、時には必要なのかもしれない。
人の想いは、流れる水と同じ。
器が変われば、カタチもかわる。
しかし、どんなに困難な出来事も、必要事項としてやってくる。
ならば、受けて立つしかない。
2022.3.9
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