僕は猫。名前はポチ。

久遠恭子

第1話 プロローグ 

《親愛なる家族、そして友人に捧ぐ》


ご主人様はいつも泣いてるけどボクは甘やかさない

何にも分かってないんだから


またソファで寝てるの?

まったくもう!


でもボクの為に緑色のドアを作ってくれたの

忘れてない


外に行ってドロドロになったけど

ご主人様の為にご馳走を取ってきてあげたよ


ほら!

食べて!


でもボクは甘やかさないよ

だって調子に乗るでしょ

知ってるもの

カーテンの中で様子を見る


ボクは何でも知ってるんだから

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