【第45話】親睦会
僕はアリサを伴って
大広間に入ると、先ほど僕たちが座っていた長テーブルに
僕とアリサは長テーブルに近づくと、それぞれ左右に分かれて向かい合うように着席した。
テーブルには、すでに着席した人数分のコップが置かれていた。コップの中は青い液体で満たされている。それを見て、すぐに
「みんな着席したようじゃの。それでは、魔皇帝ネイスメイス殿との親睦会でも始めようかの」
「これ、エリクサーだよね? こんなのを魔皇帝にも飲ませて大丈夫かな?」
僕はコップを指差しながら、正面に座っているアリサに囁いた。
「大丈夫よ。万が一のことが起きても、レイリア様がいらっしゃるから」
アリサが小声で返してきた。
「では、終戦を祝って乾杯!」
僕は
「魔王オリスチン殿、これは
「さすがは魔界の皇帝、ネイスメイス殿。よくお分かりじゃな」
「
「わしにとっては酒のようなものじゃ。毎日飲んでおるわい」
「な、何と!」
魔皇帝ネイスメイスは驚きの声を上げながら
「それにしてもネイスメイス殿、どうして我々の世界に攻め込んできたのじゃ?」
「1000年前、我が先祖の魔皇帝が人間界を支配したように、わしもその野望を実現したかったからじゃ」
魔皇帝ネイスメイスはそう答えたものの、顔までローブで覆っているため表情は見えない。魔皇帝ネイスメイスは言葉を続けた。
「だが、攻め込んだは良いが、まさかプランローズの
魔皇帝ネイスメイスの言葉を耳にした僕は疑問を感じて唸った。
「ネイスメイスさん、1000年前にネイスメイスさんの先祖である魔皇帝は僕の先祖である伝説の勇者に倒されたはずです。それなのに、どうして勇者の仲間だった
僕は魔皇帝ネイスメイスに対して質問をぶつけてみた。すると、魔皇帝ネイスメイスは首を振った。
「魔界には1000年前から伝わる
魔皇帝ネイスメイスは魔界に存在する1000年前の
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