しゃもじ人間の恐怖

ヒイロ・ユウ

第一赦喪事 開夜


「しゃもじ人間にんげん恐怖きょうふ



第一赦喪事だいいちしゃもじ 開夜かいや




 その日もいつもと同じ朝が来るはずだった…。




 そう…、あの日が来るまでは…。




 毎朝7時に起きて、眠い目を擦ってあくびをしながら階段を下り、母さんに早く支度をするように急かされながら朝食を済ませ、8時に家を出て学校へ行く…。


 そんな何気ないどこにでもあるような朝が来るはずだった…。


 そう…、あの朝が来るまでは………。


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