大阪編 第1話 立ち上がる巨人
遡ればおよそ800年前から主要都市の一つとして西日本の経済、金融、貿易の中心地として繁栄し続けた。
その名は大阪。
領土 46位(1901㎢)
経済力 1位
軍事力 2位
(陸軍)50万人 (3位)
(海軍)艦艇40隻 (4位)
(空軍)300機 (2位)
人口 2位 (1200万人)
そして現在でもその勢いは留まるところを知らず遂には混乱している東京を追い抜き、日本で1番の経済力を持つ大国として君臨した。
そんな大阪にとって悩みの種であったのが中央政府との対立、そう東京との敵対関係である。
東京との関係が悪化した原因として大阪が掲げた「大阪都構想」問題だ。その内容とは大阪も東京都と同じように23区制度のような行政移行を行い、"大阪都"のように効率化を図ろうとした。だが、これは東京都がこれ以上の大阪の拡大を防ぐ意味も込めて黙殺された。これに対し大阪はこの政府に不満が溜まり、次第に関係が悪化することになる。
そんな中大阪にある人物が訪れた。それが後に大規模デモを行った"北上晃"だったのだ。
彼は現状の国の制度を作り直すべく、政府を打倒するために大阪に物資を提供してほしいとデモが起こる2ヶ月前に自ら知事と直接面会した。
大阪にとってはこれは賭けでありもし、世間にバレたら自分の地位も危ないというのにその時の知事"山杉雄平"はこれしか東京を倒す手はないと考え彼に物資を託し一世一代の大勝負に出たのだ。
結果から言えばこれは大成功。見事東京から独立することができて今に至るわけだ。
そんな、関西地方には独自の陣営が有ったのだ。それが"関西連盟"である。この連盟には関西にあるすべての国が加盟し、
1.国境の解放
2.経済の自由化
3.もし、この加盟国に宣戦布告した場合その国に対して全加盟国が参戦する、集団安全保障
4.もし、関西内で条約を作成する場合全加盟国の多数決となり同票の場合は大阪京都の協議の下採決する。
この4つが主な目的であり、お陰で関西には平和と安定が訪れていた。
だが、そんな連盟にも崩壊の予兆が迫りつつあるのだ。
それはその関西連盟のトップである大阪とそのライバルである京都との関係悪化である。
もともと、大阪と京都は歴史的文化的な違いから両者は互いに敵対視していて、そして決定的になったのが両国の今後の方針内容であった。
大阪は最終的にこの関西連盟を大阪主導で統合させる方針で
京都は古き良き秩序の回復のため周辺地位を従属させようという方針だ。
そのせいで連盟内部でも
大阪率いる南の"堺派"と
京都率いる北の"祇園派"で別れてしまう危機感であった。そうなった場合関西は南北に分ける大戦争になるだろう。
このような状況である大阪の最終目標はただひとつ「大阪を中心とした新たな日本を作ること」
それを邪魔する国はどんな大国であろうと叩き潰す覚悟である。
そんな巨人が動き出そうとしていた。
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