2023/04/07 入学式 後編
桜はしょんぼり頭をたれていた
『制服』に続いて『花びら並べ』まで
完全に目を付けられたに違いない
栗田先生怖そう、、、
「この花びらいくらですか?1枚ください」
突然聞こえてきた可愛らしい声に
思わずうなだれていた頭を上げる
前の席に座る女の子だ
いつの間にか休み時間になっていたらしい
「え?!えーっと、、ひゃくまんえんです。」
「ふふふ、私『早瀬すみれ』すみれって呼んでね。体育館に移動だって桜ちゃん一緒に行こう?」
「うんっ!あ、さくらでいいよ」
体育館はストーブが焚かれてかなり暖かい
桜は厳かな式が苦手だ
『偉い人』の言葉が心地良い子守歌にかわる
あぁーねちゃだめ、、なの、に、、、
「さくらっ」
すみれに小突かれ眠りに誘われずに済んだ
ひそひそ声でさらに話しかけてくる。
「ねぇみてみて新入生代表だって!
入試トップって事だよね?すごーい」
桜は壇上を見上げる、、あーーーうん?
顔に焦点を当て目を細めた
あの人、朝走った時肩に当たった人だ
《ぶつかった相手は
成績優秀イケメン男子?!
これって運命ですか?》
なんて漫画イベント正直現実には、、
ない!!
そう言えば、あの新入生代表
さっき廊下で
栗田先生と話し込んでたような。
優秀な人って忙しいんだなぁ~
そう思いながら桜は姿勢を正した
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